9/9福島第一危険手当「未払い」 元作業員39人がきょう提訴 東電などに請求/元原発作業員 募る不信 「危険手当 支払いバラバラ」 【東京新聞・社会】

福島第一危険手当「未払い」 元作業員39人がきょう提訴 東電などに請求

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201609/CK2016090902000135.html
2016年9月9日 朝刊【東京新聞・社会】

東京電力福島第一原発の事故収束作業で支払われる割り増し手当(危険手当)を受け取っていないとして、元作業員三十九人が九日、東電や元請けの東芝、下請け四社の計六社に対し、未払い手当計約六千八百六十万円の支払いを求める訴えを福島地裁いわき支部に起こす。
(=現場に募る不信感 第2面)

提訴するのは、下請け計三社の二十二~六十五歳の配管作業員や鍛冶工ら。

元作業員側の代理人によると、三十九人は二〇一二年十月~一四年六月、福島第一原発のがれき撤去作業や汚染水浄化装置の配管工事、1、2号機原子炉建屋内のロボット調査などに従事。元作業員らは、東電が危険手当分として一三年十二月まで一人当たり一日一万円、一四年一月以降は二万円を元請けに支払ったと算出。しかし、いずれかの段階で中間搾取されたため、大半を受けとっていないという。

東電は中間搾取を認識し、監督する義務があったのに放置した責任があるとしている。

 

元原発作業員 募る不信 「危険手当 支払いバラバラ」 

2016年9月9日  【東京新聞・第2面】

東京電力福島第一原発の元作業員三十九人が割り増し手当(危険手当)の支払いを求めて九日に提訴する。危険手当は元請けや下請けによって支払われたり、支払われなかったりしている。支払われていても金額はバラバラで、現場の作業員の中には「会社に抜かれているのでは」と不信感を抱く人もいる。=(1面参照)

福島第一原発の作業員は被ばくする危険な場所で働くため、東電は日当のほかに危険手当分も元請けに支払っている。東電の広瀬直己社長は二O一三年十一月に、作業員の日当が一万円上がるよう元請けへの支払いを増やすと発表した。今回提訴する元作業員はこの増額分を危険手分だとして捉え、請求の根拠としている。

ある下請けの幹部は「東電は割り増し分を工事費用に含めて支払い、どう使うかを元請けや下請けに丸投げしている」と話す。別の作業員は「社によって手当の金額は大きく違い、不信感がある」と話している。

提訴する元作業員の一人は「福島第一は被ばくするので人が集まりにくい。同じ危険な作業をしても社によって危険手当がもらえたりもらえなかったりするのはおかしい。みんなが納得する形で支払われなければ、人が集まらなくなる」と訴えた。

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