10/5美浜3号機「適合」決定 老朽原発3基目、「40年」形骸化【中日新聞・東京新聞・福井新聞】

美浜3号機「適合」決定 老朽原発3基目、「40年」形骸化

2016年10月5日 夕刊【中日新聞・一面】
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016100502000283.html

関西電力美浜原発の3号機(手前)。奥から1号機、2号機=1月、福井県美浜町で、本社ヘリ「あさづる」から
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原子力規制委員会は五日午後、十一月末に運転開始から四十年となる関西電力美浜原発3号機(福井県)が耐震対策工事などを進めれば新規制基準に適合するとの審査書を正式決定した。

適合は八基目で、老朽原発では関電高浜原発1、2号機(福井県)に続き三基目。運転期間を四十年とする原子炉等規制法の原則は形骸化が進む。

関電は十一月三十日までに詳細な工事計画と運転延長の認可を得る必要があるが、規制委は耐震性を確認する試験は工事後に行うとしており、運転延長を認める見通し。工事は二〇二〇年三月までかかる予定で、再稼働はその後となる。

関電は一五年三月に審査を申請。規制委の指摘を受け、耐震設計の目安となる地震の揺れを当初の七五〇ガルから九九三ガルに引き上げた。これに伴う設計変更に時間がかかったが、関電は今年五月に補正書を提出。規制委は八月三日に審査書案を了承し、九月二日まで市民意見を公募していた。

耐震化の工事費は千六百五十億円。原子炉内の部品を取り換え、使用済み核燃料を保管するラック(容器)も床や壁に固定せずに揺れを逃がす方式に変更する。既にある防潮堤よりも内陸側に防潮堤を新設し、重大事故時に作業員の拠点となる「緊急時対策所」も設ける。千キロに及ぶケーブルを防火シートで覆ったり、燃えにくい素材に替えたりする必要もある。

原子炉等規制法は原発の運転期間を原則四十年と制限しているが、規制委が認めれば一回に限り最大二十年間延長できる。

<美浜原発3号機> 福井県美浜町にある関西電力の加圧水型軽水炉で、出力は82万6000キロワット。小型の1、2号機(出力はそれぞれ34万キロワット、50万キロワット。いずれも2015年4月に運転終了)に続き、1976年12月に運転を始めた。04年8月にタービン建屋で配管破裂による蒸気噴出事故が起き、作業員11人が死傷した。

 

原発40年ルール形骸化 美浜3号機「適合」決定

2016年10月5日 13時58分【東京新聞・社会】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016100590135815.html

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原子力規制委員会は五日午後、十一月末に運転開始から四十年となる関西電力美浜原発3号機(福井県)について議論し、耐震工事やケーブルの難燃化工事などを進めれば新規制基準を満たすとの審査書を正式決定した。適合は八基目で、老朽原発では関電高浜原発1、2号機(同県)に続き三基目。運転期間を原則四十年とするルールの形骸化が進む。

四十年超の老朽原発で、最大二十年の延長運転をするためには、新基準をクリアするほか、原子炉圧力容器がもろくなっていないかどうかや建屋の健全性などを調べ、必要な工事計画の認可を得ることが不可欠。

その期限は、美浜3号機の場合、運転期間が満了する十一月三十日。規制委は耐震試験は工事後に行う考えで、運転延長を認める見通し。工事は二〇二〇年三月までかかる予定で、再稼働はその後となる。

関電は一五年三月に審査を申請。審査の過程で、耐震設計の目安となる地震の揺れを当初の七五〇ガルから九九三ガルに引き上げた。これに伴う設計変更に時間がかかったが、関電は今年五月に補正書を提出。規制委は八月三日に審査書案を了承し、九月二日まで意見を公募していた。

耐震化の工事費は千六百五十億円。原子炉内の部品を取り換え、使用済み核燃料を保管するラックも床や壁に固定せずに揺れを逃がす方式に変更する。既存の防潮堤よりも内陸側に防潮堤を新設。事故時に作業員を守る対策拠点も設ける。千キロに及ぶケーブルを防火シートで覆ったり、燃えにくい素材に替えたりする必要もある。

<美浜原発> 福井県美浜町にある関西電力の加圧水型軽水炉。1~3号機のうち1号機(1970年営業運転開始、出力34万キロワット)と2号機(72年運転開始、50万キロワット)は昨年4月に廃炉となった。82万6千キロワットと出力が最も大きい3号機は76年に運転開始。関電は運転延長を目指し昨年3月、原子力規制委員会に新規制基準の適合性審査を申請した。

(東京新聞)

 

美浜3号老朽新基準規制に合格 40年超え、高浜原発に続き2例目

(2016年10月5日午後1時41分)【福井新聞】
. http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/106136.html

関西電力美浜原発3号機=福井県美浜町丹生(福井新聞社ヘリから)

原子力規制委員会は5日、定例会合を開き、運転開始から40年を迎える福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機が地震、津波対策など新規制基準を満たしているとする「審査書」について議論、40分間の論議で合格証となる審査書を正式決定した。

老朽原発の審査合格は、関電高浜1、2号機(福井県)に次いで2例目。東京電力福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法で、原発の運転期間を原則40年と定めたルールの形骸化が進んでいる。

再稼働には、美浜3号機の運転開始から40年となる11月末までに、設備の詳細設計をまとめた工事計画と運転延長についても、規制委の認可を受ける必要がある。関電は、再稼働のための安全対策工事の完了を2020年春ごろと見込んでおり、再稼働はそれ以降になる見通し。

工事では、施設に張り巡らされた電気ケーブルを燃えにくくするほか、重大事故時の対応拠点となる緊急時対策所を新設する。関電は工事に約1650億円かける計画。

原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則40年に制限する一方、規制委が認めれば最長20年延長できるとした。

美浜原発は美浜町の丹生半島にある加圧水型軽水炉で福井県内では敦賀市の日本原電敦賀発電所に続いて古い。1~3号機のうち1、2号機は昨年4月に廃炉となった。82万6千キロワットと出力が最も大きい3号機は76年に運転開始。04年、2次系配管が破損し、漏れた蒸気や高温水で11人の作業員が死傷する事故を起こした。 関電は運転延長を目指し昨年3月、原子力規制委員会に新規制基準の適合性審査を申請した。再稼働には運転開始から40年を迎える前に設備工事計画の認可などを得る必要があり、3号機は今年11月末までに必要な手続きを全て終えなければ廃炉となる。

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