10/30信州の名工「いつか納得の一本を」 ギター作り50年の百瀬さん【中日新聞・長野】松本

どうしてだか、今日は松本の日本酒のお祭やギターの話題が飛び込んでくる(笑)小出さんのせいだ。
ギターの製造工程は大阪市のギター工房SHOJIさんの所で見学したことがある。

ご参考:松本GUITARS
http://www.geocities.jp/guitarofworld/MatsumotoGuitars2.html

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信州の名工「いつか納得の一本を」 ギター作り50年の百瀬さん

【中日新聞・長野】 2015年10月30日
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20151030/CK2015103002000017.html

「いつか納得のいく1本を」と50年間ギターを作り続ける百瀬恭夫さん=松本市で

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県は二十九日、卓越した技能を持ち、県内産業の発展に顕著な功績があった人を表彰する本年度の「信州の名工」に、弦楽器組立工(ギター)の百瀬恭夫さん(71)=山形村=ら二十五人を選んだ。表彰式は十一月十八日に県庁で開かれる。

「とん、とん…」。指先で板をたたいて木の震え方を確かめる。「この響き方で、仕上がりの音が分かるんですよ」。ギター作りを続けて五十年。百瀬さんはこう語った。

全国的に人気のブランド「ヘッドウェイ」を生み出す松本市のギター製造会社「飛鳥」で技術顧問の肩書を持つ。主に特注品のアコースティックギターを手掛ける。

「硬めで芯がある」という音色は、弾き手を魅了してきた。音質や木材の種類、デザインにこだわり、三カ月かけて手作りする特注品は、来年八月まで予約待ちの状態だ。

わずかな厚みや配置の違いで音は狂いを生じるという。狙った音色を出すため、木の質感を確かめながら慎重にやすりを当て、勘を頼りに少しずつ削っていく。「きれいに、早く、正確に」をモットーに、月に五~六本を仕上げる。

ギター好きが集まる社員の中で、実は一人だけ演奏ができない。「誰かに弾いてもらって、もっと高い方がいいかな、なんて考えます」と笑う。

馬の蹄鉄(ていてつ)を作っていた父親の工具を借り、幼いころから木工細工に親しんだ。中学卒業後は松本市の職業訓練所を経て家具会社に就職。二十歳でギター会社に転職し、部品加工に携わった。現在の会長に誘われて一九七七年、ヘッドウェイ株式会社を立ち上げた。

当時、楽器店に並んだ高級ギターの完成度の高さに圧倒されたが、「負けないものを作りたい」と奮起した。名工と呼ばれるようになっても探求心は尽きない。「いつか納得のいく一本を」の気持ちで今日も工房に立つ。

(竹田弘毅)

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