10/24過酷事故を想定 高浜3、4号機で訓練/関電社長が指揮 美浜の原子力事業本部【県民福井】

過酷事故を想定 高浜3、4号機で訓練

http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2015102402000210.html
【中日新聞・福井発】 2015年10月24日

cyu151024_taka海水を取水するためのホースを取水路に投入する関電社員ら=高浜町の高浜原発構内で

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関西電力は二十三日、再稼働へ向けた原子力規制委員会の最終検査が進む高浜原発3、4号機(高浜町)の過酷事故を想定した原子力防災訓練を、同原発構内や原子力事業本部(美浜町郷市)で実施した。

訓練は、原子力災害対策特別措置法に基づき年一回、原子力事業者が実施する。今回は、岐阜県西部を震源とした震度6強の地震が起き、3、4号機の全交流電源を喪失、原子炉を冷やすための注水に失敗、3号機は原子炉容器破損に至る、と想定した。事故発生日は休日を想定し、原発構内は社員ら百二十人(うち緊急参集五十人)、事業本部は七十人が参加した。

原発構内では、同原発の緊急時対策所と事業本部をテレビ会議システムで結ぶ情報伝達や、中央制御室で非常用発電装置を起動させるなどの作業が主な訓練。報道陣には、大容量ポンプ車のホース敷設・接続と、がれきの撤去が公開された。

大容量ポンプ車は、海水を原子炉などに供給するための設備で、新規制基準で配備が求められる。この日は、内部に放射性物質が充満する格納容器の破損を防ぐため、取水路からポンプ車に搭載したホースで海水を取水。別のホースで3、4号機の容器内にある冷却機器へつながる系統に海水を送り込む想定の訓練を関電社員ら十人で行った。そのほか、散乱したがれきをブルドーザーで撤去する作業も公開された。 (平井孝明)

 関電社長が指揮 美浜の原子力事業本部

訓練で指揮を執る八木誠社長(手前右)=美浜町の関西電力原子力事業本部で

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美浜町の関電原子力事業本部では、「原子力施設事態即応センター」が立ち上がり、ヘリコプターで大阪市内の本店から駆け付けた八木誠社長が指揮を執った。

センターでは、高浜発電所の対策本部、本店、原子力規制庁とテレビ会議システムを使って情報を共有しながら対応。八木社長や規制庁対策監らが目の前に映し出された画面を通し、高浜3、4号機などの状況を現場から細かく吸い上げた。協力会社などからの応援体制、高浜町内の要支援者の輸送について各担当者から報告も受けた。八木社長は「発電所や避難に対応した自治体と連携をしっかりやってほしい」などと助言していた。

訓練後、八木社長は報道陣の取材に応じ「問題点をいかに改善して次につなげるのかが大事。より実効性のある事故時制圧体制を構築できるようにしたい」と語った。 (古根村進然)

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