【拡散希望】2017. 5/15  関西電力本社前で 断食声明「あとからくる者のために」 (若狭の一住民・ー仏教者として)中嶌哲演

2017. 5/15  関西電力本社前で

 断食声明「あとからくる者のために」

   (若狭の一住民・ー仏教者として)中嶌哲演

・福島原発震災から6年、ますます,過酷・深刻化している「フクシマ」の被災者たちに心を寄せ、その抜本的で包括的な救済(法的・財政的な整備など)を願い、また、若狭に「第二のフクシマ」を断じて繰り返させないことを願って、今朝から断食を始めました。

(1)関西電力は、高浜原発4・3号機の起動を延期し、再稼働,を再検討し、断念すること。

(2) 国は、大宝(701) と天正(1586) の大地震・津波に関連して、高浜・大飯原発の近傍と冠島の海面下を公明正大に調査し、検証すること。

(3) 広範な住民・市民のみなさんは、いつでも、どこでも、だれでもできるー食断食、ー日断食などで、再稼働反対を表明し、その食費を反対運動資金にあてる共通の口座に振り込んでいただくこと。
関西電力は、高浜3・4号機、大飯3・4号機の再稼働のために、すでに数千億円の新安全対策費を投じ、高浜1・2号機、美浜3号機、大飯1・2号機の延命にもさらなる高コストを迫られています。その巨額の対策費を脱原発のための準備に転換するならば、離反しかかっている消費者も踏みとどまり、共感し、支持することでしょう。

もし理不尽にも(1)が強行突破されても、少なくとも(2)の確約が得られない限り、私は断食を続行する決意です。この私の主張と行為が単なる独断や軽挙妄動でないことを、過去4度におよぶ断食声明によってもご判断いただければ幸いです(参考資料1)。フクシマ以後、今日に至るまで、あらゆる世論調査は再稼働反対が賛成をはるかに上回っていることにも配慮してください。(3)の持続的な広がりをも確信し、期待しております。

(2)について。関西電力は私たち若狭の住民の度重なる要望に耳傾けませんでしたが、国の調査によって、高浜の海岸から500mの内陸部を襲った天正の大津波の痕跡が発見されました(昨年)。高浜原発はその地点から7kmです。また、大宝の大地震によって陥没した大島(東西2.4km、南北6.4km)の山の頂上が海面上に残ったというのが、冠島の由来です。その海面下に階段状の人工遺跡がダイバーたちによって発見され、話題のスポットになっているのです。冠島から宮津湾内へ13km、海岸から500m、海抜40mの真名井神社に、大宝の大津波をせき止めたという伝承をもっ古い「波せき地蔵」がまつられています。高浜原発4基は冠島から12km、内浦湾の奥懐深く位置しています。関西電力は、最大6.7mの津波にそなえた8mの防潮堤で足りるとしています。地震学者をはじめ歴史学者や考古学者などの本格的な調査が望まれる所以です(参考資料2)。
・高浜原発(をはじめすべての原発)の再稼働に私が反対する根本的な理由は、決して上記に尽きるものではありません。その根本的な理由として、

第一に、冒頭で表明したように、再稼働よりも、福島原発震災の被災者たちの全面的な救済、福島事故の原因究明と後始末こそ最優先すべきだからです。

第二に、1基の大型原発が1年間稼働するだけで広島型原爆1000発分の「死の灰」を生成、蓄積せざるを得ないからです。国内の原発群はすでに同120万発分に達していて、再稼働はそれの増加につながり、後世代へ巨大な負担をのこすことになります。また、原発内の被ばく労働者の累計は、広島・長崎の原爆被爆者65万人に迫ろうとしています。膨大な放射性物質が放出・拡散すれば、いかなる惨禍に見舞われるかを、フクシマから十二分にまなばなければなりません。この一事だけでも、再稼働は許されないはずです。

第三に、麻薬的な原発マネーにより国内植民地化された「立地(集中)地元」の過去と現在から目をそらし、もっともらしい個別の安全論議に終始しているからです。関西圏の火力発電所は12か所37基が瀬戸内海側に林立しているにもかかわらず、関西電力の原発は若狭の3町に11基が集中し、超高圧電線で関西圏に送電されてきたのです。「必要神話」はともあれ、「安全神話」は福島や若狭に1基目の原発が設置された時、原理的に崩壊していたのであり、2011年3月11日に現実的に完全崩壊したのでした。そのフクシマ後においても、30km圏内の住民に避難指示が出されるのは、平常時の10000倍の放射線被ばくを強いられる状況になってからーという大事故の発生も織り込み済みの再稼働!このように「立地・周辺地元」の棄民政策は貫徹されているのです。従来の枠組みは、地元立地自治体と立地県の同意だけで原発を推進、強行できたのですが、大津地裁の高浜原発差し止めの決定によって揺るがされました。若狭の原発電力の「消費地元」の市民と自治体が今こそ広範に声を上げ、関西電力にブレーキをかけていただかないと、もろともに「被害地元」の憂き目を見ることになるのではないでしょうか。(参考資料3)

第四に、わが地震列島が動乱周期に突入しているからです。福井地裁の樋口判決の警告通り、「万が一」の事故・事態は、遠い未来の仮定ではなく、チェルノブイリやフクシマで起こった既定の事実であり、近未来にも起こり得ることであり、「少なくともかような事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば、その差し止めが認められるのは当然である」と重説されていることを想起しましょう。

・15基もの原発集中化を余儀なくされ、憂慮し、苦闘してきた福井県下の17市町の住民のみなさん、これまでその電力を享受されてきた、あるいは若狭に連帯・支援を重ねてくださった関西の市民のみなさん、「第二のフクシマ」を繰り返させないために、再稼働反対の声をそれぞれの府県知事に届け、関西電力にプレーキをかけるよう求めてまいりましょう。最後に、積年の若狭のー仏教者としての想い(参考資料4)もふまえて訴えます。

「・・・/あとからくる者のために/山を川を海を/きれいにしておくのだ/あああとからくる者のために/みなそれぞれの力を傾けるのだ/あとからあとから続いてくる/あの可愛い者たちのために/未来を受け継ぐ者たちのために/みな夫々自分で出来る何かをしてゆくのだ」(坂村真民『詩集・詩国』より)

今年5月に、私も遅ればせながら初孫をさずかりました。爺馬鹿(じじばか)としても、その初孫とすべての子どもたちに、せめてもの贈りものをしたいのです。合掌

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