18/3/10大飯原発3・4号機の再稼働中止を求める断食宣言―非暴力・不服従の静かな革命を―(若侠のー住民・一仏教者として)中嶌哲演

2018年3月10日

大飯原発3・4号機の再稼働中止を求める断食宣言

  ―非暴力・不服従の静かな革命を―

   (若侠の一住民・一仏教者として)

     中嶌哲演

 

(1)「原発によって儲かったのは大人だし、原発を作ったのも大人だし、原発事故を起こし た原因も大人。しかし、学校でいじめられるのも、「将来病気になるかも」と不安に思い ながら生きるのも、家族が離れ離れになるのも僕たち子どもです。・・・その責任も取ら ずに先に死んでしまうなんて、あまりにも無責任だと思います。せめて生きているうち に、自分達が行ったこと、自分達が儲けて汚したものの責任をきちんととってほしいで す。」(福島原発被災東京訴訟の中学生による原告最終陳述書より)
『福島原発震災(フクシマ)」から7年。意図的な風化とはうらはらに繊、犠牲者たちの数
は増え続け、被災者たちの現実はますます深刻化しています。この福島の子どもの痛切
な叫びに、わたしたちはどのように応えたらよいのでしょうか。
「再稼働ストップ!」から『原発ゼロ社会へ!」-「フクシマ」の過酷・悲惨な被災者
たちの授護・救済を最優先し、未来への希望を共有する道は、これ以外にありえないと
わたしは断言せざるをえません。

(2)多くの疑義や危惧を積み残し、国民過半放の世論と運動をものともせず、関西電力は大 飯原発3・4号機の再稼働を強行突破しようとしています。このような横暴をもはや座 視傍観することほできません。
若狭のー住民として、ー仏教者として、断固たる抗議とその中止を求めて、本日より断
食に人ることを宣言します。
併せて、若狭の原発電力の消費者にして関西電力の顧客でもある広範な市民のみなさん
が関西電カから離脱し、原発に依存しない新電力会社に切り替えられること(手続き
はインターネットで5分もあれば可能)をよびかけます。
また今国会へ立憲民主党(諸野党も協力)による「原発ゼロ法案」の上程や超党派の
国会議員で構成されている「原発ゼロの会」の議論、「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」 による同趣旨の提案や原子力市民委員会の「原発ゼロ社会への道2017」の提言 など、国会の内外で本格的な議論が集中的に展開されることを願ってやみません。地震 列島の「動乱期」にすでに突入し、「第二のフクシマ」の連発すら憂慮される今日、問題
解決をダラダラと先送りすることは許されないでしょう。

(3)もともと宗教的な断食は、第ーの欲望の食欲を節し、自らの心身の浄化を内密にはかる ことであることを省みるとき、対外的な抗議や要求をかかげて断食することは慙愧の念 に堪えません。しかし、わたし個人だけでなく、多くの市民のみなさんが、たとえ一食、 一日断食でも試み、原発ゼロ社会をめざす運動の「共通口座」をつくり、その食費をそ れに振り込むーというような、いつでも、どこでも、だれでもできるアイデアが実現で きないものでしょうか。

(4)大飯3・4号機が1年間稼働するだけで、広島原爆2000発分(若狭の原発だけでも
累計40万発分をこえている)の死の灰、長崎原爆60発分のプルトニウムが新たに生
成・増加・蓄積します。すでに蓄積された分に加え、この「負の遺産」を後にのこ
すばかりでなく、.大事故の時のその環境放出が現世代のわたしたち自身(子孫)にもいか
に過酷な惨禍をもたらすかは「フクシマ」が実証しています。原発内の彼ばく労働者
も全国累計は、原爆被害者の累計65万人に匹敵するまでになっています。

(5)まさにそれ故にこそ、原発は「五重の壁」を必要とし、「立地地元」に麻薬的な原発マネ ーをばらまき、火力発電所が林立する「消費地元」の関西圏を避け、過疎地の若狭に11 基もの原発を関西電力は集中化させたのだと言えましょう.。(福島県浜通りの東京電力10基の原発群は、もっぱら関東首都圏に送電してきたのでした。)フクシマ後において、 この差別的な立地構造を温存したまま再稼働することを、若狭のー住民一仏教者とし て、また小浜原発や使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致を阻止し続けてきた小浜市民の 一人として、これ以上断じて認めることができないのです。もっとも、目先の原発マネ ーと引き換えに再稼働を容認し、大事故に至った場合、「立地地元」も加害責任の一端 を免れないでしょう。.相次ぐ原発の再稼働に残されている未来は立地・消費地元もろ ともの甚大な「被害地元」化ではないでしょうか。

(6)原発の再稼働・延命に巨額の対策費を要する一方、顧客離れが進むことによって、安全 対策や、消費者へのサービスを低減している関西電カの現状にも、大事故誘発の不安を禁 じえません。大飯3・4号機を強引に再稼働し、たとえ1年間で数千億円の電気斜金を 獲得するとしても、関西電力の顧客たちの新電力会社への切り替えがむしろ加速、拡大 するのではないでしょうか。
それよりも再稼働の中止・断念、脱原発への方針転換の英断こそ、関西電力の健全経営
に資し、消費者・顧客たちの共感と踏み止まり、支持を得られることにもなりましょう。
「フクシマ」に至るまで、広大な関西の「消費地元」圏が、関西電力による大量電力供給
を享受し、好むと好まざるとにかかわらず、現代都市文明の繁栄を支えてきたことも、
否定しえない客観的な事実であります。(2)、(3)でも言及した多くの当事者たちが大同団
結して、殺生・亡国への道を未然に防ぎ、「原発ゼロ社会」の実現へ向けて巨歩みを踏み
出そうではありませんか。
そして何よりも、これまで若狭へ熱い連帯と支援を寄せてくださった関西圏や全国のみ
なさんに心から感謝するとともに、広範多数の市民の一人ー人が「非暴力・不服従の静
かな革命」に今こそ起ち上がられることを心から訴えるものです。      合 掌

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