6/17<共謀罪>「べらぼうな悪法」警鐘鳴らす92歳【河北新報】

今日の東京新聞特報の左サイドにあったので後藤東陽さんのお名前で検索したら6/17の河北新報でWeb上に上がっていた。

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<共謀罪>「べらぼうな悪法」警鐘鳴らす92歳

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201706/20170617_13019.html
【河北新報】2017年06月17日

「共謀罪」法の成立で「市民運動はできなくなる」と懸念する後藤さん

◎自衛隊監視差し止め訴訟の原告団長 後藤東陽さん

仙台市宮城野区の写真家後藤東陽さん(92)は、15日に成立した「共謀罪」法に強い危機感を抱く。軍国主義下で少年時代を送り、近年は自衛隊に市民活動を監視されたとして、国を相手に法廷闘争を繰り広げてきた。後藤さんは同法を「べらぼうな悪法」と呼び、「国民は徹底的に監視され、民主主義が崩壊する」と警鐘を鳴らす。

<地獄絵が脳裏に>

「とうとうここまで来たか…」

15日朝、後藤さんは自宅で国会中継の様子を見詰め、嘆息した。委員会採決を飛ばし、本会議で早期の幕引きを図った巨大与党の力業。反対運動のかいもなく、徒労感に襲われた。

後藤さんは治安維持法が制定された1925年、宮城県岩切村(現仙台市宮城野区岩切)で生まれた。

「天皇陛下は神様じゃない」。10歳の男児の発言が教師を激怒させ、警察に連行されそうになった。拷問の恐ろしさを見聞きし、「連行されるなら死んだ方がいい」と鉄路に寝そべった。自殺するつもりだった。

「自由な思想は許さない。それが当たり前だった」と後藤さん。国は太平洋戦争へと突入し、19歳の時、召集令状が届いた。陸軍1等兵として迎えた45年7月の仙台空襲の地獄絵は今も脳裏に焼き付いている。

<監視の恐怖訴え>

二度と若者を戦地に送ってはならない-。自衛隊のイラク派遣が始まった2003年、平和運動を本格化させた。06年に市民団体を設立し、護憲を呼び掛けた。

自衛隊の情報保全隊が後藤さんらを「監視」し、個人情報を収集していると知ったのはその頃。「人権侵害だ」。07年5月、監視差し止めと損害賠償を国に求め、仙台地裁に提訴、原告団長を務めた。

後藤さんは監視による不安や恐怖を法廷で訴え続けた。原告1人にのみプライバシー侵害を認める一方、監視差し止めの訴えを退ける判決は16年10月、最高裁で確定した。「共謀罪」法で、権力による市民監視は強まると懸念する。

「今まで隠れてやっていた監視が、今後は堂々とできる。政府に都合の悪いことは何も言えなくなる。戦争を経験した世代の責任として、死ぬまで平和運動はやめない」。後藤さんは覚悟を決めている。(報道部・斉藤隼人)

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