10/29使用済み核燃料運搬船の維持に59億円 10年以降は輸送なし【東京新聞・政治】これは「開栄丸」で美浜のを運ぶのは「青栄丸」

一体何隻あるんだろう。同じ船でいいんじゃないのか?
10/31に美浜から放射性廃棄物を/31(土)に青森県むつ小川原港まで海上輸送するのは専用船「青栄丸」だから、この「開栄丸」とは違うのだと分かった。

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使用済み核燃料運搬船の維持に59億円 10年以降は輸送なし

2015年10月29日 朝刊【東京新聞・政治】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201510/CK2015102902000131.html?ref=rank

文部科学省が維持費を負担する使用済み核燃料運搬船「開栄丸」が二〇〇九年十一月以降、輸送実績が一度もないにもかかわらず、同省がその間の維持費として約五十九億円を支出していたことが明らかになった。一五年度の支払額は十二億円。輸送実績なしは、運搬先の使用済み核燃料の再処理工場が地震の影響で運転を停止したことが原因。この原子力施設は昨年、将来的に廃止する方向が決まっていて、今のところ開栄丸が使われる予定はない。税金の無駄遣いとして、政府・与党内からも見直しを求める声が出ている。 (新開浩)

開栄丸は、文科省が所管する日本原子力研究開発機構(JAEA)が、同機構の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の使用済み燃料を茨城県東海村の再処理工場に運搬するために建造した。費用は同省がJAEAの運営交付金として負担し、核関連物質の運送会社「原燃輸送」が船の所有者として運航、管理を委託されている。同省は建造、維持費を〇六年から三一年の二十六年間かけて、開栄丸を所有する原燃輸送に分割払いする計画。ふげんは〇三年に運転停止し、廃止が決まった。

同省が一五年度以降に負担するのは百八十一億一千万円の見通し。JAEAは建造費と維持費の内訳を非開示としているが、巨額の税金が維持費として使われる。一四年度の十二億円のうち、建造費は約三億四千四百万円、維持費は約八億一千二百万円、消費税は約九千百万円。

JAEAは〇六、〇七年の計三回、開栄丸で計一五・六トンのふげんの使用済み燃料を東海村の再処理工場に運搬したが、〇七年の新潟県中越沖地震の影響で再処理工場の耐震補強が必要となり、搬入作業ができなくなった。

国内には他にふげんの使用済み燃料を受け入れられる施設がない。開栄丸は〇九年十一月に、関西電力の依頼で大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の使用済み燃料を東海村の別の施設に運んだのを最後に、輸送業務を行えなくなった。この時は異常が確認された使用済み核燃料の検査が目的で、例外的なケースだった。JAEAは昨年、この東海村の再処理工場について、将来的に廃止する方向性を出している。

こうした現状について、文科省の担当者は「ふげんには七十トンの使用済み燃料が残っている。この処理が必要なので開栄丸を廃船にはできない」と強調。JAEAの担当者は、自ら運営する高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)の運転開始を前提に「もんじゅ用の燃料の原料を運ぶ用途もある」と、開栄丸の必要性を訴えた。もんじゅは機器の点検ミスが相次ぎ、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出している。

河野太郎行革担当相は開栄丸に関し「エネルギー関係予算の無駄」と明言。来月の有識者による国の事業の無駄点検で対象に取り上げる考えを示している。

<ふげん> 日本が独自に開発した新型転換炉。通常の原発は濃縮ウランを使うのに対して、低濃縮ウランで発電できるのが特徴。1979年に本格運転を開始し、試験が行われたが、コスト高などから電力各社は採用せず、2003年に運転を終了した。

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カテゴリー: 再稼働, 放射能汚染, 中日東京新聞・特報 パーマリンク