12/9田中正造カレンダー制作 秘密法、原発再稼働に警鐘【東京新聞・社会】

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【東京新聞・社会】

田中正造カレンダー制作 秘密法、原発再稼働に警鐘

2013年12月9日 12時08分

カレンダーを紹介する田中正造大学の坂原辰男事務局長=栃木県足利市で

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 「正造が生きていたら許すはずがない」。足尾鉱毒事件に半生をささげた政治家田中正造(一八四一~一九一三年)に学ぶ市民グループ「田中正造大学」(事務局・栃木県佐野市)が、二〇一四年のカレンダーを制作した。特定秘密保護法や原発再稼働の動きなどに警鐘を鳴らそうと、「百年の悔(くい)を子孫に傳(つた)ふるなかれ」という正造の言葉を選び、中央に据えた。

 田中正造大学は、正造の思想を伝えたり、活動資金を得たりするため、毎年、正造直筆の言葉の写真を入れたカレンダーを制作して販売。「その時の状況から、正造が生きていたら言うだろうなという言葉」(坂原辰男事務局長)を選んでいる。

 正造の研究者で、カレンダーに添える解説を書いた赤上剛(たけし)さん(72)によると、今回の言葉は日露戦争が始まった一九〇四(明治三十七)年、正造が鉱毒被害地の町村議や有力者らに送ったげき文の一節。戦争で足尾銅山の増産に拍車が掛かっていたことから、百年後の子孫にまで悔いを残さないよう、政府に操業停止を求める請願を出すべきだと呼び掛けた言葉という。

 今年は正造の没後百年。赤上さんは「正造の鉱毒反対運動は、命と生活を守るという原点から生まれたもの。特定秘密保護法は人権の基本を脅かすもので、正造が生きていたら許すはずがない」と指摘。「私たちは今、百年の悔いを子孫に伝えるかどうかの岐路にいる」と強調している。

 カレンダーはB2判、二色刷り。送料込み八百円。問い合わせは田中正造大学=電0283(23)2896=へ。(稲垣太郎)

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