6/13浜岡相次ぐ事故・トラブル 停止中で気が緩む?【中日新聞・静岡】

2017年度だけで、最近の事故は17/5/2
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3264149_21432.html
浜岡原子力発電所 廃棄物減容処理装置建屋(第1建屋)地下2階における放射性物質を含む堆積物の確認について

その前は2017年3月23日
浜岡原子力発電所 事務所における空調設備の電源盤からの火災の原因と対策について
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3263603_21432.html

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浜岡相次ぐ事故・トラブル 停止中で気が緩む?

2017年6月13日【中日新聞・静岡】
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170613/CK2017061302000077.html

事故やトラブルが相次ぐ中部電力浜岡原発=御前崎市で、本社ヘリ「あさづる」から
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中部電力浜岡原発(御前崎市)で事故やトラブル、保安規定違反が相次いでいる。静岡県や立地市の御前崎市は厳重注意を重ねており、原子力規制委員会からは「原発が停止中で、緊張感がなくなっているのではないか」と、不安視する声が出ている。

「簡単に済ませる問題じゃない」。五月三十一日に開かれた規制委の会合で複数の委員が口をそろえた。

会合の議題は事故時に、放射性物質を外部に排出するために使う、4号機の装置「非常用ガス処理系」でのトラブル。放射性物質を原子炉格納容器に閉じ込めるための隔離弁が取り外され、二〇一六年九月から今年四月まで使えない状態になっていた。

中電はこの約七カ月間、装置が使えるものと誤認し、一六年十月には国際原子力機関の査察対応のためウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料をプール内で移動する作業をした。同年九月以降、七回実施した定期検査でも異常に気付かなかった。

規制委は原子炉施設保安規定の三段階で二番目に重い違反だと判定。中電は部署間の意思疎通不足と原因を説明している。

意思疎通不足のミスはこれだけではない。二月には3、4号機のフィルター付きベントの設置工事でベント室の配管を支える金具計百十九個が、設計と違う取り付け方がされていた問題を発表した。

中電は、この問題が起きる前、下請け会社から設計通りの取り付けが困難だと相談を受けていた。だが、設計見直しをすると工期が遅れるため、現場でできる範囲で施工し、無理なときは連絡を受ける手はずになっていた。だが、下請けから連絡はなく、中電は現場確認を怠った。発覚は前年八月だが、「工事中のトラブルで、発表が必要というルールはない」と、一般向けのホームページには公表されてなかった。

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県によると、県や周辺市町に緊急で情報を伝える「協定通報」に当たるような重要な事故は原発停止後、一~二年に一度のペースだった。今年は、三月に発電所内の事務所で火災、五月には廃棄物減容処理装置建屋で放射能漏れ事故と、既に二件発生している。

通報対象ではないトラブルも含めると一六年は十二件で、今年は六件発生している。二年間の計十八件中、ヒューマンエラーは六件だった。

県幹部や御前崎市議会の議員は「気が緩んでおり、住民が不安になる」などと批判。中電は「停止六年でモチベーションが落ちているわけではない。原因を調べ対策する」と話している。

(小沢慧一、河野貴子)

◆元技術者指摘「確信犯的なミス」

浜岡原発の設計に携わった元技術者の渡辺敦雄さん(70)は「原発停止が6年続き、最も恐れていた事態になりつつある」と語る。

渡辺さんが問題視するのは、非常用ガス処理系とフィルター付きベントのトラブル。両装置は運転中の大事故でしか使わない装置だと説明し、「従業員は『装置を使う事態はあり得ない』と分かっており、ある種“確信犯”的な気の緩みで起きたミス」とみる。

その上で「単純なミスよりたちが悪い、一度こうなると、従業員を総入れ替えしないと、元に戻すのは難しい」と指摘する。

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カテゴリー: 関西電力, 再稼働 タグ: パーマリンク