トリチウム水 本当に安心安全なのか/「原子力市民委員会」の報道【共同通信・東京新聞】

トリチウム水で市民団体が見解 大型タンクで長期保管を

https://this.kiji.is/414709074908808289?c=39546741839462401
2018年9月18日【共同通信社】

東京電力福島第1原発のトリチウム水の処分を巡り、記者会見する「原子力市民委員会」のメンバー=18日午後、東京都内

東京電力福島第1原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、脱原発社会の実現を目指す市民団体「原子力市民委員会」(座長・大島堅一龍谷大教授)は18日、東京都内で記者会見し、海洋に放出せず10万トン規模の大型タンクで敷地内や敷地近くに長期保管するべきだとする見解を示した。今後、声明としてまとめる。

第1原発では、溶け落ちた核燃料の冷却などで発生した高濃度汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化しているが、トリチウムは除去できずに残る。敷地内でタンクに保管中のトリチウム水は約92万トンに上り、増え続けている

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「トリチウム汚染水 陸上で長期保管を」 脱原発団体海洋放出に反対

【東京新聞】2018/09/19

東京電力福島第一原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、脱原発社会の実現を目指す市民団体「原子力市民委員会」(座長・大島堅一龍谷大教授)は十八日、東京都内で記者会見し、海洋に放出せず十万トン規模の大型タンクで敷地内や敷地近くに長期保管するべきだとする見解を示した。今後、声明としてまとめる。

第一原発では、溶け落ちた核燃料の冷却などで発生した高濃度汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化しているが、トリチウムは除去できずに残る。敷地内でタンクに保管中のトリチウム水は約九十二万トンに上り、増え続けている。政府の小委員会で処分方法の議論が進められており、海洋放出が最も有力な選択肢として浮上。八月末に福島県と東京都で関かれた公聴会では参加者から海洋放出への反対意見が相次いだ。

会見で市民委員会は、長期保管を選択することで、トリチウムの放射線量が百二十三年後に約千分の一に低減し、新たな処分策を開発する時間の確保にもつながると指摘。会の事務局長で京都精華大の細川弘明教授は、大型タンクの設置費用を一基あたり二十億~三十億円とする試算を示した上で「海洋放出せずに長期貯蔵することが技術的、経済的に妥当だ」と述べた。

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トリチウム水 本当に安心安全なのか

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018092002000171.html
2018年9月20日【東京新聞・社説】

東京電力福島第一原発構内にたまり続ける放射性物質を含んだ大量の水。タンクの設置も限界と、政府は海への放出に前のめり。漁業者は反発を強めている。母なる海は受け止めてくれるだろうか。

水で薄めて海に放出-。シンプルで、わかりやすい解決法には違いない。でも本当に、それでよいのだろうか。

メルトダウン(炉心溶融)した原子炉を冷やすなどした汚染水には、多種多様な放射性物質が含まれる。そのほとんどは多核種除去設備(ALPS)で取り除くことができるという。

ただし、トリチウム(三重水素)は例外だ。性質が水素とそっくりなので、水から分離することができないというのである。ALPSで処理した後も、タンクを造ってため続けているのが現状だ。

トリチウムは放射線のエネルギーも弱く、生物の体内に入っても蓄積されない、とされている。だから、海に流せばいいと。

ところが、トリチウムは生物のDNAの中にまで水のごとく入り込み、遺伝子を傷つける恐れがあるとの指摘もある。

タンクの中に残った放射性物質は、トリチウムだけではない。

ヨウ素129やルテニウムが実際に検出されている。

原子力規制委員会は、このような物質も「水で薄めれば基準値以下になり、問題ない」との立場だが、本当にそうなのか。

思い出すのは、「公害の原点」といわれる水俣事件である。

原因企業による有機水銀の海への垂れ流しを政府が放置し続けたため、深刻な被害が広がった。

「海水の希釈能力は無限と考えたのは誤りだった」。事件に関係した高名な学者が、後に漏らした苦渋のつぶやきだ。水銀と放射性物質は同列にはできないが、不気味ではないか。

規制委は「海洋放出は唯一の手段」と言うが、政府側からは、薄めて大気中に放出したり、地下に埋設したりなど、“代替案”も提示されている。ただし、海洋放出よりも手間や費用はかかる。

このままでは廃炉作業に支障を来すという、東電側の主張はよく分かる。だが言うまでもなく、最も大切な“物差し”は人体への「安全」だ。「海洋放出ありき」は危うくないか。

放射線の影響は未知なる部分が多い。漁業被害の問題だけにはとどまらない。

議論はまだ、熟しているとは言い難い。

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カテゴリー: トリチウム

9/9北海道の地震で奮闘 「セイコーマート」/休まずに営業 安心届ける/車から電気◆ガス釜で米炊きおにぎり/温かい食事 住民「助かる」/配送センターは自家発電◆従業員も使命感/04年台風被害教訓に災害対応整備【東京新聞・特報】

北海道の地震で奮闘 「セイコーマート」

 休まずに営業 安心届ける

  車から電気◆ガス釜で米炊きおにぎり

2018年9月9日【東京新聞・こちら特報部】

北海道を襲った最大震度7の地震の後、大規模停電などで大手コンビニチェーンの多くの店舗が休業を余儀なくされる中、地元の「セコマ」(本社・札幌市)が運営する「セイコーマート」が奮闘している。道内千百店舗のほとんどが店を開け続け、調理コーナーで温かい食料も提供。「神対応」「北海道の誇り」といった称賛の声が寄せられている。セイコーマートとはどんなコンビニなのか。今回の地震で強みを見せた理由とは。 (片山夏子、中山岳、榊原崇仁)

札幌市中央区の本社ビル下にある「セイコーマート南9条店」。震災後、近隣のコンビニやスーパーの各店舗が停電で店を閉める中、自動車から引いた電源でレジと、商品を清算できる小型端末機を作動させ、店を開け続けた。

八日昼、同店で豚井を買った同市中央区の本間有未子さん(三八)はネットでセイコーマートが営業していると知った。「地震の日はお菓子しかなかった。子どももおり、今回はお弁当があって本当に助かる。お肉なんて久しぶり。店を営業し続けてくれている従業員の方々に感謝です」

