9/27信頼戻せる?原子力規制庁【東京新聞・特報】全文、規制庁 独立性守れるの?看板替われどメンバー同じ【中日新聞・特報】

あぁ、もうこの記事は古いのか、それともここがひどいのか?多分後者だ。
9月26日に開いた記者会見から、日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』の記者を排除したらしい。ひどい話だ。

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信頼戻せる?原子力規制庁
【東京新聞・特報】2012年9月27日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012092702000101.html

 民主党が「原発ゼロ」でぶれる一方、政権復帰を狙う自民党の新総裁となった安倍晋三元首相は「原発維持」の姿勢だ。原子力行政の安全規制などを担う新しい原子力規制委員会は原子力ムラの集まりと批判されたが、それを支える原子力規制庁の実態はどうなのか。今後、独立性を保ち、福島の原発事故で失墜した信頼を取り戻せるのか。 (小坂井文彦、小倉貞俊)

———— ここより中日新聞清打ち ———
 JNES元検査員「上司の言いなり 脱却を」
   阿部新総裁の自民「原発維持」

 「原子力規制庁の中身はほとんど原子力安全・保安院。独立した組織になっても上司の言いなりの職員ばかりなら何も変わらない。もしトップらが原発推進であれば、そのままそうなる」
 「原子力ドンキホーテ」の著者で、原子力安全基盤機構(JNES)の元検査員、藤原節男さん(六三)はこう指摘した。
 二○○九年、北海道電力泊原発3号機で問題のあった検査データの削除を、当時の上司から命令されたが拒否。その結果、左遷に遭い、六十歳での再雇用も認められなかった。

  事なかれ主義

 「多くの人は首を切られてはかなわないと思う。そして上司の言いなりになるのが官僚マインド。職員は事なかれ主義をやめ、安全を重視する品質マインドに変わらなければならない」 十九日に原子力規制委員会が発足し、田中俊一委員長は「独立性」を強調した。その事務局として新設されたのが原子力規制庁だ。職員は四百五十五人で、八割近くは同日付で廃止された経済産業省原子力安全・保安院からの横滑り。原子力安全委員会と文部科学省からも計八十一人が移った。
 長官は前警視総監の池田克彦氏(五九)。審議官以上のポストは計七人で、次長は内閣官房で規制委の設立に携わった森本英香氏(五五)、原子力地域安全総括官は警察庁の黒木慶英氏(五四)。
 ほかの四人はこれまでも原子力行政に関わってきた人物だ。緊急事態対策監は経産省官房審議官の安井正也氏(五四)。資源エネルギー庁原子力政策課長だった○四年、使用済み核燃料を再処理せず、地中に埋めて廃棄する費用の試算があることを、国会答弁で否定して厳重注意処分を受けた。
 三人の審議官のうち名雪哲夫氏(五三)は原子力安全委員会の元審査指針課長、桜田道夫氏(五三)は東大工学部原子力工学科卒でエネ庁勤務が長く、山本哲也氏(五二)は前任が原子力安全・保安院首席統括安全審査官だ。

 「顧客は国民」
 
 規制庁には今後、原発の検査を担うJNESの合流も規制委設置法に盛り込まれ、九百人規模の体制となる。しかし、藤原さんは「メンバーが一緒なら何も変わらない。福島の原発事故後、JNESの問題が相次いで明らかになったから、看板を消そうとしただけだろう」と手厳しい。
 昨年、事業者側が作成した検査資料をJNESの検査員がそのまま書き写していた問題が発覚。力量不足で、電力会社やメーカーの言い分をそのまま信じる検査員が少なくないという。
 「担当部署を担当する事業者の職員と比べれば、広く全体を検査する検査員の知識が見劣りするのはやむを得ない。対抗するには職員が『顧客は国民』という品質マインドを持つしかない。上司ではなく、国民のためと意識すれば、少しでも安全な検査を心掛けるようになる」
 ニ十六日、新しい自民党総裁となった安倍元首相をはじめ五人の総裁候補がいずれも「原発維持」の立場だ。「脱原発」を望む人たちは違和感を覚えただろう。
 しかし、かつての自民党政権は、各電力会社や電気事業連合会(軍事連)との癒着の下に原発政策を推し進めた当事者だ。その政権下の二OO一年、規制組織としてつくられた原子力安全・保安院は、福島原発事故で機能不全ぶりをさらけ出した。次期衆院選の結果次第では、自民党が政権を奪回する可能性もある。不安要素の多い新しい規制組織が、政権の意向から独立し、どこまでその役割を果たせるのか。

