7/16安保特別委 採決ルポ/反対、反対・・・」怒号 「これが民主主義か」/やじの応酬 議場騒然/委員長「批判、政権が背負う」【東京新聞・特報】

大あくびのこの自民党議員はだれなんだろう?tky150716tokuho_akubi
「アベ政治を許さない」のポスターを安倍晋三は知っているらしい。採決の時に席にはいなかったのはどうもトイレに行っていた為らしいと某ラジオ番組のメールにあった。

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安保特別委 採決ルポ

 反対、反対・・・」怒号 「これが民主主義か」

 やじの応酬 議場騒然

  委員長「批判、政権が背負う」

2015年7月16日【東京新聞・こちら特報部】

違憲の疑いが濃い安保関連法案が15日、衆院特別委で可決された。政府・与党はこの間、異論に耳を傾けず、疑問にもまともに答えなかった。自民党に至っては、同党議員が民放のアンケートに答えることすら禁じた。その政治手法は独裁に等しい。NHKは質疑を中継しなかった。「こちら特報部」が委員室内と周囲の状況を報告する。 (林啓太、三沢典丈)

8時00分 天気は快晴。国会議事堂周辺の気温は既に三十度近い。安保関連法案特別委は、議事堂三階の南西端にある衆院第一委員室で聞かれる。民主党の岡田克也代表が二階の同党控室ヘ。硬い表情で細野濠志、辻元清美両議員も。
8時35分 民主党の長妻昭代表代行が特別委の理事会に出席するため、三階の常任委員長控室ヘ。直前、エレベーター内で「党が(私に)一任した。まあ、ゆっくり、理事会で考えましょう」と余俗を見せる。
8時40分 理事会が始まる。十分後、出てきた浜田靖一委員長は「全部(の党が)出席する」。長妻議員は「審議終局という方針の撤回前提で臨む。緊迫した審議になる」と話す。
8時55分 衆院第一委員室の前。記者が廊下にいると、守衛に「ちょっと、どいて」と追い立てられる。直後に安倍晋三首相が現れ、厳しい表情で室内へ。
9時00分 委員会は自民党の江渡聡徳議員の質問で始まった。首相が「しっかりとご判断いただきたい」と答弁すると、野党側から「まだ何も説明してないだろ」とやじが飛んだ。
9時10分 委員室から出てきた維新の党の下地幹郎議員がエレベーターへ。報道陣が「どちらへ」と聞くと「遊びに」とニヤリ。
9時15分 自民党の事務室前。十人ほどの記者が所在なく扇子であおいだり、スマホをいじったり。無人の中庭の池には、ニシキゴイが群れている。
9時25分 委員室。長妻議員の「安保法案で日本周辺の防衛が手薄になる」という指摘に首相が笑みを浮かべると、野党側は「笑うな」。南北の入り口から、民主党の議員が多数入室し、委員室後方の議員傍聴席に陣取っている。存立危機事態の説明で、首相が従来の答弁を繰り返すと「関係ないだろ」。騒然とし、声が聞き取りにくい。
9時45分 民主党の大串博志議員が「国民に安保法の理解が進んでない」と詰め寄ると、首相は「丁寧に説明したい」。野党側から「だったら審議終了するなよ」とやじ。与党側も「不規則発言するなよ」と応酬。その後、「速記を止めろ」という怒号に、浜田委員長が「止まってますから、静粛に」となだめる。
10時25分 民主党の辻元議員が「アベ政治を許さない」と書かれた紙を手に「総理、これ見たことありますか」と迫る。首相は「あの、その・・・似たようなものは見たことがある」と不愉快そう。辻元議員が自衛隊員は軍人でないのに捕虜として待遇されるのかと懸念を示すと、岸田文雄外相が「捕虜扱いでないとしても、直ちに解放を求めることになる」と釈明。野党の傍聴席から「誰に求めるの。紛争当事国に求めるの。あり得ない」の声。
10時45分 辻元議員が自衛隊のイラク派遣時の内部資料が黒塗りのまま公開された点を問いただすと、中谷元・防衛相は「全面開示で検討している」。この発言をめぐり、与野党の議員が委員長席に集まり、審議は一時ストップしたが、二分ほどで収まった。
