10/20裁判長は基準地震動を重要視 島崎邦彦氏証人採用か、大飯控訴審【福井新聞】/10・19大飯原発控訴審第9回口頭弁論傍聴報告【アジアと小松】様

裁判長は基準地震動を重要視 島崎邦彦氏証人採用か、大飯控訴審

【福井新聞】(2016年10月20日午前7時00分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/107158.html
fukui161021弁論後に記者会見する住民側=19日、石川県金沢市の金沢弁護士会館

福井県などの住民が大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを求めた訴訟の控訴審第9回口頭弁論が19日、名古屋高裁金沢支部であった。住民側は、前原子力規制委員長代理の島崎邦彦・東京大名誉教授(地震学)の証人尋問を申請。内藤正之裁判長は基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)を重要視し、島崎氏を証人として採用する姿勢を示した。

正式な採用手続きは次回期日(1月30日)に持ち越されたが、住民側弁護団は「証人尋問の実施はほぼ確実だ」としている。

島崎氏は2012~14年、同規制委員長代理を務め、大飯原発の基準地震動の審査を担当した。控訴審では、断層の長さや面積から地震の規模を算出する関係式「入倉・三宅式」を用いた関電の基準地震動の評価は「過小評価の可能性がある」との陳述書を提出している。

規制委は島崎氏の指摘を受け、大飯原発の基準地震動の再計算を原子力規制庁に指示。その結果、「見直す必要はない」と判断している。

法廷で内藤裁判長は「控訴審での重要な点は地震からの安全性。とりわけ基準地震動に関心を持っている」と審理方針を説明。「審理は終結段階」とした上で「正確に理解するため、地震の専門家を最低限1人は証人尋問したい」との考えを示した。証人尋問の期日は4月下旬に設定、島崎氏の予定を確認した上で決める。

 

10・19大飯原発控訴審第9回口頭弁論傍聴報告

http://blog.goo.ne.jp/aehshinnya3/e/0e2591a5def302f12d89793799b0ca05
【アジアと小松】2016年10月20日

 

前回6月の口頭弁論から3カ月ぶりの口頭弁論だった。今回も傍聴抽選から数人が外れたが、事務局の采配で全員が傍聴出来たようだ。前回口頭弁論は島崎邦彦さんの意見書が提出され、状況変化の兆しが見えたが、今回は島崎さんの証人尋問が決まり、さらに勝利の展望が開かれた。他方関電は意気消沈していた。

更新手続き

前回口頭弁論から裁判所の構成が変わったので、今日は5人の原告弁護団からレクチャーがおこなわれた。①なぜ司法は福島原発の被害を救済出来なかったのか、②大飯原発基準地震動、③新規制基準は世界最高水準か、④大飯原発での津波の危険性、⑤原発は発電コストが低いか、というテーマだった。

レクチャーごとに傍聴席からは拍手が巻き起こった。

勝利の一里塚

次回以降の審議について、裁判所、原告弁護団、被告関電の間で激しいつばぜり合いがおこなわれた。

裁判長:基本的には審理は終結に近づきつつある。裁判所がいちばん重要視していることは大飯原発が地震に安全かどうかである。基準地震動の正確性を期したいので、証人として島崎邦彦さん(前原子力規制委員会委員長代理)を呼びたいとおもっている。

原告弁護団:3人証人申請しているが、最低2人採用して欲しい。

裁判長:もうひとり採用するかどうかは島崎さんの証言を見てから考える。

関電:(原告側に)事前に詳細な尋問事項を出してほしい。

裁判長:(関電に)事前に聞きたいことを出して下さい。

関電:反対訊問の準備はする。

原告側:関電からも証人申請すればよいでしょう。

関電:書証で十分である。

裁判長:正式な証人採否は次回(1/30)に決定する。

中嶌哲演:なによりも福島の原発被害の現実を重視してほしい。被害は現在進行形であり、現地の視察、被害者の証人尋問をおこなってほしい。

裁判長:(中島さんの発言を無視して)次々回日程を押さえる。次回までにすべての主張を出し尽くして下さい。

大飯本審2連勝へ

島崎邦彦さんの証人尋問をおこなうための日程を来年4月24日もしくは26日と決めて、閉廷した。

口頭弁論後の記者レクチャーで、弁護団は「島崎さんの証人尋問なしに、勝つことは出来ないと思っていた。証人尋問が実現すれば、勝利に大きく近づく。しかし、必ず勝つとは言えませんが」と手応えを感じているようだった。さあ、大飯2連勝へ。傍聴に行こう。

広告
カテゴリー: 裁判 タグ: パーマリンク