3/1【中日新聞】高浜4号機が緊急停止 再稼働4日目、発送電操作の直後【福井新聞】鳴り響く警報、こわばる中央制御室 高浜4号、今後の工程見通せず

中身ボロボロ、関電オロオロ。
冷温停止にするらしい。

===============

高浜4号機が緊急停止 再稼働4日目、発送電操作の直後

2016年3月1日【中日新聞・朝刊の第一面】
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016030102000077.html

中央制御室で異常を示す警報が鳴り、原因を調べる関西電力の運転員ら=29日午後2時4分、福井県高浜町の高浜原発で(代表撮影)
写真cyu160301_takahama01

二十九日午後二時ごろ、再稼働した関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)で発電と送電を開始する作業中、発電機や主変圧器の異常を知らせる警報が鳴り、原子炉が緊急停止した。関電は主変圧器が故障した可能性があるとみて原因を調べているが、特定できていない。原子炉は冷却されており、放射性物質の漏えいなど環境への影響はないという。

関電によると、タービンで発電した電気を送電線に送る「並列」操作を行ったところ、発電機や主変圧器の異常を知らせる警報が鳴り、同時に発電機が停止。それに伴い制御棒四十八本が原子炉の炉心に挿入され、緊急停止した。

写真cyu160301_takahama02

関電が確認したところ、発電機でつくられた電気の電圧を上げる主変圧器から送電線に送られる電流値に異常があると計測器が感知したことが、警報が鳴った原因。関電が発電機や主変圧器の外観を点検したが、異常はなかった。関電は計測器に異常がないかを調べる。関電は計測器を二〇一〇年五月に交換して以後、点検をしていなかった。

関電は二十九日、原子炉等規制法に基づき、原子力規制委員会にトラブルを報告した。十日以内に原因と対策を国に報告する。関電は「報告をするまでは稼働しない」と説明している。

関電は二十六日に4号機を再稼働し、二十九日午後二時に発電と送電を始める予定だった。今回のトラブルで、三月下旬に4号機を営業運転に移行する工程は見直しを迫られそうだ。

写真cyu160301_takahama03

4号機をめぐっては二月二十日、配管の弁のナットの緩みが原因で放射性物質を含む水漏れが発生しており、今回のトラブルは、関電が「安全最優先で」進める最中に起きた。

今後の工程への影響について、原子力部門を統括する関電原子力事業本部の宮田賢司・副事業本部長は会見で「まずは原因を究明して対策をとる。工程はそれからの話」と述べ、再び原子炉を起動する時期などへの言及は避けた。

◆報道陣見守る中、警報

「投入」。二十九日午後二時一分二十六秒、高浜原発4号機近くの関西電力原子力研修センター(福井県高浜町)で、報道関係者向けに中央制御室を映した中継映像から声が聞こえた。発送電を行うため、スイッチをひねって電気を流した合図。その直後から「ファー」という音が断続的に鳴り続けた。

センターで報道陣に作業内容の説明をしていた関電社員は当初、「異常がなくても鳴る警報もあります」と説明。画面の向こうの作業員らも慌てている様子はなかった。

しかし警報音は鳴りやまない。異変を感じたのは数分後。映像を前に、関電社員二人が耳打ちしながら指をさし始めた。その先には、上部の警報盤に赤く点滅するボタンがあった。

「トリップ(緊急停止)したようです」「制御棒が落ちて、原子炉が停止しました」と社員は動揺した様子で話した。トラブルの発生に、センター内の空気が一気に張り詰めた。間もなく関電は中継映像を遮断。詳しい説明を求める報道陣に対し、社員は「確認する」と、慌ただしくその場を離れた。

(米田怜央)

==================

鳴り響く警報、こわばる中央制御室 高浜4号、今後の工程見通せず

2016年3月1日 08:47【福井新聞】
http://fukunawa.com/fukui/11032.html

原子炉が自動停止し、表情を曇らせる豊松原子力事業本部長(右)ら=29日午後2時2分、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発(代表撮影)fukunawa160301_takahama01

「ファン、ファン、ファン」。関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)の発電・送電作業に入った瞬間、中央制御室に複数の警報音が鳴り響いた。モニターには原子炉の停止を示すランプが点灯。「確認して」「タービントリップ確認」。慌ただしく確認作業に追われる運転員らの大きな声が交錯した。原子炉は安全に自動停止したが、発電・送電を目前にしたトラブルで、今後の工程は見通せない状況となった。

高浜町水明のプレスセンターでは、記者や関電社員ら約20人が発電・送電の操作をする中継をテレビで見守っていた。午後2時1分、運転員が発送電を始めるスイッチを入れるのと同時に、慌てて計器に顔を近づけて確認する運転員らの姿が映し出された。

「トリップ(自動停止)した」。ライブ中継を見ていた原子力事業本部発電グループの濱田裕幸マネジャーが、高木宏彰チーフマネジャーに耳打ちした。当初、操作後10分間としていたライブ中継は4分間ほどで一方的に切れた。

間髪入れず、表情をこわばらせた高木チーフマネジャーが記者団に説明し始めた。「並列操作を行った際、主変圧器・発電機の内部故障を示す警報が鳴り、発電機とタービン、原子炉がトリップした。制御棒全48本は落ちている」

関電の広報担当者の動きは慌ただしさを増す。午後2時50分に関電原子力事業本部の宮田賢司・副事業本部長が緊急会見。「並列するため、発電機と送電設備をつないだ瞬間、何が起きたか分からない」と困惑した様子だった。

午後7時25分ごろ、トラブル当時の中央制御室内の映像が公開された。異常事態を伝えられた豊松秀己原子力事業本部長のこわばる表情が映っていた。

これまで関電は3、4号機の再稼働に向け「万全の態勢で準備してきた」と繰り返してきた。しかし、4号機は原子炉起動前の2月20日に放射性物質を含む1次冷却水漏れが発覚。原因対策を講じたことで当初の予定を変えることなく、26日の再稼働に踏み切った。

関電の計画では29日の発電・送電開始を経て3月下旬に営業運転に入ることになっている。ただ、宮田副事業本部長は「まずトラブルの原因を見極める。今後の工程は全く未定」と表情を曇らせた。

広告
カテゴリー: 再稼働 タグ: パーマリンク