10時50分 維新の下地議員が質疑に立つと、民主の傍聴議員は委員室を退室、室内は静かに。淡々と容が進む。自民党の江渡議が公明党の遠山清彦議員と隅で言を交わし、遠山議員が同僚らに伝達する。
11時00分 維新案について、提案者の柿沢未途議員らが政府案との違いを述べるが、拍手はまばら。与党議員から「成立しなかったら意味がない」とやじ。
11時30分 民主党の傍聴議員が再び入室。枝野幸男幹事長の姿もあり、入り口付近まで埋まった。維新の青柳陽一郎議員が「中谷大臣の地元の高知県馬路村の調会が全会一致で法案の制定中止を決議している。それでも、数の力で押し切るのか」と迫る。中谷防衛相は「地方には地方のさまざまなご意見がある。理解されるよう努力したい」。
11時40分 共産党の赤嶺政賢議員が、自衛隊の内部資料についてあらためて問うと、中谷防衛相は「理事会の決定に従いたい」と答弁。野党側から「出してから議論しようじゃないか」との声。浜田委員長が資料を出させると発言すると、野党側から「いつ出すの」「いまでしょ!」「(審議が)終わっちゃうよ」と再び怒号の嵐。
11時55分 傍聴している野党議員が仲間の議員らに「アベ政治を許さない」「強行採決反対」などと書かれたプラカード状の紙を配り、強行採決の瞬間に備える。一人の議員が長身の議員に「委員長、先生が(強行採決の時に)飛んでくると思って、怖がっているんじゃないの」と軽口。
12時5分 赤嶺議員が「審議打ち切りに反対し、十七日に審議をする動議を提出する」と発言したが、賛成少数で否決。浜田委員長が質疑終了を宣言する。
12時10分 浜田委員長が法案に対する賛否の討論に移ると宣言すると、民主党議員は一斉に立ち上がって委長長席を取り囲み、騒乱状態に。「やめろ!」と怒号も飛び交う。各自が手にしたプラカード状の紙は、いずれも委員室北側の報道席に向けられていた。
12時20分 討論で公明党の浜地雅一議員が、集団的自衛権がないとミサイル防衛(MD)が機能しないと訴えると、野党議員から「(平和の党として)恥ずかしくないのか」「平和の旗を降ろせ」とやじ。
12時25分 浜田委員長が「採決に移る」と発言。維新案を採決にかけ、否決。野党議員から「反対、反対、反対」とコール。「これが民主主義か」「ざけんな」。浜田委員長はマイクを取り上げられ、肉声で政府法案の採決を宣言。辻元議員の「お願い、やめてー」の声が響く中、与党委員が起立して法案は可決された。
12時35分 長妻議員が廊下で報道陣に「あのタイミングで採決するというのは・・・。委員長が資料を出させると言い、防衛省も持っていると認めていた」。
12時40分 インタビューに応じた浜田委員長は、政府側の答弁について「もう少し言い切るべきところは言い切ってほしいというのが実感だ」。自身の委員会運営については「百点満点はない。批判点もあると思うが、それも政権が背負っていくことだ」。
12時50分 この日も国会には、一般見学者たちの列があった。ある女性(七二)は「え、さっき採決したの。知らなかった」と一言。廊下でモップを抱えた清掃員の男性に話しかけると「私は清掃係なんで全然分かりません」と立ち去る。
13時00分 三階の自民党控室から出てきた加藤勝信官房副長官は、この日の採決について「採決しているのかどうかすら、はっきりしなかったね」と苦笑いしつつ、「こちらは粛々と進めていく」と話した。

(((デスクメモ)))
思えば敗戦後間もなく旧軍の一群が厚生省援護局に潜り込み、特高は公安警察に姿を変え、この二十年は歴史修正主義集団が自民党の主柱を浸食した。そして現在を迎えている。その執念は穏やかさとは遠い。ヒトラーは「大衆は忘却力が大きい」と書いた。彼らの執念を上回る抵抗の意思が試されている。(牧)
議員が出入りするたびに報道陣が取り囲んだ

安倍首相らの答弁に口を覆う傍聴席の女性=15日、いずれも国会で

審議の途中で、あくびをする自民党議員も・・・.

この日、衆院特別委の傍聴席は大勢の傍聴者で埋まった

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