3/8「新基準、神話にさせない」 福島事故5年で田中規制委員長【共同通信】田中委員長「安全神話になるくらいなら原子力はやめた方がいい」

「新基準、神話にさせない」 福島事故5年で田中規制委員長

2016年3月8日10:50【フクナワ】
http://fukunawa.com/fukui/11355.html

共同通信の単独取材に応じる原子力規制委の田中俊一委員長

東京電力福島第1原発事故の発生から5年となるのを前に、原子力規制委員会の田中俊一委員長が7日、共同通信の単独取材に応じ、事故を踏まえた原発の新規制基準について「新たな安全神話にはさせない。(審査に合格したら)それで十分ということになってはいけない」と述べ、政府や電力事業者が安全への取り組みを怠らないようくぎを刺した。

政府が新基準を「世界最高水準」として、審査に合格した原発の再稼働を進める方針を掲げていることを意識した発言。田中委員長は「安全神話になるくらいなら原子力はやめた方がいい」とも述べた。

第1原発の廃炉作業については「視察に行く度に作業が進んでおり、状況は落ち着いている」と評価した。

多核種除去設備(ALPS)で処理された水が大量に地上タンクに保管されている現状を「タンクは延々と増やせない。濃度基準を下回る水は世界で放出されている」と述べ、海洋放出を進めるべきだとの考えをあらためて示した。

一方で東電が柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働を目指していることには「東電は事故の責任を決して忘れてはいけない。廃炉と原発の運転を一体に考える必要はないが、社会のさまざまな意見に耐えられるだけの取り組みを示すべきだ」と指摘した。

田中委員長は第1原発事故の教訓を「原子力業界全体で背負うべき責務だ」とした。

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