【10/14県民福井】高浜3号機 使用前検査日程変更へ/仮処分の異議審継続で/「司法判断速やかに」 関電会長が注文

高浜3号機 使用前検査日程変更へ

【中日新聞・福井発】 2015年10月14日
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2015101402000218.html

仮処分の異議審継続で

関西電力は、再稼働を十一月上旬と想定する高浜原発3号機(高浜町)の使用前検査日程の変更を迫られている。高浜3、4号機の運転を差し止める仮処分の異議審が十一月十三日に開かれることになり、十一月の再稼働が事実上不可能になったことなどが要因。近く変更届を行うとみられる。(西尾述志)

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使用前検査は、認可された計画通りに工事が完了したか原子力規制委員会が確認する再稼働前の最終手続き。関電は八月に申請した日程で、核燃料の装填(そうてん)を十月中旬、再稼働を十一月上旬、営業運転の開始を十二月上旬とし、「最も順調に手続きが進んだケース」と説明してきた。

検査は八月十七日に始まり、核燃料の装填前までの検査について、関電は「予定通り進んでいると考えられる」とする。

しかし、仮処分の異議審は十月八日で結審せず、十一月十三日にも審尋が開かれることになった。仮にこの段階で結審しても、決定がすぐ出るとは限らない。住民側の弁護士は「十一月に出ることはあり得ない。早くても年末ぎりぎり」との見方を示す。そもそも決定が覆るかも分からない。

他にも変更を迫る要因はある。核燃料の装填について、西川一誠知事は「地元同意の後」とくぎを刺すが、知事が同意判断する時期は不透明だ。

3号機よりも手続きが遅れている4号機の影響も受ける。4号機の使用前検査の対象に含まれる防潮堤などの共用設備について、検査が進んで「使用承認」を得ないと、3号機の再稼働はできない。

「司法判断速やかに」 関電会長が注文

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関西電力の森詳介会長=写真=は十三日、福井地裁で、高浜原発3、4号機(高浜町)の再稼働を差し止めた仮処分に対する異議の審理継続が決まったことに対し、「(再稼働の)手続きが順調に進んでいるので、司法も可能な限り速やかな判断をお願いしたい」と求めた。

会長を務める関西経済連合会の定例記者会見で述べた。

森会長は、審理終結の見通しを「なかなか読み切れない」とし、裁判所から示された質問への回答などに「全力を挙げていきたい」と強調した。

関電が申し立てた異議の審理は十一月中旬まで続くことが決定しており、関電の想定する十一月の再稼働は極めて困難となっている。

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