地震後、物流が滞り、パンやお弁当が手に入らない。そんな中、大活躍したのが店内調理コーナー「ホットシエフ」だ。ガス釜のある店舗では、地震直後から米を炊き、手作りのおにぎりを提供。その後、各店舗ごとに本来のメニューを徐々に再開させた。停電から回復した今、南9条店では作り立ての豚井、カツ井、フライドチキンが棚に並ぶそばから売れていく。同市豊平区の店を利用した三角則子さん(八一)は「温かい食事ができて本当に助かった」。南区の店を使った大学二年の霜田孝太郎さん(一九)は「家にあった冷凍食品を食べたら何もなし。おにぎりも出してくれて助かった。車で電源引いて店を開くなんて、セコマすげーって思った」。会社員奥田康博さん(四八)は「停電して街が暗い中でも店を開いて『どうぞ』と言ってくれた。どれだけ助かったか」と絶賛する。

函館市でも、突然の大停電に直面した人々の不安を物心ともに支えたのがセイコーマートだった。

函館新川店は市内全域が停電の中、六日は通常通り午前六時に開店。幸い、商品棚は崩れず、同店チーフの佐々木理恵さん(四一)はオーナーと相談して店を開いた。「地域密着型の店なので、自分がお客だったら、こんな時こそ開いていてほしいから」と振り返る。

開店と同時に客が押しかけ、パンやおにぎりはあっという間に売り切れに。暗くなる午後四時半まで、営業を続けた。

同店近くに住む主婦佐藤洋子さん(六七)は「地震後もあちこちでセイコーマートが開いていて、本当に助かっている」と話す。六日朝は同店で牛乳二本と食パン一斤を購入。翌七日夕方は停電で夕食が作れなかったが、セイコーマートの別店舗で、揚げたての豚カツ三枚や唐揚げを買うことができ、家族五人で温かい食事を食べられたという。

「開店前から駐車場はいっぱいで、お客が入り口前に集まっていた」と地震当日を振り返るのは函館石川店の店長・鈴木亜希子さん(四四)。午前八時に開店すると、通常の二倍近い八百人ほどが押し寄せたという。店近くに住む大坂純一さん(四八)は同日朝、非常食用に飲み物やカップ麺を買ったといい、「地震の日もいつも通り開いているのを見て安心した」と感謝した。

温かい食事 住民「助かる」

  配送センターは自家発電◆従業員も使命感

    04年台風被害教訓に災害対応整備

セイコーマートは茨城県に八十五店、埼玉県に十店(八月末現在)あるが、軸足は完全に北海道に置く。札幌市内に一号店ができたのは一九七一年で「日本にあるコンビニの中で店も早い誕生」とPRする。現在の道内店舗数でも他社をしのぎ、全道停電という事態にも、被害が大きかった厚真町、安平町、むかわ町以外の店舗約千五十店舗が営業を続けた。どうしてこんなことができたのか。

セイコーマートを運営するセコマの佐々木威知広報室部長はニOO四年、道内で猛威を振るい、広範囲で停電が発生した台風18号が契機だったと振り返る。

「店を開いたがバッテリーが無くなるとレジが使えなくなった。計算機でやるにも商品の値段が分からない。それをきっかけに災害対応を整えた」と説明する。 全店に「非常用電源セット」として、車から電源が取れるケーブルとレジの手元を照らせる発光ダイオード(LED)ライトとマニュアルを配布していた。地震後、ツイッターにも、社員や従業員の車から電源を取る店舗の様子が数多く投稿された。

被災者に温かい食べ物を提供したホットシエフは既に九百五十四店で導入済み。こうした取り組みは一九九四年から始めている。

東日本大震災時は、茨城県内の店舗が被災。その時は群馬から水を運び、店で米を飲いておにぎりを出した。「当時の経験があったので、ガス釜の店が結構ある。今回も地震直後はたくさんの人に行き渡るようにと、他のメニューは作らず、短時間で多く作れるおにぎりを提供し続けた」

物流にも強みがあった。今回の地震で、札幌配送センターは停電と商品崩れで一時配送が滞ったが、釧路配送センターは100%自家発電で継続的に稼働。同センターが備蓄する一カ月分の軽油の一部を札幌に回し、商品を配送した。

釧路配送センターは、東日本大震災後に見直された津波マップに基づき、一六年に高台に移転。その時、自家発電を設置したのも、災害に備えるためだ。「災害時にコンビニが物資供給の拠点になるといって、何とか店を開けたとしても物流が無ければ、物を提供できない」(佐々木部長)との思いが、今回の地震でずばり当たった格好だ。

さらに、店を開くには従業員が欠かせない。南9条店は二十四時間営業。相原聖子店長は地震当時自宅にいたが、倒れた食器棚の割れたガラスを処理し、二時間後には店に来たという。「困る人がいるだろうから、店を開け続け、できることをしようと思った」と話す。佐々木部長は「『家族を優先して』と言ったが、社員も従業員もパートの人もみな使命感を持ち、当たり前のように駆け付けてくれた」と感慨探げに話す。むろん停電中も開店していたコンビニはセイコーマートだけではない。だが、これほど道民が信頼を寄せていることについて、コンビニ研究家の田矢信二さんは「北海道とともに成長し、『おいしく』『安く』を実現してきたのがセイコーマート。もともと道民に愛されてきたので、皆さんが『まず行ってみよう』と思ったのでは」とみる。あまり報じられていないが、コンビニ事業以外でも底力を見せた。セコマは災害発生時の協力支援協定を北海道のほか、札幌市や紋別市など計十七市町村、陸上自衛隊北部方面隊、北海道電力などと締結しており、今回の地震後も北海道、札幌市や厚真町など八市町などに水、パン、おにぎり、カップ麺などを提供。自衛隊が厚真町でしている炊き出し用に必要なみそなど食材も用意した。

ネットでは多数の称賛が寄せられているが、佐々木部長はこう言い切る. 「普段われわれは道民に支えられている。地元のわれわれが一番この地に愛を持って、できることをやるのは当たり前のこと。特別なことはしていない」

((デスクメモ))
自宅の近隣にコンビニは八軒あるが、東日本大震災の時は、どの店も食料品が不足した。大規模停電が起きたら、確実により深刻な状態に陥る。そもそも災害時、コンビニ頼りではまずい。道民がセイコーマートに何を求めたのかを知り、どんな備えが必要なのか、ヒントにしたい。(典) 2018・9・9

セイコーマート南9条店=8日、札幌市中央区で

停電時の営業に使った車から電源を取る機器など

店舗内で調理した商品を提供する「ホットシェフ」=8日、札幌市中央区で

カテゴリー: 経済, 地震, 中日東京新聞・特報

9/6トリチウム水 海洋放出案に反発続々/専門家「DNA傷つける」/国側は固執「薄めれば安全」/責任 福島に負わせるな/ヨウ素129も検出 解明ないまま/保管限界論は説明不足【東京新聞・特報】

=======2018/09/07 文言修正===========

北海学園大経済学部の「浜田武士」さんのお名前は「濱田武士」とのこと。東京新聞の裕デスクはもっとちゃんと見て欲しい。

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あまりの腰の痛みにシップ貼って寝ようかと思ったほどで、深夜2時に目が覚めた位だったが、5時半に目覚めたら腰痛がヒュルヒュルとどこかへ飛んでいった。
「台風のせいじゃないよねー」なんて言いながら天気予報を見ようとテレビをつけたら、北海道で震度6強の大地震が3時過ぎにおこったとのこと。
瘴気ともいうべきあのズドーンとした電磁波も感じないから、多分本震が来ることはないと思う。

トリチウム水の特報部、やっと 東洋アルミニウムと近大のトリチウムフィルターのことが話題に上がった!

