10/1トリチウム水処理法「わからない」51.1% 県民世論調査【福島民報】

トリチウム水処理法「わからない」51.1% 県民世論調査

http://www.minpo.jp/news/detail/2018100155920
【福島民報】2018年10月1日

福島民報社は福島テレビと共同で県民世論調査(第二十三回)を行った。東京電力福島第一原発の汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を巡り、処理方法を「わからない」と感じる割合は51・1%で、「理解している」の48・9%を上回った。海洋放出に関しては「反対」が53・8%と半数を超え、「賛成」とした17・1%の三倍に達した。議論の進め方に対しては四割が「もっと意見を交わすべき」と指摘し、政府の説明が不足している現状や検討過程への疑問が浮かんだ。

処理方法をどの程度理解しているかを聞いた結果は【グラフ(1)】の通り。「よくわからない」が43・8%で最も多く、「全くわからない」は7・3%で計51・1%となった。一方、「よく理解している」は10・8%、「ある程度理解している」は38・1%で計48・9%だった。

トリチウム水の処分については原子力規制委員会が海洋放出を有力な選択肢に挙げる中、国民の意見を聞く公聴会が八月末に富岡町と郡山市、東京都で開かれた。

しかし、トリチウム以外の放射性物質が残留していることが開催直前に発覚。各公聴会では海洋放出への反対意見や国の議論の進め方への批判が相次いだ。

■海洋放出「反対」53.8%「賛成」17.1%

海洋放出への賛否を聞いた結果は【グラフ(2)】の通り。濃度を薄めた上で放出する方法に「反対」が53・8%と「賛成」の17・1%の三倍に上った。「わからない」は29・1%で「賛成」を上回った。海洋放出の是非に関しては処理方法を「よく理解している」と答えた人でも賛成が43・4%、反対が50・0%と意見が割れている。

政府の小委員会は海洋放出への反発を踏まえ、トリチウム水の処理方法について公聴会で説明した五つの方法((1)地層注入(2)海洋放出(3)水蒸気放出(4)水素放出(5)地下埋設)に加え、タンクによる長期保管の可能性も検討する姿勢を示している。

■関係者と議論必要40.1%

今後の議論の進め方を聞いた結果は【グラフ(3)】の通り。特に重視すべき項目を「風評の影響が懸念される農林水産業や観光業の関係者ともっと意見を交わすべき」と考える人が40・1%で最も多かった。「処分方法に応じて地域や産業界の振興策を打ち出すべき」が27・0%、「まずは具体的な風評対策を固めるべき」が12・6%で続いた。

トリチウム水は原発敷地内のタンクに保管されている。敷地内へのタンク増設は限界に近づきつつあり、廃炉作業に支障を及ぼす恐れがあるとして処分方法が検討されている。

九月二十八日には東電が保管中の処理水約八十九万トンのうち、約八割でトリチウム以外の放射性物質濃度が排水の法令基準値を超えている-との調査結果を公表。環境中に放出する際には基準値を下回るよう再浄化する方針を、一日に開かれる政府の小委員会で報告する見通しだ。

( 2018/10/01 08:16 カテゴリー:主要 )

広告
カテゴリー: トリチウム パーマリンク