7/26原発に怒る人々(鎌田慧)【東京新聞・本音のコラム】

鎌田慧さんが伊方集会でご覧になられた「原発ゼロ上牧行動」のTシャツに「四国電力原発やめろ」「樋口裁判長ありがとう」「山本裁判長ありがとう」のぼりはこんなのです(高知新聞より)

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カメラマンはお孫さんと戯れるじいちゃんとへんぽんと翻るのぼりにシャッターを切ったに違いない。

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原発に怒る人々(鎌田慧)

【東京新聞・本音のコラム】2016年7月26日

今月末に予定されていた四国電力・伊方原発3号機の再稼働は、冷却水ポンプの故障で、急きょ八月以降に延期された。九州電力・鹿児島の川内原発もそうだが、事故などあってはならない原発が、経営上の理由だりで前のめり。故障続出だ。

「みんなで止めよう伊方原発7・24全国集会」にわたしも参加した。熊本地震にも連動する「中央構造線」にちかい、伊方原発の危険性はかねて指摘されてきた。

それでも再稼働を進める四国電力に怒る人びとが、全国から原発前に七百人も集まった。

工夫を凝らしたゼッケンやTシャツ、のぼり、手きの旗などがカラフルで明るい。わたしはここにくると、「原発絶対反対」の鉢巻きを額に巻いて、細い山道を登ったり下ったりしていた、お年寄りたちの姿を夢のように思い起こす。もう四十五年も前になる。

四国電力の社員にだまされ、土地売買のハンをつかされ自殺した、妻の無念を語った元村長が、ぽつんと一人で暮らしていた屋敷の荒廃ぶりは、いまでも鮮明である。

集会のあいさつで、わたしは井田輿之平さん、川口寛之さん、広野房一さんなど運動の代表者やローカル紙「南海日日新聞」の斉間満、近藤誠さんの名前を挙げて、その死を悼んだ。全国の原発でも、無念のうちに亡くなった人は多い。その死が報いられる日は、必ずくる。(ルポライター)

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