7/4大飯原発 運転差し止め訴訟控訴審の記事【毎日新聞】

許すまじ!高裁抱き込み八木岩根

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大飯原発 運転差し止め訴訟控訴審 きょう判決 「障害者 取り残された」 原告・小林さん、南相馬で被災者支援 /福井

http://mainichi.jp/articles/20180704/ddl/k18/040/271000c
毎日新聞2018年7月4日 地方版・福井県

控訴審判決が4日に迫った関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)運転差し止め訴訟で、2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、障害者を支援するため被災地に入った原告がいる。坂井市に住む社会福祉士の小林栄さん(50)で、避難できず自宅に残る障害者を目の当たりにした。「それでも原発を稼働し続けるのか」。名古屋高裁金沢支部の判断を注視している。【塚本恒】

 

「司法はまっとうな判断を」

「いったい、どうなっているの」

福祉施設の職員として事故直後の11年4月に入った福島県南相馬市で、小林さんはわが目を疑った。福島第1原発の30キロ圏内に設けられた避難所のどこを訪ねても、障害者の姿はなかった。市が特例で公開した要援護者名簿を基に障害者の自宅を訪ねると、その多くは避難できずに取り残されていた。

当時10代だった自閉症の男性は、住民の立ち入りを制限する緊急避難準備区域内の自宅にいた。ともにとどまった両親によると、物の置き場所が変わるだけでパニックを引き起こす男性を連れ、避難などできないという。「原発事故が再び起きても、自分たちの責任でここに残ります」。そう話す両親に、小林さんはかける言葉がなかった。

南相馬市は、11年8月時点で市内に住んでいた障害者4141人のうち、約8割が避難せずに自宅や親族の家に残ったとみている。そんな人たちの安否確認に奔走した小林さんも、原発事故が起きれば障害者のニーズに合わせた避難は望めないと思うようになった。

大飯原発3、4号機の運転差し止めを求めた14年の1審判決で、福井地裁は地震の安全対策が不十分として原告側の主張を認めた。一方で3、4号機は、今年5月までに再稼働した。被災現場を知る一人として、「原発銀座」のある福井県の原告として、小林さんは「命よりも原発が大切なはずはない。司法はまっとうな判断をしてほしい」と願う。控訴審判決が言い渡される4日は、県内で待つつもりだ。
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大飯原発 住民側の請求棄却 高裁支部が1審取り消し

http://mainichi.jp/articles/20180704/k00/00e/040/272000c
毎日新聞2018年7月4日 15時20分(最終更新 7月4日 15時34分)福井県

 

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを周辺住民らが求めた訴訟の控訴審で、名古屋高裁金沢支部(内藤正之裁判長)は4日午後、差し止めを命じた2014年5月の1審福井地裁判決を取り消し、住民側の請求を棄却した。東京電力福島第1原発事故以降に起こされた運転差し止め訴訟で、高裁判決は初めて。

1審判決は憲法上、生命を守り生活を維持する人格権が全てに優先すると位置づけ、「具体的な危険性が万が一でもあるかが、差し止め判断の対象となる」と断じた。その上で、大飯原発の安全技術や設備について「冷却や放射性物質の閉じ込めに欠陥がある脆弱(ぜいじゃく)なものだ」と厳しく指摘した。

各地の原発で05年以降、耐震設計で想定する最大の揺れ「基準地震動」を超える地震が5回観測されたとし、「地震という自然の前における人間の能力の限界を示している」と言及。基準地震動については「学術的に解決すべきもので、裁判所が判断する必要はない」としていた。

これに対し、被告の関電側は「科学的、専門技術的な知見を踏まえずに、裁判所が独自に判断したものにすぎない」と控訴した。

控訴審では、元原子力規制委員長代理の島崎邦彦・東京大名誉教授が住民側の証人に立ち、「基準地震動の算出のために関電が使った計算式は、揺れの想定を過小評価している」と証言。関電側は「計算式は多くの研究者らによる検証で確認されている。原子力規制委も基準地震動を見直す必要がないと結論づけている」などと反論していた。

差し止め判決は確定しなければ運転が可能。大飯原発3、4号機は、福島事故後に策定された新規制基準に適合すると認められ、今春に再稼働している。【岩壁峻】
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