8/30富岡町と8/31郡山市の「トリチウム水」公聴会の記事【中日新聞・核心など】

この有識者会議って2年前のものだし、その後の技術革新(近大の井原先生と東洋アルミニウムの研究)は除外しているのが腹立たしい限り!ぷんぷん。
エネ庁は、デブリを取りだした時に「デブリの置場がないから」というだけの理由だけで、汚染水を海洋投棄しようとしてるんだから!

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「放出ありき」批判続出「トリチウム水」福島で公聴会

http://www.chunichi.co.jp/article/kakushin/
【中日新聞・核心】2018年8月31日

政府の小委員会が福島県富岡町で三十日に開いた公聴会では、トリチウムを含む水の海洋放出に向けて外堀を徐々に埋めてきた政府の姿勢に「結論ありき」との批判が噴出。だが、政府は早期処分の必要性は譲らず、風評被害を恐れる地元漁業者や住民らの懸念を置き去りに、決断を急…(8月31日 紙面から)

[写真] 公聴会でトリチウム水の海洋放出反対を訴える福島県新地町の漁師小野春雄さん=30日、福島県富岡町で

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 ■前提

海洋放出にこぎ着けたい政府にとって予想外だったのは、公聴会を間近に控えた今月二十日、トリチウム水に他の放射性物質も除去しきれないまま残っている事実が明らかになったことだ。濃度は変動するものの、法令の排出基単を上回っていることもあった。

「処理した水には、トリチウム以外はほぼ含まれていないはずではないか。これでは議論の前提が崩れてしまっている」。意見を表明した人からは、同趣旨の発言が相次いだ。

有識者会議の事務局である経済産業省資源エネルギー庁の担当者は「放出する場合には、確実に排出基準を下回るようにする」と、かわすしかなかった。

基準超えは浄化装置のフィルターが古くなった場合に起きるとみられる。温度データは有識者会議にも、原子力規制委員会にも提出されていたが、フィルター交換の時期などをどう改善すればいいかなど詰めた議論はされてこなかった。

公聴会後、取材に応じた有識者会議の山本一良委員長(名古屋学芸大副学長)は「残っている放射性物質は処理を重ねていかなければいけない、というのは当然だ」と非を認めた。

 ■真意

トリチウム水をどうするのか、論点を提示するやり方もまずかった。

配られた説明資料は、海洋放出など五つの処分案についてコストや技術的な課題を明示したものの、当面はタンクに保管するという選択肢には一言も触れられていなかった。

この点を、意見表明した十四人のうち少なくとも六人が問題視。トリチウム水を海か空か地下のいずれかに捨てる「放出ありき」だと受け止めた。

「なぜタンク保管が外されているのか。石油備蓄基地で使われているようなタンクに貯蔵する案も、民間から具体的に出ているではないか」「用地が足りないなら、原発の外に土地を確保すればいいだけだ」

怒りに近い声が続出し、報道陣からタンク保管を六番目の方法にしないのかと関われた山本委員長は「今日いただいた意見を踏まえて検討する」と語った。

公聴会のあり方にも疑問が出された。

トリチウム水を海洋放出すれば、潮流に運ばれ影響は福島県外にも及ぶ。蒸発させての拡散も、多くの人が影響を受ける。だが、公聴会は富岡町のほか、三十一日の郡山市と東京の計三カ所の開催に限られた。

福島県新地町の漁師小野春雄さん(六六)は「われわれだけでなく、宮城県や茨城県の漁業者も困る」と気遣った。他にも「仕事をしている人は、平日午前(の公聴会)なんて、普通は来られない」「理解を得ようとするなら、各地で何十回も開いて当然だ」などと、政府側に厳しい批判が突き付けられた。

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トリチウム水放出反対「漁業に打撃」 福島原発めぐり公聴会

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018083102000142.html
2018年8月31日 朝刊【東京新聞・社会】

公聴会で意見を述べる福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長=30日、福島県富岡町で

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東京電力福島第一原発で貯蔵中の放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、三十日に福島県富岡町であった政府の有識者会議による初の公聴会では、政府が有望視する海洋放出への批判が続出した。同会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は終了後、再浄化やタンク貯蔵の継続も検討すると明言した。

