7/11朝刊のコラム 東京新聞の寓話と中日新聞の詩

筆洗「改憲ハンバーグは絶対許さない」はいいね!
うちが食堂経営していたらきっとパクっていると思う。

しかたないからと皆あきらめているんじゃないのだろうか?
中日春秋石垣りんさんの詩「雪崩のとき」は今朝初めて知った。

昨日はボールペン持参で消しゴムで消されて不正をされないようにした。期日前投票なんて不正選挙の温床だと信じている。あれは全部自民党に書きかえられるかすり替えているに違いないて。

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不味いアベノカレー・改憲ハンバーグは絶対許せない

【東京新聞・コラム・筆洗】2016年7月11日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016071102000188.html

この町には二軒の料理店がある。大きい方の店「J」の経営は風変わりで、できる料理はカレーライスとハンバーグのみ。どちらも大した味ではない。見るのも嫌という人もいる▼

試しに住民に聞いてみた。アベノなんとかというカレーライスを六割の人がまずいといい、改憲ハンバーグは五割がひどいと答えた。二つのメニューのいずれも人気がない。それでも、町のレストラン選挙ではいつも、もう一店の「M」を引き離し、勝ってしまう▼

おかしい。あの店においしい料理はないのに。結果を疑った「M」の店主は探偵に調査を依頼した。探偵は選挙後、町の住民に聞いて歩いた。「あのカレー? ひどいね」「あのハンバーグは絶対許せない」。悪評しか聞こえてこない▼

やはり不正投票の可能性がある。探偵は事実を知らせようと「M」に飛び込んだ。「やはり不正…」と言いかけてやめた。この店の様子もおかしい▼

メニューを見た。「あの店のカレーはまずい」「ハンバーグは絶対阻止」と書いてある。「おいしい料理を作りたい」「こうやっておいしくします」と決意やアイデアもある。しかし、今すぐ提供できる料理がメニューのどこにも見当たらない▼

探偵は店を出た。向かいに「J」が見えた。おなかをすかせた客がカレーを食べている。喜んで食べている人もいる。疑いながら、泣きながらの客もいる。

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石垣りんさんの詩「雪崩のとき」

2016年7月11日【中日新聞・中日春秋(朝刊コラム)】
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2016071102000168.html

<人は/その時が来たのだ、という/雪崩のおこるのは/雪崩の季節がきたため、と…>。十二年前に八十四歳で逝った石垣りんさんが「雪崩のとき」という詩を書いたのは、六十五年前のことだ

▼その前年、朝鮮戦争が勃発し、日本で再軍備が始まった。二度と戦争はせぬと憲法で誓った国が再び戦火に巻き込まれるのではないか。そういう時代の不安を、石垣さんは「雪崩」に象徴させたのだ

▼長い長い戦争が終わり、その傷痕が生々しいこの国に、雪のように降り積もった平和。「ここにはもう爆弾の炸裂(さくれつ)も火の色もない」と言える静かな日々

▼しかし雪は降りやみ、やがて遠い嶺(みね)のあたりで、こんな言葉がころげ出す。「すべてがそうなってきたのだから仕方がない」。すると<もう他の雪をさそって/しかたがない、しかたがない/しかたがない/と、落ちてくる>。そうして雪崩が起きるのだと

▼参院選で与党が議席を伸ばし、衆参両院で改憲勢力が三分の二を占めた。ただ注視したいのは、出口調査で「安倍首相の下での改憲」に賛成と答えた有権者は四割、反対が五割という事実である。国会での改憲勢力の数と、国民の憲法への思いに「ねじれ」が生じたのではないか

▼雪が踏みしめられるように、この国の戦後の歩みの中で憲法も踏み固められてきた。雪崩を打つように改憲を進めれば、国のかたちが崩れよう。

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雪崩のとき(石垣りん 作)

http://www2.oninet.ne.jp/mazra/words/w1-6.htm

2004.01.23

人は

その時が来たのだ、という

雪崩のおこるのは

雪崩の季節がきたため、と。

武装を捨てた頃の

あの永世の誓いや心の平静

世界の国々の権力や争いをそとにした

つつましい民族の冬ごもりは

色々な不自由があっても

またよいものであった。

平和

永遠の平和

平和一色の銀世界

そうだ、平和という言葉が

この狭くなった日本の国土に

粉雪のように舞い

どっさり降り積もっていた。

私は破れた靴下を繕い

編み物などしながら時々手を休め

外を眺めたものだ

そして ほっ、とする

ここにはもう爆弾の炸裂も火の色もない

世界に覇を競う国に住むより

この方が私の生き方に合っている

と考えたりした。

それも過ぎてみれば束の間で

まだととのえた焚木もきれぬまに

人はざわめき出し

その時が来た、という

季節にはさからえないのだ、と。

雪はとうに降りやんでしまった。

降り積もった雪の下には

もうちいさく 野心や、いつわりや

欲望の芽がかくされていて

”すべてがそうなってきたのだから

仕方がない”というひとつの言葉が

遠い嶺のあたりでころげ出すと

もう他の雪をさそって

しかたがない、しかたがない

しかたがない

と、落ちてくる。

嗚呼、あの雪崩、

あの言葉の

だんだん勢いづき

次第に拡がってくるのが

それが近づいてくるのが

私にはきこえる

私にはきこえる。

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