11/7「うわさ知っとる」 住民「敦賀の印象悪くなる」/選挙のたびに怪文書 特報部直撃に重ねて否定【東京新聞・特報】

敦賀原発、もんじゅを父親が敦賀に持ってきたからこんな破廉恥な輩が大臣になれたのか。それも復興相だと!

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「うわさ知っとる」 住民「敦賀の印象悪くなる」

選挙のたびに怪文書 特報部直撃に重ねて否定

【東京新聞・こちら特報部】 2015年11月7日

高木毅復興相(59)=自民、衆院福井2区=の地元・福井県敦賀市が「パンツ」の話で持ちきりである。言わずと知れた高木氏の「下着ドロ疑惑」。本人は一部週刊誌の報道を否定するものの、地元で知らぬ人はほとんどいない。真偽はどうなのか。「こちら特報部」が現地に飛んだ。 (池田悌一、木村留美)

 

高木氏が三十年ほど前、女性の下着を盗むために侵入したとうわ大きれる現場は、JR敦賀駅から少し離れた住宅街にあった。家には明かりがついているが、チャイムに反応はない。すぐ近くの親戚宅を訪ねると、中年の男性が申し訳なさそうに言った。
「週刊誌報道以降、次から次に記者が来るので、彼女は心労で参ってしまっているんです。どこかから脅しがあったわけではないのですが、もう取材には一切応じていません」
週刊誌報道とは、先月十五日発売の「週刊新潮」と「週刊文春」だ。
週刊新潮が特に詳しい。

