12/5 38歳男性 ポケモンになぞらえ福島第一を息子に説明【ふくしま作業員日誌】

38歳男性 ポケモンになぞらえ福島第一を息子に説明

2016年12月5日【ふくしま作業員日誌】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/fukushima_diary/list/CK2016120502000154.html

福島第一で働くために単身赴任していて、家には月に一度しか帰れない。事故後に生まれた息子と一緒に暮らせたのも、福島第一を離れた一時期だけ。ずっと家にいなかった父親を息子は「パパいらない」と嫌がった。なついてもらえないまま、この春から再び福島に。ところが、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」で奇跡が起きた。

はやりだからと始めてみたが、帰った時に息子に手に入れたポケモンを見せると「こんなにいっぱい」と目を輝かせた。それ以来、帰ると飛んでくるように。東北沿岸部に珍しいポケモンが出ると話したら、息子が「パパの所に行く」と言い出し、家族で遊びに来ることになった。

今ではすっかりなついた息子にポケモンになぞらえて、福島第一の仕事を説明している。放射能は「見えないお化け」、原子炉建屋は「お城」で説明。「お化けだらけのお城があって、パパはそこでお化けを捕まえたり、(使用済み核燃料)プールからつり上げる準備をしているんだよ」という具合に話す。

「えーっ。お化けついてきてないの?」と聞くから「出てくる時に検査するから大丈夫」。「どんなお化けなの?」と聞かれて「見えないし、みんな怖がるけど、いっぱいいるとピュイーン、ピュイーンって(線量計の)音がするよ」と答える。

福島第一のことは世間から忘れ去られているが、今は息子がポケモンに興味がなくなる日が怖い。 (聞き手・片山夏子)

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