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福島第一のトリチウム水 「保管長引けば廃炉影響」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018090602000151.html
【東京新聞・社会】2018年9月6日 朝刊

 

東京電力福島第一原発で貯蔵中の放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、海などに放出せずタンクで長期保管する提案が相次いでいることに対し、原子力規制委員会の更田豊志(ふけたとよし)委員長は五日の定例会見で「保管が長引けば長引くほど廃炉に影響が出る」と否定的な考えを示した。

海洋放出には地元漁協などから強い懸念が出ているが、更田氏はこれまで「現実的な唯一の選択肢」と主張してきた。この日も「現実的な議論を期待する」と述べ、あらためて政府や東電に決断を促した。

トリチウム水の貯蔵量は九十三万トンに上り、今後も年に五万トン以上のペースで増える見込み。経済産業省の有識者会議は海や大気中などに放出する五つの案を議論してきたが、先月末に福島県など三カ所で開いた公聴会では、現行や新設のタンクで長期保管するよう求める意見が多く出た。会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は、今後はタンク保管の選択肢も加える意向を示している。

公聴会では、トリチウム水の人体への影響がほとんどないとされていることにも「一部は細胞に取り込まれ遺伝子を破壊する」などと批判が相次いだ。更田氏は「極端な議論は人を不幸にする。苦渋の決断をしなければ前に進めない」と反論した。 (宮尾幹成)

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トリチウム水 海洋放出案に反発続々

2018年9月6日【東京新聞・こちら特報部】

東京電力福島第一原発の敷地には所狭しとタンクが並ぶ。中には放射性物質を含む水が入っている。国側は、これを薄めて海に流そうと前のめりだ。とはいえ、8月末の公聴会では、当然ながら地元の人らから反発が相次いだ。怒りをかうと分かっているのに、なぜ「海」で処分しようとしているのか。放出したら健康や地域への影響はどうなのか。ほかに解決策はないのか考えた。 (中沢佳子、中山岳)

 

専門家「DNA傷つける」

 国側は固執「薄めれば安全」

 

「水産物の安心感をないがしろにし、漁業に致命的な打撃を与える」「風評被害を招く」。政府が福島県や都内で開いた公聴会で怒りの声が次々と上がった。

会では、福島第一原発の敷地内で保管されている水の処分方法について意見を聞いた。出席者はこの水を海に流すという案に猛反発した。トリチウムを含む、トリチウム水だからだ。なぜ、敷地内にこんな水があるのか。

福島第一原発では、事故で溶け落ちた核燃料を冷やすため、原子炉に水を注いでいる。この水が炉の傷ついた部分から流れ出し、地下水と混ざって大量の汚染水となる。浄化処理をしても、どうしてもトリチウムだけは残ってしまう。外に出せず、東電はタンクに入れて原発の敷地内で保管しているのだ。

タンクはびっしりと並び、これからも増える。ニO二O年末まで増設していく計画。そろそろ、スペースが限界を迎えようとしている。そんなこんなで、廃炉作業を進めるには、保管でなく処分が必要と関係者は考えている。

原子力規制委員会の更田豊志委員長は、安全なレベルにまで薄めて海に流す海洋放出を処分の「唯一の手段」と見解を示している。五日の定例会見では「タンク保管の長期化は廃炉を難しくする」と述べた。

政府の小委員会は一六年十一月から検討を重ねた。五つの案の中から、海洋放出が門限も有力と考え、公聴会の資料でも利点を強調した。東電広報室は「こちら特報部」の取材に「社としてどの方法がいいか考えは示さない。政府の方針に従う」と語った。

政府や規制委が「薄めれば大丈夫」と言わんばかりなのは、トリチウムの性質によるところが大きい。

水素の仲間で、大気中の水蒸気や雨水、海水など自然界にも存在する。水素と同じ動きをし、一度薄めれば薄まったまま。蒸留しても水と一緒に蒸発して、濃度は上がらない。生物の体内での濃度も確認されていない。放射線のカはセシウムなどより弱い。

それなら、確かに薄めてしまえば大丈夫な気もする。しかし、放射線医学総合研究所の元主任研究官で、国会の福島原発事故調査委員会委員も務めた崎山比早子氏は注意を促す。

「放射線のエネルギーは弱く、半減期も約十二年と比駆的短い。でも、水と同じくどこにでも入り込む性質があり、DNAにも入りこむ。あらゆる所から人体を傷つけ、害を及ぼす実際のカは大きいと言える」

実は、国内外の原子力施設では、トリチウムを薄めて海に放出している。ただ、崎山氏によると、トリチウムを出す量の多い原発周辺では、白血病の発症や新生児の死亡率が高まるとの研究論文もある。

「体内に入ってすぐ病気になるわけではないが、DNAを傷つけることは分かっている。人体、特に乳幼児への影響を思えば、少しでも取り込みを増やさないようにするべきだ。政府の言う「安全」は、リスクがゼロという意味ではない」と警告する。

 責任 福島に負わせるな

  ヨウ素129も検出 解明ないまま

   保管限界論は説明不足

 

敷地内で保管している水の一部には、他の放射性物質も残っている。トリチウムのことだけを心配すればいいのではない。

一七年度の測定結果では、半減期が約千五百七十万年のヨウ素129が一リットル当たり最大六二・ニベクレル検出され、法令基準値の同九ベクレルを上回った。半減期約三百七十日のルテニウム106(基準値一OOベクレル)が最大九二・五ベクレル、半減期約二十一万一千年のテクネチウム99(同一OOOベクレル)が最大五九・0ベクレル検出された。

規制委は、放出前に薄めれば、これらの放射性物質も基準値以下になり、問題ないとの見解だ。そうだとしても「科学的に安全なので海に流す」という議論ばかりでは、一般の人たちに受け入れられそうもない。