福島第一の汚染水は、放射性セシウムなどが多核種除去設備で浄化され、水と分離が難しいトリチウム以外はほぼ残らないとされてきた。トリチウム水は敷地内のタンクに貯蔵され、現在九十万トン超。今後も年五万~八万トンペースで増える見通しで、東電は敷地内のタンク増設は百三十七万トン分が限界とする。

この日、意見表明した十四人のうち十三人が海洋放出に反対。多くが、トリチウム水に法令の排出基準を超える他の放射性物質が残留していることを問題視した。山本氏は報道陣から、放射性物質を再浄化する可能性を問われると、「私自身はそうあるべきだと思っている」と踏み込んだ。

トリチウム水を巡っては、二年前に別の有識者会議が、海洋放出や蒸発による大気放出など五つの処分方法の費用や社会的影響を試算。濃度を法令基準まで薄めて海に捨てる海洋放出が約三十四億円で最もコストがかからず、短期間でできると示した。

海洋放出について、福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「試験操業で積み上げてきた水産物の安心感をないがしろにする。海洋放出されれば福島の漁業は壊滅的な打撃を受ける。築城十年、落城一日だ」と、反対を強く訴えた。また放出を避ける代案に「大型タンクを造り、長期保管する選択肢も含めるべきだ」という意見も出た。

公聴会は三十一日も、福島県郡山市と東京都千代田区で開催する。

<トリチウム(三重水素)> 放射能を帯びた水素で、酸素と結合してトリチウム水になる。普通の水と分離するのは難しく、福島第一原発の汚染水を浄化している多核種除去設備「ALPS(アルプス)」でも取り除けない。放射線(ベータ線)は比較的弱く、人体に入っても大部分は排出される。放射能は12・3年で半減する。

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トリチウム水放出 郡山でも反対多数 福島第一公聴会

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018083102000284.html
2018年8月31日 【東京新聞・夕刊・社会】

福島第一原発のトリチウム水の処分方法を巡る公聴会。「安全というなら、東京湾に流せばいい」と意見を述べた人もいた=福島県郡山市で

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東京電力福島第一原発で汚染水を浄化しても除去できない放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を巡り、政府の有識者会議は三十一日、福島県郡山市で二回目の公聴会を開いた。政府は濃度を薄めて海洋放出することを有望視するが、前日の同県富岡町の公聴会に続き、反対意見が多数を占めた。

この日、十四人の個人や団体代表者が意見を表明。公表された意見概要によると、十一人が海洋放出に反対している。
容認する意見でも、放射性物質を測定して安全性を確認することなどの条件を付けた。

会議事務局の経済産業省資源エネルギー庁の担当者は、別の有識者会議で、海洋放出のほか蒸発による大気放出など五つの処分方法の検討結果を説明。海洋放出のコストが約三十四億円で、最も安いとした。

意見表明者からは、「汚染水浄化後も、他の放射性物質も排出基準を上回るレベルで残ることがある。トリチウム以外は除去できているという公聴会の前提が崩れた」との声が相次いだ。

指摘を受け、会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は「取れない核種(放射性物質)があると認識していた。次回以降の会合で、データを報告させて検討する」と弁明した。

また「福島第一の敷地内はタンク用地が不足しているとしても、敷地外に確保すればいい」など、タンク貯蔵を続け、トリチウムの放射能(半減期は約十二年)が低下するのを待つべきだとの意見も多かった。

公聴会は三十一日午後、東京都千代田区で開催して終わる。 (山川剛史)

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福島・郡山でも海洋放出反対多数 トリチウム水の公聴会

https://www.47news.jp/2718862.html
2018/8/31 11:03【共同通信社】

トリチウム水の処分に関する公聴会で意見を述べる住民ら=31日午前、福島県郡山市

東京電力福島第1原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を巡り、政府の小委員会は31日、福島県郡山市で国民の意見を聞く公聴会を開いた。30日の同県富岡町での開催に続き2日目。初日同様、参加者の多くが海洋放出への反対を表明した。

公聴会では公募で決まった住民らが意見を述べた。同県在住の女性は「海洋放出ではなく、タンクに保管して影響が少なくなるのを待つのがよい。公聴会を開いたことを海洋放出へのアリバイ作りにしないでほしい」と訴えた。ほかにも男性から「福島ではなく東京湾に流せばいい」との声も上がり、傍聴者から拍手が起こる場面もあった。

 

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