『東電・原発副読本ーー3・11以後の日本を読み解くーー』鹿砦社

鹿砦社の新刊。今度はちゃんとamazonで売っている。

http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E9%9B%BB%E3%83%BB%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%89%AF%E8%AA%AD%E6%9C%AC%E2%80%953%E3%83%BB11%E4%BB%A5%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%A7%A3%E3%81%8F-%E6%A9%8B%E6%9C%AC-%E7%8E%89%E6%B3%89/dp/4846308642/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1332390571&sr=1-1

『東電・原発おっかけマップ』は発禁本扱いだった。
あの『東電・原発おっかけマップ』は絶品。まえがきが小出裕章、あとがきが今中哲二という優れもの。それを読むだけでも価値あり。

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東電・原発副読本ーー3・11以後の日本を読み解くーー

鹿砦社・松岡です。
この間、月刊『創』の東電広告掲載発覚に端を発して、原発事故のA級(永久)戦犯・東電に癒着した”マスゴミ”と”インチキゲンチャー”を追及している「デジタル鹿砦社通信」(http://www.rokusaisha.com/)ですが、昨年発行の『東電・原発おっかけマップ』『まだ、まにあう!』に続く反原発本の新刊のブックレビューをご紹介させていただきます。
尚、鹿砦社の反原発本は、近々あと2冊が進行中です。ご期待ください!
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『東電・原発副読本ーー3・11以後の日本を読み解くーー』【ブックレビュー】
2012年3月22日 カテゴリー 社会問題一般

「みなさんが何を言っても、委任状ですでに過半数をとっているんです。何をやっても無駄です」
昨年6月28日、東京電力の第87回定時株主総会で、勝俣恒久会長が放った言葉だ。

原子力発電からの撤退を決議する議案が、402名の株主によって提出された。会場では、明らかに賛成の挙手が多かった。
勝俣会長は、委任状の存在によって、反対多数だとして、これを否決した。
あらかじめ、出席しない大株主たちから、委任状を取っていたのだ。

昨年の東電株主総会の有様は、橋本玉泉著『東電・原発副読本』(鹿砦社)に書かれている。
株主総会は、100名以上の制服、私服の警察官による警備の中で行われた。質疑応答では、「役員が私財を投じて責任を負うべきなのでは」という質問に、「プライベートな問題なのでノーコメント」と答えるなど、誠意の感じられない対応が続いた。「ちゃんと質問に答えろ!」「誠意がないぞ!」とヤジを飛ばしていた出席者には、スーツ姿の強面の男が近づいていき、「オイ、黙れ!」「外に出ろ」と言い、人影のない方に連れて行こうとしたという。

東電の株主総会が開かれたことは、大手メディアでも報じられたが、こうした異様な有様については伝えられていない。

大手メディアでは伝えられない脱原発の大きなうねりも、本書では詳しくレポートされている。高円寺や渋谷での1万人を超えるデモを始めとして、全国でデモは行われた。その特徴は、労組や市民団体の動員ではなく、一人一人の市民が自分の意志で参加しているということだ。年齢も様々、子供のいる家族もいる。ごく普通の人々だ。右翼・民族派による脱原発のデモがあったことも書かれている。

見落としてしまいがちな、細かなことも本書は丹念に拾っている。脱原発の行動を「しょぼいデモ」「老人と情報弱者の暇つぶし」と揶揄する、経済評論家の池田信夫氏が、「セシウムは燃やせば安全」と発言するなど、放射能について無知であったこと。「東電社員は利用お断り」を公言した、札幌・ススキノの風俗店と、それを巡るネット上の議論。「福島の農民は殺人者」とツィッターで発言した、群馬大教育学部教授で火山学者の早川由起夫氏と、それを巡る議論。「やっぱデモって火炎瓶が飛び交って権力サイドの建物が炎に包まれないとサマにならないな」などと煽っているのが揶揄しているのか分からない、ニュースサイト「マイ・ニュース・ジャパン」オーナーでジャーナリストの渡邉正裕氏。

福島原発の事故を巡っての、さまざまな動きをまとめた本書は、脱原発の意志を持って行動し続けていくための手引きとなるだろう。

(FY)

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『東電・原発副読本ーー3・11以後の日本を読み解くーー』

   鹿砦社
2012年03月20日発売
橋本玉泉=著
A5判/120ページ/ブックレット
定価800円(本体762円+税)

原発事故の“A級戦犯”を許すな!
3・11以降の1年間の過程を見つめ、原発事故の責任を追及する!

【内容】
第1章 唯一の稼動中原発差し止め判決とその意味
第2章 歴史的大事故が起きても傲慢な態度を続ける東京電力の暴虐
第3章 「反原発」を報道しないマスコミと拒絶する政府・東電記者会見
第4章 マスコミが絶対に報道しようとしない脱・反原発デモの概要
第5章 反原発をめぐり混乱する発言と市民の動き資料編

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『東電・原発副読本ーー3・11以後の日本を読み解くーー』鹿砦社 への2件のフィードバック

  1. あざらしぐりこ より:

    こんにちは。
    初めてこちらにお邪魔します。
    別名シナモンです。
    (ブログだツイッターだミクシーだ、とよくわかんないまま名前をつけてたら、名前ばかり多くなってしまいました。)
    いつも拝見させていただいています。
    ちたりたさんの情報量の多さにびっくりしています。
    ちたりたさんは、東京新聞と毎日新聞をお取りになっていらっしゃるのですか?
    私も一応東京新聞を取っていますが、ちたりたさんのサイトで、「あ、こんな記事があったんだ!」と教えていただいて、あわてて積んである紙面をめくる、という有様です。
    お世話いただいています(笑)。
    (東京新聞、瀬戸内寂聴の連載だけは読んでますが 笑)

    今度の鹿砦社の新刊もおもしろそうですね。
    ところで、『東電・原発おっかけマップ』、まえがきが小出裕章、あとがきが今中哲二、でしたっけね!
    急いで「原発箱」から「小出箱」に移さねば・・・。

    これからもよろしくお願いいたします。

  2. ちたりた より:

    あざらしぐりこ様 
    こちらでははじめまして(笑
    よろしくお願いいたします。
    私も他所であざらしぐりこさんとご挨拶した時は別名でした。お互いアホですね。
    そうそう、「ちゃんとした小出ファンの家では一家に1個「小出箱」というのがあって」という話を小美玉市で言うてしまいました。
    うちは新聞はとってません。
    金の切れ目が縁の切れ目で東京新聞は昨年秋に3ヶ月とってましたが延長せず。だって画像とかテキストとかで半日待っていたらwebで読めますから(笑
    小出さんにサインしてもらった傘さしていたら東京新聞に掲載と報告しましたら小出さん笑っておられました。
    毎日新聞は通勤時キオスクで。
    鹿砦社はMLでしょっちゅう見かけますので「近所のおっちゃんがやってはる出版社や」というノリです。
    最近はなるべく新聞記事へらしてます。

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