10/6事故二度と 願い一つ 美浜3号機 新規制基準合格/遺族 信頼と不安交錯/蒸気噴出事故【日刊県民福井】

就任直後岩根社長の「安全の誓い」石碑前の写真を見たことがあるが、八木社長のそれは一度もWeb上で見たことがなかった。
二度あることは三度ある、とは思いたくない。使わないで廃炉にするのが一番だと誰もが思う。

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事故二度と 願い一つ 美浜3号機 新規制基準合格

  遺族 信頼と不安交錯/蒸気噴出事故

2016年10月6日【中日新聞・福井発】
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2016100602000243.html

国の新規制基準に合格した関西電力美浜原発3号機(美浜町)には、作業員十一人が死傷した蒸気噴出事故の過去がある。原因は老朽化した配管の点検漏れ。原則の四十年という運転期間を超えて再稼働を目指す関電に、遺族は「もう二度と事故を起こさないでほしい」とだけ願う。 (米田怜央)

蒸気噴出事故

kenfukui161006_mihama美浜3号機で起きた蒸気噴出事故を戒めとして、構内に建てた「安全の誓い」の石碑=美浜町の美浜原発構内で
写真

「突然で覚悟できていなかった。あれから一年間は夢うつつで…」。匿名を条件に取材に応えた県南部の女性は、夫を亡くした日を振り返る。

二〇〇四年八月九日、3号機のタービン建屋で二次系配管が破損して、高温の蒸気や熱水が噴出。協力会社の社員五人が死亡、六人が負傷した。配管は一九七六(昭和五十一)年の運転開始以来、一度も点検しておらず、管の肉が薄くなっていた。その後、関電は配管点検リストの整備や上層部と現場との連携強化など二十九項目の再発防止策を実施した。

〇八年九月には同原発近くの鉄塔倒壊で作業員四人が死傷するなど事故、トラブルが根絶されたわけではないが、女性は「今は安全第一だと思う」と信頼する。関電の姿勢は肌身で感じてきた。社員は「いつでも支えます」との言葉通り、月命日にお参りに来る。冬の日、雪かきを申し出られたことも。社長ら幹部は年二回、遺族に直接、所有原発の現状などを説明している。美浜原発の安全対策についても女性はうそだとは思わない。

ただ、不安もある。3号機は四十年超での運転になる。想定外の津波や地震の恐れも。「四十年前の技術が大丈夫なのかとは思う。災害も、何があるかはわからないから」

事故から十二年たったが、別の遺族が毎年行くという事故現場には一回しか足を運んでいない。「夫がいない現実はわかっているんだけど。現場を見ると、事故を思い出してしまいそうで」と苦い顔をした。

亡き夫のように、地元には原発で働く人もいる。原発に代わる電力をどうするのか。その答えもわからない。「再稼働に賛成も反対もないけど、二度と事故は起こさないで」

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カテゴリー: 関西電力, 再稼働, 中日東京新聞・特報 タグ: パーマリンク