10/28美浜の書類遅れ 関電社長が陳謝/規制委審査【東京新聞朝刊】原子力規制委、美浜3号の審査停滞に苦言 関電は続行を主張【27日 ロイター】

美浜の書類遅れ 関電社長が陳謝/規制委審査

2015年10月28日【東京新聞朝刊】

関西電力が原則四十年の運転期間を延長して再稼働を目指す美浜原発3号機(福井県)の原子力規制委員会の審査が、期限内に終わらない可能性が出ており、関電の八木誠社長は二十七日、規制委の臨時会合で必要書類の提出遅れについて「おわび申し上げる」と陳謝し、対応を急ぐ考えを示した。
関電の原発は大飯3、4号機と高浜1、2号機(いずれも福井県)も審査中。規制委側は審査に必要な人員を理由に「同時並行はできない。(時間切れによる)共倒れのリスクを負うのか」と優順位を示すよう迫ったが八木社長は「いずれも経営上重要な原発バランス良く効率的な審査をお願いしたい」と繰り返した。
八木氏は対応の遅れの理由について、耐震設計で考慮する基準地震動を変更したことに伴う影響評価などを挙げ、三原発の審査に対応する人員を今春に比べ二割僧やしていると説明した。
美浜3号機は運転開始から四十年となる来年十一月末までに審査に合格し、運転延長の認可を得ないと廃炉が決定的となるが、関電は設備の詳細設計をまとめた工事計画の提出が来年五月までかかるとしている。

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原子力規制委、美浜3号の審査停滞に苦言 関電は続行を主張

[東京 27日 ロイター] 2015年 10月 27日 20:40
http://jp.reuters.com/article/2015/10/27/idJPL3N12R3ZY20151027

原子力規制委員会は27日、関西電力 の経営幹部を呼び、審査が停滞している美浜原発3号を中心に意見交換した。規制委の更田豊志委員は、美浜3号について「認可に至らないことがありうる」などと警告。これに対し、関電の八木誠社長は「審査に全力で対応するので、規制委には効率的な審査をお願いしたい」と述べ、同3号の審査続行を強調した。

<美浜3号に40年の壁>

関電は今年3月、規制委に美浜3号の新規制基準適合性審査を申請。1976年12月に運転開始した同3号は運転開始から40年を迎える来年11月末までに審査に合格しなければ再稼働ができなくなり、いずれ廃炉する以外に選択肢がなくなる。
だが、関電からは審査に必要な書類の提出が遅れている。8月に美浜3号で想定する最大の地震の揺れ(基準地震動)を従来比で3割強引き上げた結果、原子炉格納容器などの主要設備の耐震評価で膨大な作業が発生していることなどが遅れの原因だ。
この日の会合で関電は、要員を増強して必要な書類を提出できるよう注力すると規制委側に説明した。

<規制委の審査、陣容に限界も>

原子力規制委には、これまでに15原発25基が適合性審査を申請しているが、関電は最多の7基(高浜1─4号、大飯3、4号、美浜3号)を申請済みだ。
このうち高浜3、4号は合格判定に至り、大飯3、4号の審査は終盤に差し掛かっている。高浜1、2号は美浜3号と同様、40年前後の古いプラントで、来年7月までに審査に合格する必要があるが、耐震評価の作業などで美浜3号がより厳しい条件にある。
しかし、関電の八木社長は、再稼働を目指す優先順位について、「甲乙つけがたい。規制委にはバランスよく審査をお願いしたい」と述べ、あくまで美浜3号も含めて再稼働を目指す考えを強調した。
これに対し、規制委の更田委員は「高浜1、2、美浜3、大飯3、4を同時並行で審査はできない。審査体制のリソースはこれ以上ない」と、陣容に限界があると釘を刺した。
会合後、八木社長は記者団に対し、美浜3号の審査が時間切れになるリスクについて「そうしたことは考えていない。最大限努力する」と述べた。  (浜田健太郎)

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