8/26大阪)高槻の巨大地下壕群「タチソ」、写真集を出版【朝日新聞】第29回高槻アクションの橋本徹さん

昨日は第四日曜日だったので、JR高槻駅前で「第29回脱原発・高槻アクション」が開催されていた。
ストリートオルガンを奏でておられたのは、この写真集を発行された橋本徹さん。
非力でもうストリートオルガンを回せなくなった私に代わり手回しオルガンで音楽を奏でて下さっている(この半年近くチラシ撒きをなさっておられない)。

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この写真集「消えていく戦争 70年目のタチソ」は、amazonなんかでなく是非書店でお求め頂きたい。
私も谷町六丁目の隆祥館書店さんに注文しなくては!

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滋賀県八日市の「掩体壕(えんたいごう)」が載っていないが、関西の戦争遺跡の記事で讀賣新聞の記事があったので後ろに記載している。

さらに、関西大学の論文も見つけたので、それも後ろに載せている。
この写真集を上牧行動主催者宅で拝見したが、もちろんこれらの写真よりも鮮明で迫力があった。

記事にもあるように「写真集には、今年5月に米国立公文書館で新たに見つかった、米軍の調査団が45年10月に撮影したとされる壕の写真10枚も収録している。写真には、地下壕の中にある重機や電線、排水溝などが写り、朝鮮から渡ってきた労働者が生活したとみられる宿舎の写真もある」とのこと。もう一人のハシモトトオルみたいに強制連行などなかったなどとクチにできない記録にあふれている。

中学時代の美術の時間に描いた絵を最近見つけた。高槻第一中学校の隣にも兵舎跡と防空壕があったが、現在は高槻しろあと公園となっている。まるで戦争の跡を隠したいかのように取り壊されたんじゃないだろうかと穿ってしまいたくなる。タチソはそんなことになってはいけない。

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大阪)高槻の巨大地下壕群「タチソ」、写真集を出版

2015年8月26日03時00分【朝日新聞デジタル・大部俊哉記者】
http://digital.asahi.com/articles/ASH8F6FWYH8FPPTB005.html

tachiso_hashimoto写真集「消えていく戦争 70年目のタチソ」を手に、「戦争の教訓を後世に」と語る橋本徹さん=高槻市

太平洋戦争末期に高槻市に掘られた巨大地下壕(ちかごう)群「高槻地下倉庫」(通称タチソ)の老朽化が進み、保存が危ぶまれている。
地元の保存会は「戦争の教訓を後世に残したい」と、約1年かけて約40ある地下壕のうち15カ所を回り、壕内や周辺の写真を撮影。15日に写真集を出版した。

高槻市史によると、サイパン島が陥落した1944年夏以降、米軍の本土攻撃に備え、全国各地に地下施設の建設が進められた。
タチソはそのうちの一つで、政府が同年11月に着工。地元住民や学徒動員の学生、朝鮮人らが工事に携わったとされる。
45年2月に軍需工場として使用されることが決定したが、未完成のまま敗戦を迎えたという。

地下壕は高槻市北部の成合地区の山中に散在する。保存活動に取り組む「高槻『タチソ』戦跡保存の会」(宇津木秀甫代表)によると、近年、大雨による倒木で入り口がふさがれたり、内部に水がたまったり、地面の陥没で一部が埋まったりして、見学がしにくくなってきている。

危機感を持った保存の会は、高槻市在住の写真家・橋本学さんに依頼し、2013~14年にかけて壕内や入り口、周辺の貯水槽などを撮影した。うち63枚を収め、写真集「消えていく戦争 70年目のタチソ」(東方出版)を制作した。

写真集には、今年5月に米国立公文書館で新たに見つかった、米軍の調査団が45年10月に撮影したとされる壕の写真10枚も収録している。写真には、地下壕の中にある重機や電線、排水溝などが写り、朝鮮から渡ってきた労働者が生活したとみられる宿舎の写真もある。

保存の会でガイドなどを務める橋本徹事務局長(75)は「タチソは過去の戦争の生きた証拠。戦争の愚かさを胸に刻んでいくために、何とか残したい」と話す。写真集は税抜き1200円。市内の大型書店などで購入できる。問い合わせは東方出版(06・6779・9571)へ。(大部俊哉)

 

 

=======3年前の讀賣新聞の記事======

戦争遺跡を訪ねる…見て感じて、歴史語り継ぐ

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=264&reqId=64233
(2012年9月3日 読売新聞)わいず倶楽部 シニア探検隊

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=264&reqId=64231 (←画像)

終戦から67年が過ぎ、戦争体験者は国民の17%まで減っている。戦争の記憶を持つシニア世代には何ができるのか。3人の探検隊員が戦争遺跡の一つを訪ね、語り合った。

神戸市須磨区の池田剛甫(たかとし)さん(70)、忍さん(73)夫婦と、剛甫さんの姉で兵庫県尼崎市の峠田(たわだ)桂子さん(76)。戦争末期、岡山県にいた池田さん姉弟とその家族は疎開で別れて暮らし、堺市にいた忍さんは空襲で逃げまどった。ともに「あんな思いは誰にもさせたくない」という。

