1/26「基地のない島」へ共に 沖縄・辺野古でグアム女性ら抗議/先住民の「聖地」奪われ「米軍の人権侵同じ」【東京新聞・特報・右】

上牧行動主催者夫人が来週キャンプ・シュワブのゲート前で抗議されるかと思うと、沖縄はがぜん身近な場所になった。
病の後だからとても心配。

========================

 「基地のない島」へ共に

 沖縄・辺野古でグアム女性ら抗議

 先住民の「聖地」奪われ「米軍の人権侵同じ」

2018年1月26日【東京新聞・こちら特報部・右サイド】

日米両政府が沖縄の米海兵隊の移転先として合意している米領グアムで、基地反対の運動を続ける女性三人が二十四日、名護市辺野古で続く米軍新基地建設への抗議行動に参加した。 「米軍によって、人権が奪われているのは沖縄もグアムも同じ」と語り、沖縄の女性たちと手を携えて「基地のない島」を訴えた。(安藤恭子)

 

二十四日、辺野古新基地の建設現場に向かう工事車両が並ぶ米軍キャンプ・シュワブゲート前。車両の進入を阻止しようと座り込みをしていた約百人の市民が、次々と沖縄県警の機動隊員に手足を持ち上げられ、十メートルほど離れた鉄柵の中へと運び込まれた。

「手を出すなー」「痛い!」。市民が悲鳴を上げながら強制排除される光景に、グアムの先住民チャモロ人の父と日本人の母を持つ大学生のステイシア・ヨシダさん(二二)は絶句。「悲しい。敬うべきお年寄りをあんな風に扱うなんて、考えられない」と目を潤ませた。

右手を高く上げて抗議したカリフォルニア出身の研究者、レベッカ・ガリソンさん(四六)も排除された。恐怖に震えながら「危機的な状況だからこそ連帯したい。私たちは正しい」と声を振り絞った。グアム議会の副議長スタッフ、モネツカ・フローレスさん(四O)は「ただ平和を求めているだけなのに、こんなひどいことを・・・。感覚がまひしている。権力が人々に分断を持ち込んでいる」と憤った。

三人は、グアム北部にある米アンダーセン空軍基地内に計画されている実弾射撃訓練場の建設に反対する市民団体「リテクサンを守れ」のメンバーで、沖縄の市民団体に招かれ、今月十九日に来日。米軍北部訓練場がある東村高江や、米軍普天間飛行場(宜野湾市)などを視察してきた。

リテクサンはチャモロ人の住居跡や墓が残る「聖地」とされ、第二次大戦後、米軍に接収された。リテクサンの近くに年間七百万発の実弾が使われる訓練場ができることで、水源地の環境汚染や薬草採りなどの伝統文化が失われるとして、三人は反対してきた。

日本もこの計画に無関係ではない。日米両政府は沖縄の海兵隊約一万九千人のうち四千人をグアムに移転させることに合意しており、移転は二O二0年代前半から始まる見込みだ。沖縄の基地縮小につながるとして、日本はグアムの基地整備費を負担している。翁長雄志知事は今月、グアムを訪れ、カルボ知事に移転への理解を求めた。

ただ、高江で活動する「『ヘリパッドいらない』住民の会」の安次嶺-あじみね-雪音さん(四六)は「基地のたらい回しをしても犠牲になる人を増やすだけだ。普天間飛行場の辺野古移転と同じで、問題の解決にはならない」と否定的だ。「沖縄とグアム、同じ苦しみを抱えるこつの島で連携して基地はいらない、と言うべきだと思い、三人を招いた」と語る。

米軍による土地接収や、事件事故の多発、相次ぐ不発弾、環境汚染など、グアムが抱える基地負担の課題は、沖縄と共通しているという。二十六日には防衛省と外務省を訪れ、グアムと沖縄で続く米軍の軍事拡大を止めるよう求める。

沖縄の印象についてフローレスさんは「美しい島だ日が、どこに行っても米軍による破懐と暴力がある。高江ではオスプレイの旋回が何時間も続き、騒音と体の中が揺れるような気持ち悪さを感じた。人々の健康と森の生態系に悪影響を与えるのではないか」と顔を曇らせる。ヨシダさんは「政治家も市民も、政府に基地反対の声を上げていて、とてもパワフルだ。沖縄に運動を学び手をつないで基地のない島をつくっていきたい」と意気込んだ。

米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込む(右から2人目から)モネッ力・フローレ.スさん、ステイシア・ヨシダさん、レベッカ・ガリソンさんら=24日、沖縄県名護市で

広告
カテゴリー: 沖縄, 上牧行動, 中日東京新聞・特報 パーマリンク