6/14夜「共謀罪 」強行採決反対抗議行動の記事【毎日・朝日・東京新聞】

文字おこしをしたら著作権違反でややこしくなるというから、東京新聞の記事は載せないけれど、世界平和アピール七人委員会の「国会が死にかけている」 は朝いちばんに拡散した。

昨日6/14、阪急電車水無瀬駅前では戦争させない高槻・島本実行委員会の方々が抗議行動をされていた。.
とうとう「茶色の朝」を迎えた今朝は、JR高槻駅で共産党の宮原たけし議員さんがチラシを配っておられた。

国会前に行きたいけれど、煙草すっているヒトや化粧の臭いヒトがいたら一緒に座り込みすらできやしない。

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「自由がいい」静かな叫び 横浜駅西口で「共謀罪」法案反対アピール

2017年6月15日【東京新聞・神奈川】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201706/CK2017061502000147.html

横浜駅西口で「共謀罪NO!!」と呼び掛ける人たち=横浜市西区で
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「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案の廃案を求める街頭活動は十四日夕、横浜駅西口でも行われた。参加者は「手順を飛ばして採決しようとしている。おかしい」と声を上げた。

「共謀罪」に反対する「かながわ憲法フォーラム」(横浜市西区)のメンバー十五人は、午後五時から一時間にわたり「自由がいいね」などと書いたカードを持ち、西口に立った。声は出さない「スタンディング」という手法。毎月活動してきたが、永田千里子事務局長(58)は「いつもより通行人の反応がいい」と話した。

県内の労働組合や法曹関係者でつくる「緊急デモ実行委員会」のメンバーら百人も、午後五時半から集結。こちらはマイクを握り「共謀罪を強引に採決するのは許さない」と主張。「これから国会に行きます。みなさんも向かいましょう」と一時間ほど呼び掛けた。

実行委の活動に加わったユーコープ労働組合(横浜市中区)の安部栄子さん(56)は「社会運動にも規制がかかるのかと思うと嫌だ。これまで否決されてきたので、今回もと願っているが…」と心配そうだった。

駅西口の横浜高島屋の玄関で、様子を見ていた市内の主婦横田静子さん(82)は「戦前、子どもごころに、隣組で監視し合うのが怖いと思った。最近の動きは戦前に似ている。政治がすごくおかしい」と語った。 (梅野光春)

 

 

共謀罪 列島に渦巻く怒り

https://mainichi.jp/articles/20170615/k00/00m/040/129000c
【毎日新聞】2017年6月14日 23時17分(最終更新 6月14日 23時38分)

大通公園で「共謀罪」の採決強行に反対する人たち=札幌市中央区で2017年6月14日午後6時2分、梅村直承撮影

国会会期末を前に、与党が採決を急ぐ「共謀罪」法案。性急とも言える国会運営に、違和感を抱く人も多い。

札 幌

札幌市中央区の大通公園では14日夕方、国会の動きを受けて市民団体「戦争をさせない北海道委員会」が緊急集会を開き、学生や弁護士、労働組合のメンバーなど約200人が参加した。

札幌市南区の会社員、中辻稔さん(34)は「テロ対策なら、空港や税関の対策をもっと強化した方がいい。いつ自分が監視されるか不安になる」と話す。同市北区の大学院生の女性(22)は「一般人は対象にならないと言っているが、どこまでが一般人なのかはっきりしない」と不安を語った。

大 阪

大阪市中心部の阪急梅田駅前。兵庫県尼崎市の無職、野嶋太一さん(38)は「国民を監視する法律にしか思えず、成立してしまったら不安しかない。法案を無理やり成立させようとする政権の姿勢には疑問を感じる」。大阪市の会社員、津村薫さん(54)は「テロ対策の部分は薄く、国民の自由を奪う法律にしか思えない。国会軽視は民主主義を危うくしていると思う」と指摘した。

奈 良

奈良市中心部で観光用人力車を引いている谷内秀康さん(41)は「さまざまな外国人と接するが『国際テロの防止』と言われても現実味がない。可決を前提にシナリオ通りの審議をし、多数決で押し切るのは良くない」。同市の主婦、面田澄子さん(68)は「戦前のような政治体制に戻るのではないかと危惧している」と語った。

