10/15高浜再稼働想定繰り下げ  異議審考慮せずさらに遅れも【県民福井】

高浜再稼働想定繰り下げ  異議審考慮せずさらに遅れも

【中日新聞・福井発】 2015年10月15日
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2015101502000223.html

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関西電力は十四日、高浜原発3号機(高浜町)の再稼働の想定を従来の十一月上旬から十二月下旬に繰り下げる、使用前検査工程の変更を原子力規制委員会に届け出た。高浜4号機の使用前検査の受検も同日申請し、再稼働の想定を来年一月中旬とした。ただ、二基とも福井地裁による運転差し止めの仮処分が覆らない限り、再稼働はできない。

使用前検査は、認可を受けた計画通りに工事が完了したか規制委が確認する再稼働に向けた最終手続き。3号機は八月中旬に始まっている。変更届では、燃料の装填(そうてん)を従来の十月中旬から十一月中旬に、営業運転の開始を十二月上旬から来年一月中旬にした。

繰り下げは、3、4号機の共用設備である防潮堤の液状化対策の審査で、関電の予想以上に時間を要したのが主な原因。仮処分の異議審や地元同意時期の影響は考慮していない。ただ、関電は「作業をどこまで進めるか異議審の進捗(しんちょく)状況、立地地域の理解を踏まえ、総合的に判断する」としており、さらに遅れる可能性がある。

4号機の申請では、十月二十一日に使用前検査を始め、核燃料の装填を十二月中旬、営業運転の開始を来年二月中旬と想定した。

地元同意について、西川一誠知事は大学教授らでつくる県原子力安全専門委員会で規制委の審査結果を検証した上で、高浜町、県議会、国に提示した五条件の対応状況を踏まえて判断する意向を示すが、時期は不透明。燃料装填は「地元同意の後」と明言している。

高浜町の野瀬豊町長は年内に判断する方針だ。

仮処分の異議審は次回、十一月十三日に開かれる。この段階で結審した場合、住民側の弁護士は決定が出る時期を「早くて年末ぎりぎり」とみる。 (西尾述志)

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