例えば、福島沖の魚。事故後、漁業者は試験操業を続け、水揚げした魚介類の放射性物質を検査し、安全を確認して出荷している。そうやって努力を重ねても、なかなか消費者の不安はぬぐえないでいる。さらに海洋放出が行われたらどうなるか。

「漁業をはじめ福島産の食材へのダメージが大きい。生産者がせっかく積み上げた信頼を揺るがす」と、東京都練馬区の食文化史研究家、永山久夫さん(八六)は指摘する。科学的な安全だけで消費者の理解が得られないのは、「人が食事で感じるうま昧には、産地や店の情報など頭で感じる要素もある」からだ。

永山さんは「原発事故で消費者の頭に刻まれた放射性物質への恐怖感は、なかなか消えていない」と語る。海洋放出をすると、その恐怖を生々しく思い起こさせてしまうと考える。

早野龍五・東京大名誉教授(物理学)も「海洋放出すれば、風評被害が容易に予想される。漁業関係者が反対するのは当然だ」という見方。「科学的に安全なことは大事だが、科学で解決できる問題ではない。全ての人が納得できる解はない」と述べる。

処理の道筋をつけるには、政治の役割が重要になる。早野さんは「水の永久保存はできないので、政治による利害調整が必要だ。福島の漁場を持続可能にして次世代につなぐため政府は漁業者らと向き合い、振興策を示す必要がある」と指摘し、国民的合意を得るため手続きを踏むよう促す。

その手続き、議論は尽くされているのだろうか。

公聴会はこれまで福島県郡山市と富岡町、東京都の三回。海洋放出への反対が噴出した。北海学園大経済学部の濱田武士教授(地域経済論)は、「広く国民から理解を得たとはとても言えない」と指摘する。

濱田さんは「そもそも福島の人々が納得すれば、トリチウム水を海に流せるかのような構図は、おかしい」と感じている。汚染水処理の責任を福島の人々に負わせることになりかねないからだ。やはり、大事なのは政府の取り組みだ。

「タンクが限界に近づいていることが、切迫感を持って説明できていない。政府が前面に出て責任を持って処理方法を示さない限り、『科学的に大丈夫』と言うだけでは、議論は進まないだろう」

そうやって政府が前に出た時、処分方法の選択肢は海洋放出だけなのか。

公聴会に出席した原子力資料情報室(東京都新宿区)の伴英幸共同代表(六六)は、最新の技術に注目する。期待するのは、近畿大などが開発したトリチウムの分離技術だ。アルミ製フィルターで高い効率でトリチウム水を取り除くことに成功した。

「こうした技術の実用化を目指した方が良い。少なくとも水にトリチウム以外の放射性物質がどれだけ含まれているかはっきりしないままでは、海洋放出はすべきではない。貯蔵を続けるべきだ」と求める。

(((デスクメモ)))
二0一一年十月、内閣府の園田康博政務官(当時)は記者の前でトリチウムを含む福島第一原発内の水を飲んだ。「飲んでも問題ないほどきれい」と説明していたからだ。それは事実かもしれないが、多くの人があきれ、愚行と批判した。科学的に安全だけで人は納得できない。(裕) 2018・9・6

東京電力福島第一原発敷地内に立ち並ぶトリチウム水などが入ったタンク

原子力規制委員会の更田豊志委員長は「海洋放出が唯一の手段」と繰り返しているが=東京都港区で

トリチウム水の処分を巡り、公聴会で意見を述べる住民ら=8月、福島県富岡町で

カテゴリー: トリチウム, 放射能汚染, 中日東京新聞・特報

9/5台風と腰痛

■台風21号

はじめから有休届を出している人以外は出勤扱いにしてくれるというので、昨日9/4は自宅待機していた。
物干し竿を下におろして、折りたたみ台車も玄関に取り入れて、玄米ご飯を2合炊いて、バスタブにお水を張って、麦茶を沸かしてお昼に備えた。
それにしても、目の前で屋根のてっぺんの大棟がはがれていくのがベランダごしに見えた時は恐怖!そのもの。

■温泉

先週4泊ほど、ラドン温泉に泊まっていた。水曜日に一泊。金曜夜から三泊。
連泊したのは湯治客用の格安(バス・トイレなし)の部屋だけれど、禁煙の角部屋で静かな部屋。
金曜日など平日割引で鍼灸院一回分くらいの値段、土日はそれでも五千円以下。ちょっと信じられない値段。最寄りの駅から10時から20時半まで送迎バスが出ているし、朝7時・8時・9時には送りのタクシーを出してくれる。それで露天風呂のある温泉なのだから文句ない(だけど、ラドン温泉なので小出さんに叱られそう)。

■また変な腰痛

湿布も鍼灸も効果がない腰痛が約2週間近く続いてて、いつもと違うのは左わき腹からの腰痛で、どこにシップしたらいいの?といった感じ。
湿布なんてものは一週間もするものではないと言われているので、効果なければさっさと止めたんだけれど、いっこうに効き目が無い。
一週間に二回もストリートオルガンを回したせいというのは直接的な原因かもしれないけれど、立ってチラシを配るのも辛い。
こういった腰痛
「あっあっ また電磁波の大きな乱れたヤツが来そう!」
というデジャブというしかない腰痛は6月18日の前にも経験していたのとよく似ている。

台風の日の朝にターシャ夫人に送信したメール
「坂元さま
火曜日ですが、まさか車で出かけて関電前上牧行動なさらないですよね?
いや囲碁会で台風過ぎ去るまであの殿方と碁盤囲むに違いない。
私は4日間も湯治したのに腰が痛くてあきません(泣)
台風が過ぎたら痛くなくなっていたらいいのに。」

台風の夜21時半頃お送りしたメール
「ラドン温泉三泊湯治でも痛みが消えなかった「左わき腹腰痛」は巨大台風通過でヒュルヒュルと治りました。」

ところが、今朝は6:12のはずの米原行き快速(1時間半遅れ)に運良く乗れたのは良いけれど、なんやかんや3時間近く立ちっぱなしで、また新たな「たぶん普通の腰痛」に見舞われてしまった。
背中もつっぱっている。こういう時に温泉が良いはずなのだけれど、もう飽きてしまった。二泊三日で十分。

台風も地震も多分電磁波と関係しているとしか思いようがない。

カテゴリー: ちたりた | タグ: , ,

9/1海洋放出 44人中42人反対・慎重 トリチウム水 公聴会終了【東京新聞・社会】有識者会議への意見は hairo-osensuitaisaku@meti.go.jp 9/7まで【エネ庁の「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 事務局」】