  選挙で民意を

 ジャーナリストのまさのあつこ氏は「どの政党が政権を取るにせよ、改善されるべき点がなおざりなのが問題だ。自民党は政権党時代の原子力推進政簡の反省点の総括を、民主党は3・11以後の対応のまずさを検証するべきだ」と指摘。「今からでも遅くはない。原子力規制委は東京電力に対し、隠しているすべての事故情報を出させることだ」と話す。
 「脱原発法制定全国ネットワーク」代表世話人の河合弘之弁護士は「規制委、規制庁とも看板を付げ替えただけ。事実上、原子力ムラのメンバーが遺留していることが心配だ」と続ける。
 規制庁の職員には出身省庁との人事異動を禁じる「ノーリターン・ルール」が適用される。だが、実は発足から五年間は猶予期間になっており「推進側の経産省に戻れると思えば、本気で規制に取り組むとは思えない」とし、こう提案した。
 「次の総選挙では、脱原発の『民意』を国会に反映させることは不可能ではない。(七日に国会提出した)脱原発法案の趣旨に賛同していない議員には、票を投じなければいいだろう」

 独立・透明性が重要

 原子力規制委と親制庁の発足に合わせて来日した米原子力規制蚕員会(NRC)の元委員、ピーターブラッドフォード米パーモント大法科大学院教授(七○)に聞いた。

 「NRCにとって独立性、透明性が守られているかが最も重要だ」。同氏は、安全を担う規制組織の役割をこう強調した。
 日本が参考にしたNRCは一九七五年に設立。それまで原子力の推進・規制の両面を担っていた米原子力委員会への不信から、規制部門を引き継いだ。委員五人は米大統領に指名され、上院の同意を経て任期は五年。原子力の専門知識のある技術者や学者、法律家から選ばれる。スタッフは約四千人。原子力産業からの圧力や影響を避切るため会議は原則公開レ、文書は情報公開の対象だ。
 同氏は七七年から五年間、委員を務め、七九年三月二十八日発生のスリーマイル島原発事故に対応した。最初の二日間は状況が十分に把握できす、炉心溶融が判明した後の三日目からは委員の会議の議論は録音された。事故が落ち着く五日目までの七十二時間分の記録はすべて二週間で文字に起こされ、一般公開された。「三日目に圧力を下げるべントで放射性物質が放出され、ペンシルベニア州に避難勧告をした」と言う。
 また、事故を教訓にした規制計画ができるまでの約二年間、新たな原発の運転・建設の認可を出さなかった
 一方、日本の原子力安全委員会などは福島原発事故で迷走し続けた。原子力安全・保安院は電力会社などから独立した存在とは言えず、機能不全に陥っていることを露呈した。
 同氏は「日本は信頼を失墜した厳しい状況からのスタートだ。『国民の生活を守る』ことを第一に、独立性の担保、透明性の確保を徹底していくことだ。信頼を得るためには発足からの数年が勝負だろう」と語った。

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『原子力ドンキホーテ―原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え なぜ私はJNES(原子力安全基盤機構)を訴えたのか 』の内容 
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 すべて実名で明かされる。泊原発3号機も、敦賀原発2号機も。データ改ざんの強要から公益通報にいたるまで。「公益通報者保護法」は、通報者のあぶり出しか。
藤原節男
 大阪大学工学部原子力工学科を卒業後、1972年4月、三菱原子力工業(後に三菱重工と合併)に入社。その後、日本原子力研究所を経て、2005年に原子力安全基盤機構に勤務し検査業務部調査役に。2009年3月、北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を手がけ、組織的なデータ改ざんなどを公益通報したために勤務先である原子力安全基盤機構を、2010年3月解雇された。現在は「脱原発派」として執筆、および全国各地に講演活動を行っている。

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