10/4世界に問う事故の「無念」 浪江消防団描いたアニメ 仏で上映【東京新聞・ふくしま便り】

映画『日本と原発』で一番涙を誘ったのが、この浪江町の町長さんの「無念」さだった。

高槻ドキュメンタリー映画上映会さんとか上牧行動さんとか高槻アクションさんあたりが自主上映して下さらないだろうか。

浪江町消防団物語
http://matimonogatari.iinaa.net/

munen

「無念」自主上映会開催受付中

http://cinekyara.co.jp/blog/1028
2016年3月29日 【シネマ・キャラバン V.A.G】

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世界に問う事故の「無念」 浪江消防団描いたアニメ 仏で上映

2016年10月4日【東京新聞・ふくしま便り】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/fukushima_report/list/CK2016100402000170.html

アニメ映画「無念」のワンシーン

写真

東日本大震災による津波で福島県浪江町の請戸(うけど)漁港付近は壊滅的な被害を受けた。生き残った人が今でも歯ぎしりをするのは、直後に福島第一原発の事故が起き、がれきに埋もれた被災者を見捨てて避難せざるを得なかったことだ。当時の地元消防団の苦悩を描いたアニメ映画「無念」が来年三月、フランスで上映されることが決まった。「原発大国の人々に原発事故の本当の悲惨さを伝えたい」と関係者は意気込んでいる。

約五十五分間のアニメ映画は、浪江町民でつくる「浪江まち物語つたえ隊」と広島市の市民グループ「まち物語制作委員会」が今年三月に完成させた。いくまさ鉄平さんが監督、福本英伸さんが絵を描き、俳優の大地康雄さんや馬場有(たもつ)・浪江町長の他、町民十六人が声で参加した。

完成後、自主上映会を開催する団体を募集したところ、申し込みが殺到。これまでに全国の三百カ所以上で上映された。

さらに、このほど英、仏語の字幕が完成。来年三月にパリ、リヨンなど仏国内四カ所で上映会が開催される。上映に合わせて「つたえ隊」メンバーらも渡仏、現地の人々と交流し、被災地の実態を伝える予定だ。

「無念」は、浪江町民が自分たちで集めた震災当時の資料や証言に基づいている。

二〇一一年三月十一日。にぎやかな漁師の町だった請戸地区を津波が襲った。たくさんの家屋が倒壊し、住民は下敷きになった。がれきと一緒に海に流された人もいた。浪江町消防団は懸命の捜索を始めた。

分団長だった高野仁久さん(54)は単身で捜索に行き、がれきの下から助けを求める声をいくつも聞いた。対策本部に戻り、「機材を持って救出に行こう」と提案するが、二次災害を恐れた町長らに止められる。この翌朝、約十キロ離れた原発が爆発し、全町避難となった。

「救える命を救えなかった無念の気持ちは今でも残る。一生背負っていくだろう」と高野さんは話す。

あれから五年半が経過した今も、請戸地区は帰還困難区域として立ち入りが制限されている。福島県の津波による死亡者は約千六百人。行方不明者は約二百人。その多くがこの地区に集中している。

浪江町から県内の桑折(こおり)町の仮設住宅に避難した小沢是寛(よしひろ)さん(71)らは、故郷の浪江町を忘れないために、震災の翌年から、地域の民話を紙芝居にする活動を始めた。ところが集まってくる物語は、民話ではなく、震災と原発事故の苦難の話ばかりだった。

紙芝居をつくるうちに、より発進力の強い媒体はないかという声が出た。そこへアニメの制作技術を持つ広島市のグループが協力を申し出た。大勢の人の気持ちが集まって完成したのが「無念」だった。

小沢さんは「浪江町は海と山と川に囲まれた美しい土地だった。そんな故郷を失って悔しい気持ちが活動の原動力になっている。原発は必要なのか。映画を見てフランスの人に判断してもらいたい」と話している。

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「無念」の他、「見えない雲の下で」「悠稀(ゆうき)くんの手紙」「命の次に大切なもの」の三本の短編アニメ映画も制作された。いずれも被災現場の生々しい実話を基にしている。「無念」と「見えない雲の下で」は貸し出し可能。問い合わせは、小沢さん=電090(4638)6052=へ。 (福島特別支局長・坂本充孝)

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カテゴリー: 講演会, 放射能汚染, 中日東京新聞・特報 タグ: , パーマリンク