海洋放出 44人中42人反対・慎重 トリチウム水 公聴会終了

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018090102000144.html
2018年9月1日 朝刊【東京新聞・社会】

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東京電力福島第一原発で貯蔵中の放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、政府の有識者会議は三十一日、福島県郡山市と東京都千代田区で公聴会を開き、二日間の日程を終えた。この日も、政府が有望視する海洋放出への反対意見が続出。会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は、タンクに長期貯蔵する案の検討や、再度公聴会を開くことに前向きな姿勢を示した。政府方針決定までの議論は長期化が予想される。

海洋放出には、前日の福島県富岡町と合わせた三会場で意見表明した計四十四人の個人や団体代表者のうち、四十二人が反対か慎重な姿勢。条件付きの容認は二人だけだった。

トリチウム水の貯蔵量は九十二万トンに上り、政府と東電はタンクの置き場が限界間近で処分が必要という立場。二年前に別の有識者会議は、海洋放出や蒸発による大気放出など五つの処分方法を提示した。いずれも福島第一の敷地外に捨てるため、どの会場でも、現行のタンクや新設の大型タンクで長期貯蔵する提案が多く出た。山本氏は報道陣に「(今後の会議で)議論はする」と述べた。

福島第一の汚染水は、放射性セシウムなどが多核種除去設備(ALPS(アルプス))で浄化され、水と分離が難しいトリチウム以外はほぼ残らないとされてきた。だが、他の放射性物質が法令の排出基準を上回って残ることもあることが判明。どの会場でも、意見表明者が「議論の前提が崩れた」と公聴会のやり直しを迫る場面があった。山本氏は「新しくご意見をうかがう機会が必要だとなれば、またしたい」と報道陣に述べた。

有識者会議は九月七日まで郵送、ファクス、電子メールによる意見提出を受け付けている。問い合わせは、多核種除去設備等処理水の取り扱いに関する小委員会事務局=電03(3580)3051=へ。

(宮尾幹成)

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お問合せ先(意見提出)

多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 事務局
メールアドレス:hairo-osensuitaisaku@meti.go.jp
電 話(直 通):03-3580-3051
FAX(直 通) :03-3580-0879

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カテゴリー: トリチウム

9/1東海第2原発の再稼働に反対 「安全な暮らし」求め集会【共同通信】9/2「東海第二再稼働反対 水戸で集会とデモ」【東京新聞】

上牧行動主催者の旦那様も先週末の9/1・2はこの集会に参加千人のうちのお一人。
私は腰痛でラドン温泉に8/29(水)と8/31からの3連泊で湯治していて、この反原発集会にも行けなかった。

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東海第2原発の再稼働に反対 「安全な暮らし」求め集会

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018090101001837.html
【中日新聞・社会】2018年9月1日 18時28分

今年11月で運転期限の40年を迎える日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働問題を巡って、市民団体が1日、水戸市で集会を開き、同原発で事故が起これば100万人以上の住民が生活の基盤を失うなどとして、再稼働に反対する決議書を採択した。集会は約千人が参加した。

東海第2は東京に最も近く、半径30キロ圏に約96万人が居住。集会に参加した福島県南相馬市の桜井勝延前市長は「人々が安全で安心できる暮らしを求める中、古い原発を使い回そうとしている。再稼働させてはならない」と訴えた。集会後、参加者らはJR水戸駅周辺をデモ行進した。

(共同)

日本原子力発電東海第2原発の再稼働に反対、デモ行進する人たち=1日午後、水戸市

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「老朽原発を今すぐ廃炉」 東海第二再稼働反対 水戸で集会とデモ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201809/CK2018090202000155.html
【東京新聞・茨城】2018年9月2日

東海第二原発再稼働反対を訴えデモ行進する参加者=水戸市で

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東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発の再稼働に反対する集会「東海第二原発再稼働STOP! 茨城県大集会」が1日、水戸市の駿優教育会館で開かれた。

集会には、県内外から約1000人が参加。福島県南相馬市の桜井勝延・前市長が登壇し、東京電力福島第一原発事故後の状況を説明。「原発事故は必ずある。自分の意思をはっきりと持って、家族や地域を守る決意をしなければならない」と脱原発を力強く訴えた。

脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之弁護士は、東海第二の老朽化が進んでいる点や、30キロ圏内に約96万人が住んでいる点を挙げ「東海第二は特に危ない」とし、住民が声を上げるよう呼び掛けた。

集会では、福島県からの避難者や賛同人らによる訴えもあった。

集会後にはデモ行進し、横断幕やプラカードなどを掲げ、市中心街を約1キロ歩いた。「東海第二の再稼働反対」「ふるさとを守ろう」「老朽原発、今すぐ廃炉」などと訴えた。

知人に誘われて参加したという北茨城市関本町の会社員遊座(ゆざ)文一さん(78)は「最終的には再稼働が決まるかもしれないが、声を上げることが大切。原発ゼロは実現できると思う」と話した。 (水谷エリナ)

カテゴリー: 再稼働, 上牧行動

【9/3東京新聞・社会】MOX燃料、再処理せず 電力10社が費用計上中止/MOX燃料 公の場で議論なく 政府の情報公開軽視、深刻

MOX燃料、再処理せず 電力10社が費用計上中止

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018090302000138.html
2018年9月3日 朝刊【東京新聞・社会】

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通常の原発でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマルを巡り、原発を持つ電力会社十社が、一度使ったMOX燃料を再処理して再び燃料として利用するための費用の計上を、二〇一六年度以降中止していたことが二日、分かった。政府は核燃料サイクル政策の一環としてMOX燃料を再利用する方針を掲げていたが、電力各社が費用計上をやめたことで資金面での根拠を失い、事実上、MOX再処理の断念となる。

MOX再処理には新たな再処理工場の建設が必要で、巨額の費用がかかることが断念の理由とみられる。政府は七月に閣議決定したエネルギー基本計画で、使用済みMOX燃料の「処理・処分の方策を検討」と明記、初めて廃棄物として処分する選択肢にも言及した。MOX再処理ができなくなれば、核燃料の再利用は一度のみとなり、核燃料サイクルの意義は大きく崩れることになる。

プルサーマルは、再稼働した関西電力高浜原発や四国電力伊方原発、九州電力玄海原発で実施中。政府と電力会社は国内外に保有する余剰プルトニウム削減のため、今後も順次プルサーマルの原発を増やしたい考えだが、使い終わったMOX燃料は再処理されないため、全て廃棄物となる恐れが出てきた。

