2/23期待や不安賛否両論 大飯3、4号機「適合」/町長「説明会を」住民ら複雑な心境【日刊県民福井】

期待や不安賛否両論 大飯3、4号機「適合」

http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2017022302000229.html
2017年2月23日【日刊県民福井】

関西電力大飯原発の3号機(手前)と4号機=1月、おおい町で
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原子力規制委員会が、関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の審査書案を了承した二十二日、地元の中塚寛町長は歓迎を示す一方、西川一誠知事は関電高浜原発(高浜町)で起きたクレーン倒壊事故を引き合いに、関電の安全に対する姿勢を注視する構えを見せた。町民からは再稼働に対する不安や町の活性化への期待など、賛否両論が聞かれた。 (山谷柾裕、尾嶋隆宏)

町長「説明会を」

  住民ら複雑な心境

「世界的にも厳しいとされる新基準に合致すると判断され、安心感を持っている」。中塚町長は町役場で記者団にこう語り、審査が前進したことを喜んだ。再稼働には「町議会や町民の理解を得た上で、最終的な判断をしたい」と述べ、今後、町民への説明の場を設ける意向も示した。

同町本郷で酒屋を営む村松弘康さん(45)は「手放しで喜べない。福島事故前にそのまま戻るわけにもいかない」と話す。規制基準ができる前の二〇一二年七月、3、4号機が政治判断で再稼働した時の喧騒(けんそう)が忘れられないからだ。

当時、町には再稼働に反対する人が全国から流れ込んだ。「電力不足のため町は一肌脱いだという感覚だったのに、批判された。外からどう見られているのかという緊張感が、町には今もある」。原発の停止で酒の販売量は減った。再稼働し、定期検査などで大勢の作業員が訪れれば町は再び活気づくが「町の今後について議論を始めないと」。原発に依存しないまちづくりが必要との考えを示す。

同町岡田の元建具店経営、小原信夫さん(79)はクレーン倒壊事故に触れ「安全ならいいが…。再稼働したら町はにぎわうが不安は消えない」と複雑な心境。同町本郷の主婦(60)は「また裁判になって動かないでしょ」と冷めた様子だった。

一方、西川知事は県庁で記者団に「クレーン事故もあった。原子力の事故ではないが、普通で基本のことであり、しっかりとやらないと話にならない」と関電に注文を付けた。

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