11/18もんじゅ運営 来月にも検討会合 文科相「来夏前ごろ結論」/規制委の移管勧告に「はしご外された感」 もんじゅ所長語る【中日新聞と日刊県民福井】

もんじゅ運営 来月にも検討会合

 文科相「来夏前ごろ結論」

2015年11月18日【中日新聞・福井発】
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2015111802000210.html

馳浩文部科学相は十七日の閣議後の記者会見で、高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)の新たな運営主体を検討する有識者会合を、十二月中旬にも開催する意向を明らかにした。結論を出す時期は「来年夏前ごろ」とした。

会合の本部長は馳氏が務める方向で、メンバーは研究者などが中心となる見通し。福井県や敦賀市の関係者を加えるかどうかについて馳氏は「あらゆる可能性を排除しない」とした。会合の公開に関しては「少なくとも冒頭はするべきだと思うが、軽々に話せない」と述べるにとどめた。

原子力規制委員会は十三日、現在の運営主体の日本原子力研究開発機構以外でもんじゅを安全に運転できる組織を見つけ、半年をめどに回答するよう文科相に勧告した。

一方、もんじゅの青砥紀身所長は十七日、報道陣の取材に応じ、勧告について「機構理事長の考えを黙殺され、はしごを外された思いだ」と不満を表明した。機構の児玉敏雄理事長は二日、規制委の意見聴取に「機構が責任を持って開発を担いたい」と述べていた。

もんじゅは二〇一二年に大量の機器点検漏れが見つかり、機構は一四年に機器の保全計画を見直す報告書を出したが、誤りがあったとして補正書を提出する予定だった。

もんじゅ プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使い、高速の中性子で核分裂を起こして、発電しながら消費した以上のプルトニウムを生み出す高速増殖炉。1994年に初臨界に達したが、95年に冷却材ナトリウムの漏えいに伴う火災を起こした後、長期停止。2010年5月に運転を再開したが、同8月の燃料交換装置の落下事故で運転できなくなった。12年には大量の機器の点検漏れが発覚し、原子力規制委員会は13年5月、事実上の運転禁止命令を出した。

 

規制委の移管勧告に「はしご外された感」 もんじゅ所長語る

2015年11月18日【中日新聞・福井】
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20151118/CK2015111802000018.html

原子力規制委員会が運営主体の変更を文部科学相に勧告した敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」で、運営する日本原子力研究開発機構(原子力機構)の青砥(あおと)紀身もんじゅ所長が十七日、勧告後初めて報道各社の取材に応じ、険しい表情で「はしごを外された感が拭えない。もう駄目にするのかというのが正直な感想」と語った。

青砥所長は原子力機構以外の運営主体について問われ、「担える力を自分たちとして一生懸命培ってきた。いろんな方の検討をお待ちするしかない」と話した。管理ミスなどトラブルが相次ぐ一因として「(二〇〇九年に策定した)保全計画の中身を十分検討しておらず、品証システムについて現場への定着が十分でないところもあった」と言及。

一方で中国やインドなど各国の高速増殖炉開発に触れながら、「もんじゅが足かせになって国の次のエネルギーの選択肢の一つをつぶしていいのか」と懸念を示した。

(古根村進然)

広告
カテゴリー: 再稼働, 放射能汚染, 中日東京新聞・特報 タグ: パーマリンク