電力会社が出資する日本原燃は、青森県六ケ所村で使用済み燃料の再処理工場とMOX燃料の加工工場の建設を進めているが、総事業費は約十六兆円と巨額で操業延期も続く。MOX再処理には新たに「第二再処理工場」を造らなければならないが、さらなる費用確保は困難な情勢だ。

これまで電力会社は再処理に関する費用を、通常の核燃料とMOX燃料に分けて将来の支払いに備える引当金や積立金の形で準備。十社は使用済みMOX燃料再処理のため一六年三月末時点で引当金計約二千三百億円を計上していた。

一方、政府は一六年、新たに認可法人「使用済燃料再処理機構」を設立。通常の核燃料もMOX燃料も区別せず、原発で使った分に応じて機構に拠出金を支払う形になった。

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MOX燃料 公の場で議論なく 政府の情報公開軽視、深刻

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018090302000130.html
【東京新聞・社会】2018年9月3日 朝刊

写真の

 【MOX燃料再処理の経過】
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2005年10月11日
国の原子力委員会が「原子力政策大綱」を決定。使用済みMOX撚料の再処理について「10年ごろから検討を開始」と明記
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11年3月11日
東日本大震災、東京電力福島第一原発事故
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15年7月14日
使用済み核燃料の再処理費用の在り方を検討する経済産業省の作業部会が始まる
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16年2月5日
再処理事業の新たな実施主体として認可法人「使用済核燃料再処理機構」を設置する関連法改正案を閣議決定
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4月20日
衆院経済産業委員会で経産省の担当者が「使用済みMOX燃料は再処理する」と明言
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17年3月31日
電力各社がMOX燃料再処理に備えた引当金を計上せず
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18年7月3日
政府がエネルギー基本計画を閣議決定。MOX燃料について「処理・処分の方策を検討」と明記。再処理断念の可能性に言及
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<解説> 電力各社がプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の再処理に備えた費用計上を中止したのは、核燃料サイクル政策の事実上の軌道修正と言える。政府はエネルギー基本計画で初めて使用済みMOX燃料の「処分」に言及した。ただ、こうした政策転換が審議会など公の場でまともに議論された形跡はない。 =<1>面参照

元々、MOX燃料の再処理が実現可能だとの声は政府内にもほとんどない。にもかかわらず政府が旗を降ろさなかったのは、MOX燃料の再処理が核燃料サイクルの存在意義の一つだからだ。使い終わったMOX燃料を廃棄物として処分するのであれば、莫大(ばくだい)な費用をかけ、通常の使用済み燃料をMOX燃料として再利用する計画自体に疑問符が付く。

実現の見通しが乏しい計画の出口を探ること自体は現実的な判断であり、否定されるものではない。しかし問題なのは、これほど重大な政策転換が国民や関係自治体の目の届かない場所で行われていることだ。

二〇一五年に再処理費用の在り方を議論した計五回の経済産業省の審議会では、使用済みMOX燃料の扱いに触れることなく、報告書が取りまとめられ、使用済燃料再処理機構の設立を柱とする法改正に進んだ。議論や情報公開を軽視する国の姿勢は深刻だ。 (共同・河村尚志)

カテゴリー: 核燃サイクル

8/30富岡町と8/31郡山市の「トリチウム水」公聴会の記事【中日新聞・核心など】

この有識者会議って2年前のものだし、その後の技術革新(近大の井原先生と東洋アルミニウムの研究)は除外しているのが腹立たしい限り!ぷんぷん。
エネ庁は、デブリを取りだした時に「デブリの置場がないから」というだけの理由だけで、汚染水を海洋投棄しようとしてるんだから!

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「放出ありき」批判続出「トリチウム水」福島で公聴会

http://www.chunichi.co.jp/article/kakushin/
【中日新聞・核心】2018年8月31日

政府の小委員会が福島県富岡町で三十日に開いた公聴会では、トリチウムを含む水の海洋放出に向けて外堀を徐々に埋めてきた政府の姿勢に「結論ありき」との批判が噴出。だが、政府は早期処分の必要性は譲らず、風評被害を恐れる地元漁業者や住民らの懸念を置き去りに、決断を急…(8月31日 紙面から)

[写真] 公聴会でトリチウム水の海洋放出反対を訴える福島県新地町の漁師小野春雄さん=30日、福島県富岡町で

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 ■前提

海洋放出にこぎ着けたい政府にとって予想外だったのは、公聴会を間近に控えた今月二十日、トリチウム水に他の放射性物質も除去しきれないまま残っている事実が明らかになったことだ。濃度は変動するものの、法令の排出基単を上回っていることもあった。

「処理した水には、トリチウム以外はほぼ含まれていないはずではないか。これでは議論の前提が崩れてしまっている」。意見を表明した人からは、同趣旨の発言が相次いだ。

有識者会議の事務局である経済産業省資源エネルギー庁の担当者は「放出する場合には、確実に排出基準を下回るようにする」と、かわすしかなかった。

基準超えは浄化装置のフィルターが古くなった場合に起きるとみられる。温度データは有識者会議にも、原子力規制委員会にも提出されていたが、フィルター交換の時期などをどう改善すればいいかなど詰めた議論はされてこなかった。

公聴会後、取材に応じた有識者会議の山本一良委員長(名古屋学芸大副学長)は「残っている放射性物質は処理を重ねていかなければいけない、というのは当然だ」と非を認めた。

 ■真意

トリチウム水をどうするのか、論点を提示するやり方もまずかった。

配られた説明資料は、海洋放出など五つの処分案についてコストや技術的な課題を明示したものの、当面はタンクに保管するという選択肢には一言も触れられていなかった。

この点を、意見表明した十四人のうち少なくとも六人が問題視。トリチウム水を海か空か地下のいずれかに捨てる「放出ありき」だと受け止めた。

「なぜタンク保管が外されているのか。石油備蓄基地で使われているようなタンクに貯蔵する案も、民間から具体的に出ているではないか」「用地が足りないなら、原発の外に土地を確保すればいいだけだ」

怒りに近い声が続出し、報道陣からタンク保管を六番目の方法にしないのかと関われた山本委員長は「今日いただいた意見を踏まえて検討する」と語った。

公聴会のあり方にも疑問が出された。

トリチウム水を海洋放出すれば、潮流に運ばれ影響は福島県外にも及ぶ。蒸発させての拡散も、多くの人が影響を受ける。だが、公聴会は富岡町のほか、三十一日の郡山市と東京の計三カ所の開催に限られた。

