3/11「原発のない社会へ2017びわこ集会」の記事【毎日新聞・中日新聞】

東日本大震災6年  「反原発」市民1000人集う 大津で集会 /滋賀

http://mainichi.jp/articles/20170312/ddl/k25/040/350000c
【毎日新聞・地方版滋賀県】 2017年3月12日

原発を巡る政府や裁判の動向などを報告する井戸謙一弁護士=大津市本丸町の膳所城跡公園で、森野俊撮影

関西電力高浜原発など福井県内の原発再稼働に反対する「原発のない社会へ2017びわこ集会」が11日、大津市本丸町の膳所城跡公園などで開かれた。約1000人の市民らが元金沢地裁の裁判長で、全国の原発訴訟に関わる井戸謙一弁護士による基調報告などを聞き、集会の最後に6年前の同日に発生した東日本大震災の犠牲者への哀悼の意を表して、福島原発事故で避難してきた人の支援を継続することなどを盛り込んだ集会アピールを採択した。【森野俊、田中将隆】

集会は毎年、県内の複数の団体が「東京電力福島第1原発事故の教訓を忘れないように」と東日本大震災があった3月11日前後に開催。参加者全員で1分間、被災者に黙とうをした後、井戸弁護士が基調報告した。

井戸弁護士は報告の冒頭で、昨年3月10日に関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転を差し止めた大津地裁の仮処分決定について「滋賀や全国の多くの市民の結集した力。今もなお、地裁決定が守られていることをうれしく思う」と語った。

そして、福島県が2015年6月に決定した、避難指示区域外から自主避難した人への住宅支援の打ち切りについて「期限が後3週間に迫っている。支援の継続に必要な財源は年間70億円。兆単位の金を使っている除染費用の100分の1で十分。償わなければならない立場の国が、更に被害者を追い詰めている」と述べた。さらに福島県周辺の住民の健康被害などにも触れ、「次の過酷事故が起こる前に(原発を)退場させるために、来年の集会までのこの1年、一人一人がそれぞれの場で力を尽くしましょう」と締めくくった。

食品などを販売、21団体がブース

 会場では21団体がそれぞれのブースで飲食物などを販売する「こだわりマーケット」も開かれた。「バイバイ原発 高島連絡会」は、高島市産の米を使った特製カレーライスと無農薬野菜を使った豚汁を販売。このほか、天然酵母パンや自家製ハム、オーガニックコーヒーなどが並び、原発の関連書籍や資料の販売もあった。

「再稼働反対」2キロデモ行進

集会後、参加者のうち約900人が「再稼働反対」「原発動かす総理はいらない」などとシュプレヒコールを上げて、会場から同市打出浜の大津パルコ前まで約2キロをデモ行進した。参加した同市膳所2の樹山高宗さん(76)は「原発と人類、自然は共存できない。市民の声をもっと大きくし、こういった活動を原発が無くなるまで続けたい」と話した。

チェルノブイリ、現状報告 木谷さん「被災者保護 日本も」

会場近くの生涯学習センターでは「彦根・愛知・犬上原発のない社会をつくる会」の木谷千加子さんが、1986年に旧ソ連(現ウクライナ)で起きたチェルノブイリ原発事故などを解説する報告会が開かれた。

木谷さんは、昨年9~10月にウクライナを訪問して原発の周辺などを視察した。原発から約3~5キロの街が30年がたった今でも「ゴーストタウン」のままだということなどを写真を使って解説した。

また、放射線の体への影響を調べる医学研究所の付属病院では、現地の研究者から「当時は広島や長崎の研究を参考にさせてもらった」との説明を受けたという。さらに、発生から5年後に制定された「チェルノブイリ法」について「被災者を保護し補償する責任は国家にあると明記されている」と紹介。「日本も見習うべきだ」などと訴えていた。

報告会に参加した大津市の自営業、川口妙子さん(71)は「原発事故でも国の対応に大きな違いがあることに驚いた。(日本政府には)被災者目線で政策を進めてほしいと思う」と話していた。【田中将隆】

県内も復興へ祈り 過去、現在、未来見つめ

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20170312/CK2017031202000010.html
【中日新聞・滋賀】2017年3月12日

 

東日本大震災から六年となる十一日、県内も復興への祈りに包まれた。「震災を忘れない」「亡くなった方が安らかであるように」。過去に思いを寄せる人がいる一方、高校生は被災地の現在と未来をその目で見ようと、現地へ向かった。

◆参列者、ろうそく供える 大津・三井寺

大津市園城寺町の三井寺観音堂では、犠牲者を悼み復興を祈る法要があり、約三十人が参列した。十一人の僧侶が読経する中、参列者は一人ずつ、ろうそくを供えて手を合わせた。

青森県弘前市出身という渡辺節子さん(62)=大津市=は「東北には知り合いが多く、被害に遭った人もいる。亡くなった方が安らかであるように、ご家族が早く立ち直れるようにと祈りました」と話した。

(鈴木啓紀)

◆犠牲者を追悼 長浜の観音堂

長浜市内の各観音堂でも震災の犠牲者を追悼し、復興を祈念する法要が営まれた。

同市三川町の玉泉寺では、午後二時半から三十分ほどをかけ、吉田慈敬(じけい)住職(64)ら五人が復興を願い観音経や念仏を上げた。参列した地元住民ら約二十人も手を合わせて被災地に思いをはせた。

震災時に県内の寺院に呼び掛け、救援物資を福島県に届けた吉田住職。参列者を前に当時の経験を振り返りつつ「人間の知恵を超えた災害だった。災害がないことは普通のことではなくて、奇跡なのかもしれない」と話した。

(山村俊輔)

◆原発再稼働ダメ 大津で市民集会

集会に参加し、原発再稼働反対を訴える市民ら=大津市本丸町の膳所城跡公園で

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原発の再稼働反対や廃炉を求める「原発のない社会へ2017びわこ集会」が十一日、大津市本丸町の膳所城跡公園であり、参加者らが原発の危険性や被災者の現状を訴えた。

集会には市民ら千人のほか、平尾道雄米原市長や藤沢直宏日野町長ら首長も参加。基調報告では、大津地裁に提訴されている福井県の原発再稼働差し止め訴訟で弁護団長を務める井戸謙一弁護士が登壇した。

井戸さんは、生活が困窮している自主避難者の現状についても言及。今月三十一日で住宅支援が打ち切られることに「原発事故のしわ寄せが被災者を襲っている」と主張。「私たちが被災者にどう寄り添っていくべきか考える時が来ている」と呼び掛けた。

参加者の一人、千葉県鎌ケ谷市から東近江市に自主避難している主婦山崎圭子さん(40)は、自宅の庭や近所の公園の土壌から三千~八千ベクレルの放射性物質が検出された「ホットスポット」だとして四年前、県内に移り住んだ。「政府は、北関東にも及んでいる放射能汚染の真実を明らかにして」と訴えた。

参加者らは集会後、公園から大津パルコまでの約二キロを「再稼働反対。忘れない福島」とシュプレヒコールを上げながら歩いた。

(高田みのり)

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