広 島

法案に反対する市民団体の呼びかけに応じ、広島市中心部で署名活動やビラ配りをしていた同市の保育士、石川幸枝さん(70)は「法案への理解がないのに決めてしまうやり方は国民をばかにしている。言論、表現の自由は何より大事。何とか採決を止めなければ」。同市の専門学校生、近松直子さん(27)は「一般人も疑いをかけられ、メールなどをのぞかれる不安がある。説明を尽くさない政府答弁を見ていると、乱用されないとは思えない」と憤った。

鹿児島

鹿児島市のJR鹿児島中央駅前では市民団体主催の緊急集会があり、約500人(主催者発表)が法案への反対を訴えた。午後6時から始まった集会には、親子連れやサラリーマンらが参加。「市民監視の共謀罪NO!」などと書かれた横断幕が掲げられた。飯田泰雄・鹿児島大名誉教授は「時間をつぶすだけでここに至り、本会議で強行採決する。こんなバカげた審議はない」と批判した。

小学4年の長男(10)と次男(6)がいる鹿児島市の看護師、本田あゆみさん(36)は「(共謀罪成立で)監視社会となり、インターネットでの発言で逮捕されたりするのではないか」と危惧した。

博 多

福岡市博多区のJR博多駅前でも午後5時半から急きょ、福岡地区労働組合総連合や市民団体のメンバーら約30人が街頭宣伝行動を実施。「日本の将来が大きく変えられかねない」とマイクで呼びかけ、反対のビラを配った。福岡市東区の西田真奈美さん(46)は「自由にものを言えない戦前のような世の中になるかもしれない。政府は国民の声をもっと聞いてほしい」と訴えた。
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「物言わぬ国民作る法律」相次ぐ反対の声

【毎日新聞】2017年6月14日 22時34分(最終更新 6月14日 23時42分)
https://mainichi.jp/articles/20170615/k00/00m/040/122000c

組織犯罪処罰法改正案への反対集会で声を上げる人たち=東京都千代田区で2017年6月14日午後8時7分、宮間俊樹撮影

「共謀罪」法案を巡っては、法曹界や文壇など業種を問わず反対を表明する団体が相次いでいた。

日本弁護士連合会(中本和洋会長)は3月の会長声明で「監視社会化を招き、人権や自由を広く侵害するおそれが強い」として法案の国会上程に反対した。衆院本会議で可決された5月にも声明を発表。対象となる277の罪には著作権法違反など組織犯罪やテロ犯罪とは関わりがない犯罪が含まれるとして、「一般市民も捜査の対象となり得る懸念は払拭(ふっしょく)できない」と批判していた。

日本ペンクラブ(浅田次郎会長)は、2月に反対声明を出した。法案を「事前に相談すると見なされただけで…残り658文字(全文934文字)

 

 

「説明、手順めちゃくちゃ」 「共謀罪」各地で抗議

小林孝也、根津弥 杉浦幹治、斉藤寛子、小早川遥平 編集委員・伊藤智章、高木智子

2017年6月15日00時29分【朝日新聞デジタル】
http://digital.asahi.com/articles/ASK6G5VSYK6GUTIL036.html?rm=1278

【動画】国会周辺には、「共謀罪」法案に抗議の声を上げる人たちが集まった=恵原弘太郎撮影

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ラップのテンポでシュプレヒコールをするデモの参加者=14日午後11時1分、東京・永田町、角野貴之撮影

多くの懸念が出され、賛否が割れる法案を、法務委員会での審議を打ち切ってまで成立させてしまうのか。「共謀罪」法案を巡る与野党の攻防が参議院で続いた14日。国会周辺で、全国各地で、人々は深夜まで抗議の声を上げ続けた。