福島県新地町の漁師小野春雄さん(六六)は「われわれだけでなく、宮城県や茨城県の漁業者も困る」と気遣った。他にも「仕事をしている人は、平日午前(の公聴会)なんて、普通は来られない」「理解を得ようとするなら、各地で何十回も開いて当然だ」などと、政府側に厳しい批判が突き付けられた。

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トリチウム水放出反対「漁業に打撃」 福島原発めぐり公聴会

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018083102000142.html
2018年8月31日 朝刊【東京新聞・社会】

公聴会で意見を述べる福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長=30日、福島県富岡町で

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東京電力福島第一原発で貯蔵中の放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、三十日に福島県富岡町であった政府の有識者会議による初の公聴会では、政府が有望視する海洋放出への批判が続出した。同会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は終了後、再浄化やタンク貯蔵の継続も検討すると明言した。

福島第一の汚染水は、放射性セシウムなどが多核種除去設備で浄化され、水と分離が難しいトリチウム以外はほぼ残らないとされてきた。トリチウム水は敷地内のタンクに貯蔵され、現在九十万トン超。今後も年五万~八万トンペースで増える見通しで、東電は敷地内のタンク増設は百三十七万トン分が限界とする。

この日、意見表明した十四人のうち十三人が海洋放出に反対。多くが、トリチウム水に法令の排出基準を超える他の放射性物質が残留していることを問題視した。山本氏は報道陣から、放射性物質を再浄化する可能性を問われると、「私自身はそうあるべきだと思っている」と踏み込んだ。

トリチウム水を巡っては、二年前に別の有識者会議が、海洋放出や蒸発による大気放出など五つの処分方法の費用や社会的影響を試算。濃度を法令基準まで薄めて海に捨てる海洋放出が約三十四億円で最もコストがかからず、短期間でできると示した。

海洋放出について、福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「試験操業で積み上げてきた水産物の安心感をないがしろにする。海洋放出されれば福島の漁業は壊滅的な打撃を受ける。築城十年、落城一日だ」と、反対を強く訴えた。また放出を避ける代案に「大型タンクを造り、長期保管する選択肢も含めるべきだ」という意見も出た。

公聴会は三十一日も、福島県郡山市と東京都千代田区で開催する。

<トリチウム(三重水素)> 放射能を帯びた水素で、酸素と結合してトリチウム水になる。普通の水と分離するのは難しく、福島第一原発の汚染水を浄化している多核種除去設備「ALPS(アルプス)」でも取り除けない。放射線(ベータ線)は比較的弱く、人体に入っても大部分は排出される。放射能は12・3年で半減する。

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トリチウム水放出 郡山でも反対多数 福島第一公聴会

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018083102000284.html
2018年8月31日 【東京新聞・夕刊・社会】

福島第一原発のトリチウム水の処分方法を巡る公聴会。「安全というなら、東京湾に流せばいい」と意見を述べた人もいた=福島県郡山市で

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東京電力福島第一原発で汚染水を浄化しても除去できない放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を巡り、政府の有識者会議は三十一日、福島県郡山市で二回目の公聴会を開いた。政府は濃度を薄めて海洋放出することを有望視するが、前日の同県富岡町の公聴会に続き、反対意見が多数を占めた。

この日、十四人の個人や団体代表者が意見を表明。公表された意見概要によると、十一人が海洋放出に反対している。
容認する意見でも、放射性物質を測定して安全性を確認することなどの条件を付けた。

会議事務局の経済産業省資源エネルギー庁の担当者は、別の有識者会議で、海洋放出のほか蒸発による大気放出など五つの処分方法の検討結果を説明。海洋放出のコストが約三十四億円で、最も安いとした。

意見表明者からは、「汚染水浄化後も、他の放射性物質も排出基準を上回るレベルで残ることがある。トリチウム以外は除去できているという公聴会の前提が崩れた」との声が相次いだ。

指摘を受け、会議の山本一良(いちろう)委員長(名古屋学芸大副学長)は「取れない核種(放射性物質)があると認識していた。次回以降の会合で、データを報告させて検討する」と弁明した。

また「福島第一の敷地内はタンク用地が不足しているとしても、敷地外に確保すればいい」など、タンク貯蔵を続け、トリチウムの放射能(半減期は約十二年)が低下するのを待つべきだとの意見も多かった。

公聴会は三十一日午後、東京都千代田区で開催して終わる。 (山川剛史)

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福島・郡山でも海洋放出反対多数 トリチウム水の公聴会

https://www.47news.jp/2718862.html
2018/8/31 11:03【共同通信社】

トリチウム水の処分に関する公聴会で意見を述べる住民ら=31日午前、福島県郡山市

東京電力福島第1原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を巡り、政府の小委員会は31日、福島県郡山市で国民の意見を聞く公聴会を開いた。30日の同県富岡町での開催に続き2日目。初日同様、参加者の多くが海洋放出への反対を表明した。

公聴会では公募で決まった住民らが意見を述べた。同県在住の女性は「海洋放出ではなく、タンクに保管して影響が少なくなるのを待つのがよい。公聴会を開いたことを海洋放出へのアリバイ作りにしないでほしい」と訴えた。ほかにも男性から「福島ではなく東京湾に流せばいい」との声も上がり、傍聴者から拍手が起こる場面もあった。

 

カテゴリー: トリチウム, 中日東京新聞・特報

小出裕章さんサイト開設!

今日(8/29)がお誕生日の小出裕章さんのサイトです。
先日、あざらしぐりこさんに教えて頂きました。

http://www.go.tvm.ne.jp/~koide/Hiroaki/index.htm

お誕生日おめでとうございます。

カテゴリー: あざらしぐりこ, 小出裕章

8/27同時被災、避難に壁 大飯・高浜事故訓練2日目/大飯からの避難ルート 高浜に接近【中日新聞・核心】ぐったり5時間200キロ 大飯・高浜 避難ルポ/「案内悪すぎ」 スクリーニング混乱必至【中日新聞・社会】

同時被災、避難に壁 大飯・高浜事故訓練2日目

http://www.chunichi.co.jp/article/kakushin/list/CK2018082702000057.html
【中日新聞・核心】2018年8月27日

 

関電大飯原発と高浜原発が同時に事故を起こすケースを想定して政府が初めて実施した原子力防災訓練。 26日の広域避難訓練は、高浜原発の事故を想定して2年前に実施された訓練よりも避難住民の数を2倍に増やすなど規模は拡大されたが、放射性物質が外部に放出されたのは大飯のみという設定。実際の避難ルートをたどると、同時に放射性物質漏れという事故が起きた際の避難に課題が浮かぶ。    (今井智文)

