【動画】(映像16)“自主避難”~原発事故から5年・真実と風化

MBSが視聴できない地域の方、および今回見逃された方、ご安心下さい。
3/27深夜に放送された毎日放送の番組「(映像16)“自主避難”~原発事故から5年・真実と風化」をご覧になれます。ちなみに私は森松さんの長女のめいあちゃんが大好きです。

【動画】“自主避難” 原発事故から5年・真実と風化 48:35

=========

“自主避難”~原発事故から5年・真実と風化
(2016年3月27日放送)【MBSドキュメンタリー 映像’16】
http://www.mbs.jp/eizou/

eizo16_0327_arakida

eizo16_0327_morimatsu“自主避難”~原発事故から5年・真実と風化

福島第一原発事故から、まる5年。放射能に汚染された被災地をはじめ、国内では記憶の風化が進んでいるが、2月1日現在で県外へ避難している人たちの数は、4万3千人に上る。
郡山市から大阪市に避難した森松明希子さんは、夫を福島に残し、8歳の長男と5歳の長女との3人暮らしを続けている。国と東京電力に賠償を求める裁判を起こし、「風化を感じるからこそ、声を上げ続ける」と、裁判所に通う。
福島市で働く荒木田岳さんは、妻と11歳の長男、8歳の長女を新潟市に避難させている。週末に車で3時間以上かけて新潟の家族のもとへ帰るが、「新しい生活を始めようにも、今以上の待遇の仕事が見つけるのは難しい」と語る。
ともに強制避難区域外からの“自主避難”のため、東京電力からの賠償金で生活を賄えない。ごく普通の家族をこうした袋小路に追い込んだ国や東京電力は、責任を十分に取っているのだろうか。二つの家族をとおして、原発事故5年目の真実と風化を問う。

取材ディレクターより

2年前の3月の映像’14「“自主避難”~原発事故から3年・家族の苦悩」放送後、主人公の森松さん、荒木田さんに「原発事故で人々が苦しむ状況が終わらない限り、取材を続けます」と約束した。それから2年、自主避難中の二家族の取材を続ける中で、状況に終わりはなく、ますます厳しいものになっていると感じる。
「命綱」である住宅の無償提供が、一年ごとにしか延長されず、いつ打ち切られるか分からない不安な期間が続いた後、2016年度末でとうとう打ち切られることになった。これにより、元住んでいた場所への望まない帰還を迫られる人も出てくるだろう。
福島県では、原発事故直後と比べると空間放射線量の数値は下がっているとはいえ、家々の軒先には除染で出た放射性廃棄物が持って行き場のないまま、シートに覆われて置かれている。特に子供がまだ小さい場合、安心して育てられるかどうかは疑問だ。
また、事故から5年の地元ではこうした不安や疑問を、口にすることができない状況になっているのも大きな問題だ。放射能汚染から目をそむけたいという人間心理に、原発事故の影響を小さく見せたい国や県の思惑が一致し、猛烈な勢いで「事故はもう終わった」ことにされかかっている。自主避難者への支援打ち切り措置も、間違いなくこの流れの中にある。
ごく普通に子育てをしていた家族が、離散の憂き目に遭い、避難先で歯を食いしばって生きることにさえ手が差し伸べられない、この国の「平和」や「安全」とは一体何なのだろうか、と率直に思う。6年後、7年後とこれから時間が経過していく中で、二家族の生活は大きく変わっていくのかもしれない。しかし、そこから目をそむけず、目撃し続ける。そのことこそ、あの震災と原発事故を経験した私たち国民に、最低限求められることなのではないだろうか。

広告
カテゴリー: ちたりた, 避難 タグ: パーマリンク