6/14町の本屋 負けへんよ 深夜営業など知恵絞る 作家との集いも企画(隆祥館書店)【中日新聞】「読者と結びつけてくれる集まりは貴重」小出さん

お昼のお弁当食べながら新聞をめくっていたら、二村さんの写真で驚いたのなんの!

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町の本屋 負けへんよ

2013/06/14 【中日新聞・ひとまち 京都 大阪 兵庫 奈良】
FUTAMURA614

好みの本の話題などで顧客と会話を弾ませる「隆祥館書店」の二村知子さん=大阪市中央区で

 深夜営業など知恵絞る
  作家との集いも企画

 大阪城に近く、昔ながらの街並みが残る大阪市中央区の地下鉄「谷町六丁目駅」周辺の夜は早い。明かりもまばらな中、小さな書店が午前零時まで開いている。「隆祥館書店」(安堂寺町)。「仕事帰りのお客さんがみえるから閉められない」。営業部長で名物店員の二村知子さんが笑った。
 顧客ニーズに応える工夫は深夜営業にとどまらない。一日平均約二百人の客のほとんどに話し掛け、好みをつかむと「これは感動してもらえるはず」という本を薦める。後日、満足度も確認するのが二村さん流だ。
 百田尚樹さんの「永遠の0」を読んだ顧客から「戦争に行っていないはずなのに、なぜリアルに書けるのか聞きたい」と要望を受けると、「作家さんとの集い」を企画。百田さんを熱い文面の手紙で口説き、読者との交流の場を設けた。
 二0一一年十月にスタートした「集い」には評論家やミステリー作家、スポーツ関係者など多彩な著名人が登場する。
 五月の第二十二回には、原発の危険性を訴える京都大原子炉実験所の小出裕章助教を招いた。講演後、質問やサインに応じた小出さんは「読者と結びつけてくれる集まりは貴重」と語った。 
 二村さんはシンクロナイズドスイミングの元日本代表。二十年ほど前に家業の書屈に加わった。 大型店や通販の台頭で厳しい経営環境の中、考えたのは「生き残るために何をすべきか」だった。よりどころにしたのが客との会話だ。記憶に刻んだ顧客データから「この本なら百冊は売れる」と予測して注文。返品を出さずに出版社の信頼を得て品ぞろえを充実させできた。
絵本の読み聞かせ会やヨガ講座…。次々に企画を打ち出す二村さん。「お客さんに役立つことを考えて『なくなったらあかん』と言われる本屋になりたい」と力を込めた。(共同・八木良憲)

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