地下壕「タチソ」

3人が訪ねたのは、大阪府高槻市の「タチソ(陸軍の暗号、高槻地下倉庫の略)」。本土決戦が叫ばれた1944年10月以降、大阪城内にあった中部軍司令部を移すため(後に戦闘機の部品工場に転用)、同市成合地区の山の斜面に造られた。軍事目的の地下壕(ごう)としては国内最大級。最も危険なトンネル掘削工事には、約3500人とみられる朝鮮人労働者が従事、多くの死傷者が出た。

第一工場の稼働直前に終戦となり、資料が焼却処分されて全容は長い間不明だったが、戦後ここに定住した在日2世と日本人有志が協力して70年代から現地調査や資料の発掘を進め、現在までに大小約30本のトンネル跡が確認されている。

現地近くの公民館で出迎えてくれたのは、高槻「タチソ」戦跡保存の会の橋本徹さん(72)と河野譲さん(65)。橋本さんは製薬会社在職中から現地調査にかかわり、河野さんは小学校教諭時代、在日朝鮮人児童や平和のための教育に尽力してきた。

3人はタチソの由来を追ったドキュメンタリー映画を見た。映画の中で〈谷間を埋めた作業員宿舎は雨が漏って吹きさらし、便所は三つでとても足りなかった。新婚3日目に強制連行された若者もいた〉という証言に接した剛甫さんは「ある程度のことは知っていたつもりでしたが」とため息をついた。

危険な掘削人力で

この後、大阪府と高槻市が設けた「タチソ地下壕跡」銘板前まで移動し、山の斜面へ。雑草に足を取られながら数分歩き、比較的原状が保たれた二つのトンネルに入った。

トンネルの入り口は洞窟のようで、中は真っ暗だ。地面を懐中電灯で照らすと、トロッコを走らせたレールと枕木の跡が浮かび上がる。途中の横穴では、岩面に削岩機で開けた穴がいくつも残っていた。河野さんは「この穴にダイナマイトを仕掛けて爆発させ、砕けた岩くずをトロッコで外に運ぶんです。岩の粉がひどく、珪肺(けいはい)にかかる人が続出しました」と説明した。

画像

最初のトンネルは65メートルで行き止まり。橋本さんが「重いツルハシを上に向け、天井や壁を削るのは大変です」と言うと、3人は「人力だけでこれだけ掘ったなんて」と驚いていた。

二つ目のトンネルは反対側に貫通しているが、出口は崩落が進んで狭く、腹ばいにならないと通れないので引き返した。「いつかふさがるのでは」と心配そうな忍さんに、保存会の2人は「市に保存を申し入れていますが、話は進んでいません」。会では毎年30件前後の見学希望に応じ、ガイドの養成もしている。「できるだけ多くの人に参加してほしい」と強調した。

池田さん夫婦は「こうして現場を訪れ話を聞くことで、戦争についての認識も深まるんですね」。峠田さんも「とにかく、若い人に事実を伝えていかないと。諦めないことが大切では」と話した。(文・石塚直人、写真・尾崎孝)

大阪城公園にも

関西には戦争遺跡が多い。

東洋一の規模とされた兵器工場「陸軍大阪砲兵工廠(こうしょう)」跡〈1〉は、大阪市中央区の大阪城公園一帯にあり、空襲で壊滅。本館跡が現在の大阪城ホール。京都市伏見区には、陸軍第16師団の施設跡〈2〉が多く残り、司令部跡は京都聖母女学院短大になっている。

奈良県天理市の大和航空基地跡〈3〉は、天皇を迎えるための「御座所」ほかの地下壕を天理高校生が発見したことで知られる。

兵庫県西宮市の甲陽園地下壕〈4〉や奈良県香芝市の屯鶴峯(どんづるぼう)地下壕〈5〉は、それぞれ海軍の司令部兼地下工場、陸軍特攻作戦の戦闘司令所として作られ、朝鮮人労働者らが工事に携わった。
(戦争遺跡保存全国ネットワーク編「戦争遺跡から学ぶ」などをもとに作成)


文化財指定・登録203件

戦争遺跡は、明治以降に軍事目的で作られた施設や戦災の跡を指す。戦争体験者の減少に伴い、「人よりモノに戦争を語らせる」ことの重要性が説かれ始めた1995年、文化庁は従来は明治期までだった史跡の指定基準を拡大した。現在、203件が戦争文化財として指定・登録されているが、未指定で消滅の危機にさらされたケースも多い。

保存を求める主な市民団体は、「戦争遺跡保存全国ネットワーク」のホームページ(http://homepage3.nifty.com/kibonoie/isiki.htm)や、柏書房「しらべる戦争遺跡の事典」(正・続)などに収録されている。遺跡の見学は、これらの団体に連絡してグループで出向くのが望ましい。

=====  論文 ==========

http://www.cave-ens.com/pdf/CENS4_014.pdf
「大阪府高槻市、戦争遺跡、タチソ人工洞窟の写真と測量解析」

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