2/7福島事故、間もなく6年 廃炉の道筋見通せず【中日新聞・一面】

福島事故、間もなく6年 廃炉の道筋見通せず

2017年2月7日 朝刊【中日新聞・一面】
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017020702000061.html

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東京電力は六日、福島第一原発(福島県大熊町)の敷地内を報道陣に公開した。二〇一一年三月の事故から間もなく六年。除染やがれきの処理が進み、敷地の大半は防護服なしで作業できるまで放射線量が低下しているが、見えてきたのは、ようやく「想定以上」と分かり始めた廃炉作業の厳しさだった。

事故でメルトダウン(炉心溶融)が起きた2号機は水素爆発を免れたため、建屋の外から中の様子はうかがえない。ただ、1、2号機の間に立つ排気筒周辺に設置された線量計は毎時一・五ミリシーベルトを観測。建屋の外でも、作業員に許されている「五年間で一〇〇ミリシーベルト」の被ばく量をわずか六十七時間弱で上回ってしまう数値だった。

原子炉建屋の周辺は被ばくを避けるため、遠隔操作の重機が作業の主力を担っている。水素爆発した1号機の建屋上部はひしゃげた鉄骨があらわになり、今もがれきが散乱していた。

1~3号機は順次、使用済み核燃料を取り出し、並行して、原子炉から溶け出した核燃料(燃料デブリ)の処理方法を検討する。しかし、2号機では先月に実施した格納容器内調査の画像解析で、人が一分足らずで死に至る最大毎時五三〇シーベルトの高線量と推定されたばかり。四一~五一年に廃炉を完了する計画だが、同原発の内田俊志所長は「(燃料)デブリはまだ中の状態が分かったわけではない。廃炉まで最終的に何十年かかるのか、現時点では見通せない」と話した。

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