特集:「共謀罪」

14日午後8時過ぎ、参院本会議。法務委員会での「共謀罪」法案の審議打ち切りを決める「中間報告」動議の採決が始まった。

名前を呼ばれた議員が順番に、議長席前の演台まで歩き、票を投じていく。約10分後、伊達忠一議長が投票結果を読み上げ、宣言した。「本動議は可決されました」

与党議員の拍手に、野党議員のやじが交錯する。「議長、まったく説明がないじゃないか」「参院なんかなくなりますよ」「議長は与党と官邸の下請けか」

国会会期末を控え、与党はこの日、「共謀罪」法案を本会議で直接採決する異例の「中間報告」を野党側に提案。野党側は対抗措置として、金田勝年法相の問責決議案を出し、午後6時半過ぎに参院本会議で、その趣旨説明が始まった。

「我が国の民主主義の歴史に惨禍を残す」「なぜ強引に(『共謀罪』)法案を成立させようとするのか」「審議は尽くされていない」――。福山哲郎議員(民進)や山添拓議員(共産)ら野党議員が決議案の提案理由を説明しつつ、政府の国会運営について、時に声を荒らげて批判する。

法案成立を急ぐ政府の姿は、プライバシー権に関する国連の特別報告者ジョセフ・カナタチ氏からも批判を浴びていた。

だが、伊達議長は淡々と、「時間がありません」「早くしてください」。何度も演説の打ち切りを促した。午後8時、問責決議案が否決されると、与党議員から一斉に拍手が起きた。

「中間報告」の動議が採決された後、仁比聡平議員(共産)は議場の外で言った。「委員会から審議を取り上げるという前代未聞の国会だ。審議をするのが国会議員の本来の姿なのに、国会を壊して『中間報告』に向かう。こんな本会議は国会とは言えない」(小林孝也、根津弥)

■「民主主義の崩壊だ」

国会周辺にはこの日、夕方から人が集まり始めた。「共謀罪NO!」「テロ対策とウソつくな」といったメッセージを掲げ、抗議の声を上げた。

千葉県市川市の小田喜代八さん(72)は「共謀罪」に反対するメッセージを書いた紙を国会前の道路で静かに掲げた。福島県郡山市出身で、原発に反対するデモに参加したのをきっかけに政府に疑問を持つことが増えた。「与党は自分たちの都合の良いことばかりで議論はめちゃくちゃだった。今までで一番ひどい」

劇団に所属する仙石貴久江さん(27)は、沖縄戦をテーマにした演劇の稽古をするうち、仲間と「共謀罪」の話をするようになったという。「政府の方針に反対したらアウトになりそうな雰囲気。法律ができれば、こうした劇もしづらくなるのでは」と話した。

ただ、声を上げる人たちは、次第に減っていった。横浜市のパート女性(57)は、自身も参加した安全保障法制反対のデモに比べ、この日の参加者が圧倒的に少なく感じた。「国民が政治に無関心では民主主義は崩壊してしまう」と話した。

東京・有楽町。駅前では午後6時半から野党の街頭演説会があり、仕事や買い物帰りの人たちが耳を傾けた。

神奈川県藤沢市の会社員、佐々木智美さん(51)は、国会質疑を声に出して読む「コッカイオンドク!」の活動に3回参加した。安倍晋三首相や金田勝年法相の答弁を口に出して読んだが、「全然理解できない」。東京都葛飾区の大学職員、森修一さん(38)は、ツイッターで委員会審議を打ち切って参院本会議で直接採決されるという書き込みを見て、職場から駆けつけた。「国民の意見は割れている。会期を延長すればよかったのに」と、反対のメッセージを掲げた。

政府は2020年東京五輪・パラリンピックのテロ対策として「共謀罪」の必要性を強調してきた。メインスタジアムの新国立競技場は建設工事が進む。この日、競技場に隣接する神宮球場に長男(8)とプロ野球観戦に訪れた東京都三鷹市の会社員、長谷川哲(あきら)さん(47)は、政府の説明に「取って付けたよう。東京でもテロが起きないとはいえないが、新たに法律を作る必要はない」と話す。「国民の多くが理解していない。熟議をしてほしかった」(杉浦幹治、斉藤寛子、小早川遥平)

