12/18反対派「30万人の声無視」憤り 県議会、高浜再稼働「同意」/その時傍聴席は… 静粛一変、飛び交う怒声【中日新聞・福井】

フクナワの福井新聞には若泉さんが載っておられたが、中日新聞福井版にも載っていた。「住民の声を聞け」「おかしいじゃないか」という文字は石森さんの声音が聞こえてきた。まだクリスマスイブの福井地裁の決定が前なのに、再稼働に前のめりの福井件議会だ。

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【中日新聞・福井】 2015年12月18日
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20151218/CK2015121802000237.html

反対派「30万人の声無視」憤り 県議会、高浜再稼働「同意」

「原発再稼働ストップ」と書かれた紙を広げ、抗議する傍聴人(中)=県議会議事堂で

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関西電力高浜原発3、4号機(高浜町)の再稼働に同意した県議会(定数三七、欠員一)。「再稼働する必要がある」とする自民党県政会の決議案を二十八対七の賛成多数で可決。決議案をめぐり登壇した七人が思いをぶつけた。

笹岡一彦氏が提案理由を説明。「四年九カ月間、原発の安全性について膨大な時間を費やして議論を重ねてきた」と経緯を回想。決議案を「今定例会最後の締めくくり」と位置付け「県民を代表する議事機関として本県の意思を決定する重要な役割を全うすべく提案する」と力を込めた。

賛成討論に立った田中宏典氏(自民党県政会)は「国策をしっかりと進めることが県民の安全と安心の確保につながる」と主張。最後に立地地域の住民として発言し「県議会の明確な意思を示していただいたことで私たちは心強く感じている」と声を震わせた。西本正俊氏(青藍会)、西本恵一氏(公明)、井ノ部航太氏(希望ふくい)も賛成討論した。

一方、細川かをり氏(無所属)は「行政手続きが整えば進めればいい、というやり方は一層わだかまりを大きくする」と指摘。福島第一原発事故の被災地では古里に帰れない多くの人がいることに言及し「地域、人の暮らしは元に戻らない。郷土、郷里、県土、自然、なりわい、人の幸せ。これらを失う可能性があることを良しとするわけにはいかない」と述べ、断固反対の姿勢を貫いた。佐藤正雄氏(共産)も再稼働反対の署名をした「三十万人の声を無視して良いのか」と憤った。

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第二会派の民主・みらいは「判断できる状況にない」とする別の決議案を提案。西畑知佐代氏が登壇し、再稼働に対する国の責任や覚悟の見極めや広域避難計画の周知ができていないことなどを指摘。「より多くの県民国民の理解と信頼が得られる環境を醸成することが判断基準の礎になる」と主張した。

(塚田真裕)

 

◆その時傍聴席は… 静粛一変、飛び交う怒声

静粛な議場が一変した。「住民の声を聞け」「おかしいじゃないか」。関西電力高浜原発3、4号機の再稼働を認める決議案が十七日の県議会本会議で可決されると、傍聴席からは採決結果に憤る声が上がった。

再稼働を認める決議案を提出した最大会派の自民党県政会。笹岡一彦幹事長が提案理由を説明すると、再稼働に反対する県民が「原発再稼働 ストップ」と書いた紙を掲げた。

議会事務局職員の制止を振り切り、数人が繰り返し抗議した。石森修一郎さん(68)=坂井市=は「核のごみ問題や避難計画は不十分」と指摘。「最後は知事の責任。司法を無視し、立法を軽視し、行政だけが好きなようにやっていいのか」と慎重な姿勢を求めた

議会規定に反する傍聴人に、県議らは「退場」を求めた。市民団体「プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会」の世話人、石地優さん(62)=若狭町=は「退場は議長が決める話。福島の思いに立った発言がなく、違和感と憤りを感じた」と語った。

笹岡幹事長は「公正かつ公平で、透明性を担保した議論を細心の配慮を持って丁寧に進めた」と強調。これに対し、サヨナラ原発福井ネットワークの若泉政人さん(48)=越前市=は「再稼働ありきの形式的な流れ。全く中身が見えてこない」との不満を口にした

仲倉典克議長は「神聖な場所で規定に基づかない行為があったことは非常に残念」と述べた。議会事務局によると、この日の傍聴者は四十三人だった。

(山本洋児)

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