県警関係者は「本当らしい」

この男性の妻とみられる女性が誌上で「被害者は私の姉。警察の人が来て、やったのは高木さんと分かった。家に上がり込んで姉の部屋のたんすを物色し、帰って行ったようです」などと赤裸々に告白。「白い手袋をはめて家に入る人を見た」との目撃談や、かねて敦賀でうわさになっていたことなどを伝えた。
本当なのか。福井県警の関係者に取材すると、「昔の話なのではっきりしないが、職場では『本当らしい』という話になっている」と明かす。
地元では、ほぼすべての人が「以前から聞いていた」と答えた。敦賀駅前でバスを待っていた女性(八一)は、週刊誌が報じたことを知らず、「出てまったのか」と絶句。「ここら辺の人は、みんな知っとるよ。敦賀のイメージ、悪なるなあ」。シャッターが閉まった商店街を歩いていた男性らは「目立った実績はないのに、こんな形で有名になるとは」とあきれる。
高木氏はどのような半生を歩んできたのか。福井県立敦賀高から青山学院大に進学。卒業後は、家業の建築加工会社を継いで社長に収まった。日本青年会議所の地区会長も務めた。
政治の道に入ったのは、父孝一氏(故人)の影響が大きい。孝一氏は敦賀市議二期、県議四期、敦賀市長四期を歴任した地元政界の大物である。高木氏は、孝一氏の後援会組織などに推され、一九九六年の衆院選に初出馬。このときは次点に泣いたが、ニ000年に初当選。現在六期目だ。
「入閣待機組」がひしめく中、今回の内閣改造で復興相を射止めた。
順風満帆に見えるが、非自民の敦賀市議は「選挙のたびに怪文書が飛び交っている。下着ドロ疑惑の件ですよ」と耳打ちする。
初出馬の際にまかれたとされる怪文書は、高木氏が自民党の公認候補者になった背景について「父が警察に陳謝して回った結果、不問に付されたからだ」などと推測している。
さらに度が過ぎたイタズラもあったようだ。高木氏の対立候補を推した市議は「高木氏が初当選した選挙期間中のある朝、突然警察から呼び出された。言われたとおり市内の私立高校の校門前に行くと、孝一氏の銅像の頭に女性用の白い下着がかぶせられていた。警察には対立陣営による嫌がらせと勘繰られたのでしょうね」と振り返る。
高木氏の敦賀事務所にも足を運んだ。男性スタッフは硬い表情で「事実無根」。女性スタッフも「報道当初は先生を心配する電話もかかってきたが、今は一切ない。怪文書が出回ったのは知っているが、事実ではない」と否定した。
自民党系の敦賀市議は「うわさの域を出ない話。地元の保守系議員内に過剰反応はなく、この件で特段会議を開く予定もない。静観ですね」と余裕の構えだが、来夏には衆参同時選挙がささやかれる。「衆院選があるのなら、少なからず影響があるかもしれない。でも大臣個人の問題だ」
当の高木氏は、週刊誌報道後の先月二十日の記者会見で「そういった事実はない」と言い切った。しかし、週刊新潮は誌上で「木で鼻をくくったように下着ドロを否定して嘘をつく」などと反論した。
「こちら特報部」は六日、閣議後の記者会見で高木氏を直撃した。
記者が「週刊誌報道が引き続き出ていて、(高木氏の)説明が虚偽なのではないか・・・」と切り出すと、高木氏は質問を遮るように「うん?」と不快そうな表情を浮かべた。記者が「(高木氏の説明は)虚偽だとい指摘があるが、どのように考えているか」と続けると、「(従来の説明と)同様でございます」。ややあって「そういったことはございません」と週刊誌報道を重ねて否定した。
この日の会見では、高木氏が代表を務める自民党支部と資金管理団体が二O一一~一三年、選挙区内で行われた葬儀への香典などとして計十八万四千円を支出したと政治資金収支報告書に記載されていた問題も取り上げられた。「下着ドロ疑惑」の真相は闇の中だが、こちらは公職選挙法に抵触する疑いがある。進退を問われた高木氏は「今は復興大臣としての職務を遂行することが責任だと考えている」と強調した。
それにしても安倍政権では改造のたびに、閣僚のスキャンダルが相次ぐ。昨年十月には、小渕優子経済産業相と松島みどり法相(いずれもは当時)が辞任。今回の改造後も高木氏のほか、森山裕農相と馳浩文部科学相が献金問題を指摘され、島尻安伊子沖縄北方担当相によるカレンダー配布では公選法違反の可能性が取り沙汰されている。
閣僚の人選では、事前に法的、倫理的な問題をチェックする「身体検査」があるはずだが、どうなっているのか。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫は「官邸の力が強すぎ、周囲が意見を言いづらくなっている。加えて週刊誌との付き合いが乏しく、情報が集まりにくくなっている」とみる。高木氏らの去就については「安倍政継は野党から追及されないうちに、経済政策や外交で花火を打ち上げている。辞任させるかどうかは、内閣支持率を見ながらの判断になるだろう」。
これまでのところ、内閣支持率は40%程度を維持している。政治評論家の森田実氏は「臨時国会を開かないという『誇りなき対応』が功を奏し、下落を止めている」とした上で、野党のふがいなさを嘆く。「けしからんと言うばかりで工夫がない」
政治家や官僚のスキャンダルを暴いた「噂の真相」の元編集長でジャーナリストの岡留安則氏は、マスメディアの奮起を促す。
「こんな人が政治家になって税金が使われている、と警鐘をならし続けなくてはいけない。メディアの批判カが衰退していることが国民の無関心につながり、政治家の質を落とすことになっている」

((((デスクメモ))))
ドイツの建築家ブルーノ・タウトは、新緑の山々に取り阻まれた敦賀湾を絶賛した。この自然を破壊したのが敦賀原発や高速増殖炉もんじゅである。原発推進の高木孝一氏は敦賀市長時代、「五十年後、百年後に生まれた子どもが障害者になるかもしれないが、原発はやった方がいい」と言い放った。忘れまい。(圭)

高木復興相の父孝一氏の銅像=6日、福井県敦賀市で

記者会見で眼鏡を押さえる高木復興相=6日、復興庁で

高木復興相の事務所が入るビル。ポスターは張り出されておらず、看板だけがあった=6日、福井県敦賀市で

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