6/28福島原発 健康影響調査 事故当時5歳児「甲状腺がん疑い」の意味【東京新聞・こちら特報部・右サイド】

検討委の星北斗座長(福島県医師会副会長)というのはロシア語も読めなくて、チェルノブイリの報告書すら原典であたれないというのでも有名。ちがった!読んでもいなかったんだっけ。 まだ大学院生じゃなかったか?そんなペエペエでも副会長になれるというのが福島県医師会。

去年の中日メディカル「放射線と健康 議論後退 福島事故 県有識者会議中間報告案」 をもう一度読んでみよう。
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福島原発 健康影響調査 事故当時5歳児「甲状腺がん疑い」の意味

 県、なおも「影響考えにくい

「貴重な一例」とすれば、対応変わるはずなのに…

2016年6月28日【東京新聞・こちら特報部・右サイド】

 

東京電力福島第一原発事故の影響を調べる福島県の県民健康調査で、事故当時五歳だった男児が「甲状腺がん、ないしは疑い」と診断された。 五歳以下の子どもでは初のケース。 同県は甲状腺がんの発生と事故の因果関係を認めていないが、その理由の一つが「放射線の影響を受けやすい五歳以下に発症者がいない」だった。論拠の一つが揺らいだ形だ。(鈴木伸幸)

 

福島市で今月六日、県民健康調査検討委員会が開かれた。配布された甲状腺がんに関する資料には、二O一一年十月からの一巡目の先行検査と、一四年四月からの二巡目の本格検査の結果が掲載されていた。

検査の対象は一巡目は事故当時十八歳以下だった約三十七万人、二巡目は事故後一年間に生まれた子どもを加えた約三十八万人。

「がん、ないしは疑い」と診断されたのは一巡目が百十六人。二巡目では五十七人が同様に診断され、その多くは一巡目で「問題なし」だった。結局、これまでにがんと確定したのは合計百三十一人で、疑いは計四十一人となった。

記者会見では、二巡目で「がん、ないしは疑い」と診断された事故当時五歳、検査時に九歳の男児について質問が集中した。

三月に検討委が作成した「中間取りまとめ」では、県内の甲状腺がんの発生は「放射線の影響とは考えにくい」と評価。「被ばく線量がチェルノブイリ原発事故と比べて小さい」「地域別の発見率に大きな差がない」点などに加え、「五歳以下からの発見はない」ことが根拠だったためだ。

記者から「五歳以下から見つかった。見解を変えないのか」と再三、問われた検討委の星北斗座長(福島県医師会副会長)は「非常に少ないと表現を言い換える必要はあるかもしれない」としながらも、従来の見方に変更はないとした。

「五歳以下」が問題となる理由は、一九八六年のチェルノブイリ原発事故との比較にある。

チェルノブイリ事故の健康被害を調べたベラルーシの国立小児甲状腺がんセンターの報告書によると、同国内で事故前の十一年間に十五歳未満の甲状腺がん患者はわずか七人だったが、事故から四年後の九O年から急激に増え、事故後十一年間の患者数は五百八人に上った。そこでは五歳以下の多発が認められた。

この前例に倣えば、福島原発事故での患者は昨年から急増するはず。事故当時五歳以下だった男児が検査された時期と符合する。

チェルノブイリ原発事故後、現地で治療に当たった医師で、長野県松本市の菅谷昭市長は「チェルノブイリでは汚染されたミルクを子どもが飲んだことで被害が拡大した。福島と単純な比較はできない」と慎重な見方をする。

だが、検討委の否定的な見解については「福島では事故発生当時、多くの子どもたちが野外にいた。高濃度の放射線を浴びた可能性は否定できない。今後、甲状腺がん患者が増えかねない。現時点では『分からないい』と言うのが正しい姿勢だ」と問題視する。

「患者が増えた場合にどう見解を変えるのか。そうなったときは行政に対する不信が増大するだけ。国や県は事故を『風化させよう」としているのかもしれないが、それでいいのか」

チェルノブイリ事故に関する著書もある甲状腺専門医の武市宣雄氏も「『一例だから大したことはない』とするのも一つの考え方だが、『貴重な一例』とすれば、今後の対応も変わってくる。被害を受けていない地域で比較のための検査もしていないのに、なぜ『影響とは考えにくい』と言えるのか」と疑問を呈した。

(写真)福島市で開かれた福島県の県民健康調査検討委員会=6日

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