■仕事帰り、街頭へ

大阪・京橋の街頭には14日夜、急きょ30人ほどが集まった。

SNSで抗議の輪を広げてきた大阪市の中野里佳さん(46)は、仕事の後に駆けつけた。「権力の暴走で暴挙。説明もめちゃくちゃで、民主主義の崩壊。内容も、こんな決め方も、許せない」。大阪市の会社員、湊隆介さん(34)は「多数をとることが白紙委任ではない。市民生活に大きな影響を及ぼす法案なのに、異例の手段で成立させようとしていることが腹立たしい」と憤った。

風力発電施設反対運動をめぐり岐阜県警から業者に個人情報を漏らされていた同県大垣市上石津町の住職、松島勢至さん(65)は「むちゃくちゃ。これだけやられても野党は抵抗できないのか」と話す。

「共謀罪」に反対する集会で「共謀罪の先取りで、現状でもここまで警察に監視されているんですよ」と訴えてきた。だが、集会でつい、冗談めかして「この中の誰かが監視しているのかも」と話してしまう。寺での会合でも「見張られとるかもな」という声が出る。「これも萎縮。冗談のようで、すでに声を出しにくくされている表れ」

それでも集会に袈裟(けさ)を着て出かけ、発言を続けるつもりだ。「みんながいきいきと生きる社会が仏の願い。坊さんはむしろ、どんどん言わなきゃいかんのだ」(編集委員・伊藤智章、高木智子)

 

「強行反対」数千人が訴え=国会前、「共謀罪」採決で

2017年6月14日【時事通信】
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061401295&g=soc

国会議事堂前で「共謀罪」法案に反対する人々=14日夜、東京都千代田区

「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案が参院で成立する見通しとなった14日夜、東京・永田町の国会議事堂前には、法案に反対する数千人の人々が集まった。夜を徹して与野党の攻防が続く「良識の府」に向けて、「強行採決、絶対反対」「説明責任果たせ」と声を上げ続けた。

「数の力を利用した卑屈なやり方」と憤るのは東京都板橋区のパート高橋フミ子さん(67)。「与党のやり方は立憲主義を無視している。密告社会になってしまうような共謀罪は許せない」と力を込めた。

議事堂前では午後7時ごろから、学生団体「SEALDs(シールズ)」元メンバーらが設立した「未来のための公共」の呼び掛けで、若者らが「共謀罪NO」などと書かれたプラカードを掲げ、反対行動を展開した。同団体によると、参加者は午後8時半現在で5000人に上った。

世田谷区の会社員金宣希さん(28)は友人と参加。「強行で法案を通すことができる国会の体制自体がおかしい。官僚たちの暴走だけでなく、無関心な有権者が招いた事態だ」と危機感を募らせた。(2017/06/14-21:48)

 

 

 

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「共謀罪」大逆事件と共通項 市民の内心監視を危惧 前橋の研究者・石山幸弘さん

【東京新聞・群馬】2017年6月15日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201706/CK2017061502000166.html

大逆事件と「共謀罪」の共通性を語る石山幸弘さん=前橋市で
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「共謀罪」の趣旨を含む組織犯罪処罰法改正案の成立が目前となる中、県内の関係者も捜査された明治末期の思想弾圧事件「大逆事件」の研究者が懸念を深めている。事件では、捜査された県内の約十人のうち、三人が皇室に対する「不敬罪」で服役したが、残る人々は逮捕に至らなかった。この研究者は「共謀罪では、一般市民が捜査に巻き込まれる危惧が指摘されるが、大逆事件には改正案が成立した場合の現代社会に通じるものがあるのではないか」と指摘している。(菅原洋)

この研究者は県立土屋文明記念文学館(高崎市)の元学芸員で、県立女子大(玉村町)と茨城大で非常勤講師を務める前橋市富士見町の石山幸弘さん(69)。

石山さんは学芸員時代、寄贈されて同文学館にあった旧勢多郡(現前橋市など)の富農、阿部米太郎(一八八三~一九七四年)の書簡を研究するうちに事件に関心を持ち、現在はライフワークにしている。

