7/18小泉 小沢 「宿敵」が握手/同い年・同大卒 出世・政権で長年の争い/安倍一強に危機感 脱原発で一致【東京新聞・特報右】

シャアとアムロが乾杯しているのを連想したのは私だけではあるまい(Zガンダム)。

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小泉 小沢 「宿敵」が握手

 同い年・同大卒 出世・政権で長年の争い

  安倍一強に危機感 脱原発で一致

【東京新聞・こちら特報部・右サイド】2018年7月18日

2人のベテラン政治家の握手が話題を呼んでいる。15日に都内で行われた小沢一郎・自由党共同代表の政治塾に、小泉純一郎元首相が登場して「脱原発」で一致。その後2時間にもわたって会食した。平成の30年間をほぼ宿敵として過ごしてきた2人が、今接近した背景とは。                                                                                         (大村歩)

 

(写真)講演後、取材に応じる小泉元首相(左) と自由党の小沢共同代表=15日午後、東京都新宿区で
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十五日の政治塾に登壇した小泉氏は、「敵味方はしょっちゅう入れ替わる。小沢さんとは敵になったり、味方になったりだが、わだかまりはない。だから来た」と語った上で、「原発はただちにゼロにしなければならない」と訴えた。

小沢氏側の関係者によると、講演会とその後の会食で、小泉氏は「原発を推進してきた自民党の元国会議員で『あれは誤りだった』と明確に謝罪したのは二人しかいない。自分と小沢氏だけだ」「官僚が実態と全く異なる情報を上げてきて、それを信じてしまった。事前に知っていたら、原発を推進していなかった」などとも語ったという。

小泉氏登場の直接のきっかけは、六月の新潟県知事選だった。脱原発系市民団体が開いた小泉氏の講演会に来た野党系候補を、小泉氏が激励したことという。小沢氏の関係者は語る。

「それを縁にさまざまなルートで接触して小泉氏側の了解を得た現職国会議員が「あり得ないことが起きた』と興奮していた」

こう周囲が驚くほど、二人は宿敵として政界を歩んできた。

政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「小沢氏の師は田中角栄、小泉氏の師は福田赳夫。いずれも首相経験者で『角福戦争』という党内抗争を繰り広げた。その直近にいた二人が相いれない立場なのは当たり前」と指摘する。

同じ慶応大経済学部卒の七十六歳同士ながら、小沢氏の方が衆院議員となったのは一期早い。角栄氏の秘蔵っ子として早くから抜てきされ、出世街道をひた走った。一九八九年、四十七歳で自民党幹事長の座を射止めた。

一方、小泉氏はこの時、幹事長に仕える党全国組織委員長で「その差は歴然としていた」(角谷氏)。圧倒的な竹下派・経世会支配に反抗した小泉氏は、山崎拓、加藤紘一の両氏とともにYKKトリオを結成。経世会支配打破を唱えた。

政治アナリストの伊藤惇夫氏は「小沢氏が小選挙区制への選挙制度改革を党内で進めていたとき、中選挙区制論者の小泉氏が痛烈に批判していたのを覚えている」と振り返る。

一九九三年に小沢氏が離党し、非自民連立政権を誕生させて以降、小沢氏は自民党の外からの「壊し屋」として活動し、ニOO九年に民主党政指で二度目の政権交代を果たした。一方、小泉氏はO一年に「自民党をぶっ壊す」と訴え、下馬評を覆して首相就任。O五年の郵政解散総選挙では、かつて反対した小選挙区制を生かし、小沢氏らの民主党に圧勝した。

こんなライバル史がありながら、この期に及んで握手した二人。今後、どうなっていくのか。

角谷氏は「ここのところ、自民党の有力OB議員が安倍一強体制に批判的になっている。その一環とも言えるだろう」と語る。一方、伊藤氏は「小沢氏は『政局の人』。脱原発も政権交代のための仕掛けではないか。小泉氏の脱原発は本気だろうが永田町への影響力は低い。ただ、人気抜群の息子・進次郎衆院議員はカギになるだろう」とみる。

前出の小沢氏関係者はこう明かした。「小泉氏はやや慎重な物言いだったが、こうも言った。『政界、一寸先は闇だからね』と。何が起きるかは分からないが期待感は持っている」

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