阿部は一九〇八(明治四十一)年、高崎市で発刊された社会主義系の新聞「東北評論」に資金を援助。新聞への協力を通じ、事件で明治天皇の暗殺を計画したとして「大逆罪」で処刑された長野県出身の新村忠雄(一八八七~一九一一年)と知り合った。新村は実際、計画に関与していたとみられる。

新村が阿部に宛てた書簡は約二十通。その中には、新村との交流を外部に知られないように求めた内容などがあった。

ただ、書簡を精査した石山さんは「阿部は新村にただならぬ気配は感じていたとは思うが、計画は打ち明けられていなかった」と分析している。

しかし、阿部は事件によって自宅が家宅捜索を受け、警察に数日間拘束されて任意で事情聴取された。刑事処分はなかった。

阿部の他にも、県内では東北評論の関係者などが事件に関連し、家宅捜索を受けて事情を聴かれたが、服役したのは結局三人にとどまった。

石山さんは「現代社会でも、たまたま知り合いが危険な考え方を持っていても、分からないことがある。大逆事件も、共謀罪も、治安当局が市民の内心に踏み込み、監視するという共通項があるのではないか。監視社会に追い込まれると、民主主義は育たない」と危惧している。

<大逆事件> 1910(明治43)年、数百人とされる社会主義者や無政府主義者らが一斉に検挙された。翌年に明治天皇の暗殺を計画したとして「大逆罪」で24人が死刑判決を受け、このうち幸徳秋水ら12人が処刑された。多くが冤罪(えんざい)だったとみられている。

 

============= 気になる記事 =========================

マンション反対「もう声出せぬ」 住環境守る団体代表「共謀罪」危惧

【東京新聞・社会】2017年5月18日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201705/CK2017051802000124.html

「市民が声を上げられなくなってしまう」と共謀罪への危機感を口にする奥田恭正さん=名古屋市瑞穂区で
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犯罪に合意したことを処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の審議は、衆院法務委員会で大詰めを迎えている。金田勝年法相は「一般市民が捜査対象になることは百パーセントない」と強調するが、拡大解釈の懸念は残る。名古屋市で昨年秋、マンション建設に反対し、逮捕された住民団体代表で薬剤師の奥田恭正(やすまさ)さん(60)は「共謀罪ができることで、市民が声を上げることすらできなくなってしまう」と訴える。 (山田祐一郎)

昨年十月七日朝、奥田さんは自宅(名古屋市瑞穂区)の向かい側の十五階建てマンション建設現場で、現場監督の男性を暴行したとして、現行犯逮捕された。十四日間の勾留後に起訴され、保釈になった。現在、公判中だ。

マンションの建設計画は一昨年秋に突然、地域住民に知らされた。低層の民家や商店ばかりの住宅街。日照が遮られる恐れもあり、奥田さんを中心に住民約二十人が「住環境を守る会」を発足させ、計画見直しを求めて名古屋市に調停を申し立てるなどしたが、話し合いはまとまらなかった。

本格的な工事が始まった昨年夏ごろ、奥田さんは車両出入り口付近にコーン標識を設置したことで警察に呼び出され、「これ以上は威力業務妨害になる」と指摘された。建設業者側からは十回以上、一一〇番されていた。

現在は数人の住民が朝、現場で抗議ののぼりや横断幕を掲げているだけだ。

奥田さんは、現場監督との接触を禁じられているため、これまでのように抗議行動に参加できず、事実上、活動が制限された状態だ。

奥田さんはこれまで政治活動にも住民運動にも関わったことはないが、弁護人の中谷雄二弁護士は「警察が威力業務妨害と発言したことを考えると、警察は事件前から奥田さんらを秩序を乱す団体と見ていた」と指摘する。

共謀罪の対象犯罪には組織的威力業務妨害が含まれており、中谷弁護士は「共謀罪ができたら、警察が『犯罪をする前に捕まえなければ』と、奥田さんらを一網打尽にする危険性がある」と話す。

奥田さんは言う。「市民が声を上げることすらできなくなるかもしれない。人ごとではないというのを知ってもらいたい」

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