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県外に避難するため、地域ごとに分かれてバスに載り込む住民たち=26日午前、福井県おおい町本郷で

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大飯からの避難ルート 高浜に接近

関西電力大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(同県高浜町)の同時事故を想定した国による原子力総合防災訓練は二日目の二十六日、福井、滋賀、京都の三府県の住民が参加した避難訓練などが行われた。住民の参加者数は二日間で一万七千三百人と過去最多。二十六日は、自家用車やバスによる避難をはじめ、孤立の恐れがある福井県内の半島部でヘリコプターや船など複数の手段による訓練が繰り広げられた。

両原発からいずれも三千キロ圏にある福井県内の四つの半島部では、道路が土砂崩れだ通行不能になったと想定し、陸上自衛隊の大型ヘリや車両、海上自衛隊の船舶などを使って住民を輸送した。敦賀湾には医療設備を備えた海自の掃海母艦一「ぶんご」を停泊させ、負傷者を搬送して応急処置する初の訓練もあった。

福井県からは千五百三十四人がバスや自家用車で県内外に避難し、そのうち六百三十四人は兵庫県の宝塚市など五市町へ移動。途中の京都府綾部市などでは、放射性物質が付着していないかを調べるスクリー二ングや、甲状腺被ばくを防ぐ作用のある安定ヨウ素剤に見立てたあめを受け取る訓練にも加わった。

京都府では約九千人が屋内退避し、宮津市と京丹波町の住民がバスで兵庫県に避難。滋賀県高島市でも住民が避難訓練に参加した。

訓練後の講評で、西川一誠・福井県知事は「受け入れ自治体の拡大や内容の向上が行えた」と評価。荒木真一・内閣府大臣官房審議官は「最低限のことはトラブルなくできた。細かい部分で向上するためにやるべきことはある」と述べた。

 ■原発に接近

おおい町では午前八時すぎ、原発最寄りの大島地区や、町役場のある本郷地区などから住民二百八十人がバスや自家用車で避難を開始した。県外避難先に指定されている兵庫県川西市と伊丹市を目指し、県道や舞鶴若狭自動車道を使って西へ。出発から四十分ほどで高浜町の山間部にさしかかると、高浜原発に五・五キロまで近づいた。

今回の訓練は、大飯3号機と高浜4号機でともに原子炉.への注水が不能となったとの想定で首相が原子力緊急事態を宣言した。ただ、二日目は府県や地域ごとに条件を設定して避難を開始。福井県は、大飯のみ放射性物質が放出されたという条件で訓練をした。

実際に同時事故で両方の原発から放射性物質が放出された場合にはどうするのか。訓練参加者からは「行政が判断してくれる避難経路を信じたい」(六十代男性)という声もある一方、兵庫県川西市まで避難した二十代の男性漁師は「自分の判断であっち(東側)に逃げるかも」と打ち明ける。

 ■「状況踏まえて」

両原発ごとの広域避難計画では、福井県内の原発から半径三十キロ圏内の住民は、東側の県内市町に避難するのを基本とするが、風向きなどで難しい場合は兵庫県に向かうとしており、今回の訓練も兵庫に向かう設定だった。

福井県危機対策・防災課の担当者は「避難者として問題が生じている原発に近づくのは難しいだろう。二つの原発の事故があった場合には、状況を踏まえて避難先を決めるしかない」と述べるにとどまる。

二O一一年の東京電力福島第一原発事故では、南に約十一キロ離れた福島第二原発も一時は危機的な状況になった。 両原発の間の福島県富岡町から西の川内村に逃げた経験のある主婦青山総子さん(六九)=滋賀県高島市=は「当時、原発に近づく方向に逃げるというのは考えもしなかった。混乱の中では、家族で一つ、決めたコースで逃げるのが精いっぱいではないか」と振り返る。

 ■温度差

だが、福井県の西川一誠知事は同時事故を想定した訓練について「想定として適当なのか」と懐疑的な姿勢を示してきた。県幹部は「新規制基準で多重防護がなされているという前提なので、同時に複数の原発が事故に至るという想定は受け入れがたい」と語る。西川知事は今回の訓練後も「(同時事故の)想定が必要かというとそうでもない」と述べた。

政府も原発ごとの避難計画で、同時事故でも対応できるとの姿勢。訓練終了後に講評した内閣府の荒木真一・大臣官房審議官は「(原発ごとに単独に作ったものが)実際にうまくいくのか、訓練で検証し、教訓を踏まえて次を検討したい」と説明したが、今後の対応にどう生かされるかは未知数といえる。

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ぐったり5時間200キロ

    大飯・高浜 避難ルポ

    「案内悪すぎ」 スクリーニング混乱必至

2018年8月27日【中日新聞・社会】

関西電力大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(同県高浜町)で、同時に事故が起こったと想定した原子力総合防災訓練。二日目の二十六日は、両原発の南に位置する福耕県の山村集落から、京都府、兵庫県へと二つの県境を越える広域避難訓練があった。記者も、自家用車で避難する住民とともに、山道でハンドルを握った。              (山谷柾裕)

 

午前八時。林業が盛んだったおおい町名田庄地区に、防災無線が流れた。「自動車での避難が困難な人は、至急、公民館ヘ」。公民館では、安定ヨウ素剤に見立てたあめやゼリーが配られた。午前九時、バス三台、自家用車五台に分乗し、五十五人が約二百キロ先の避難先を目指して出発した。

目的地は、山道を五十五キロ、高速道路を約百五十キロ進んだ先にある兵庫県伊丹市。かなりの、道のりに思えるが、神戸市近郊のショッピングモールを利用するなど、このルートになじみがある住民は多い。「舞鶴若狭自動車道を通ると原発に近づいてしまう。一般道が自然な選択だ」と五十代男性。ただ、自然災害による寸断がないことが前提だ。

曲線のかなりきつい山道を、快調に進む。出発から二十分ほどで京都府に入った。放射性物質が付着していないかを調べる「スクリーニング」をする美山長谷運動広場(京都府南丹市)近くに着いたが、明確な運動広場の位置が分からない。訓練の運営スタッフの案内に従ったが、.車列は狭い路地に迷い込んだ。先頭のバスは何度もハンドルを切り返し、ようやく運動広場のグラウンドに出た。

広い場所でのスクリーニングはさすがにスムーズだったが、そこにたどり着くまでの「案内が悪すぎる」と六十代男性。本当の事故なら混乱は必至で、スクリーニングをしないまま、そのまま京都方面広向かう車が出るだろう。

高速に乗ってからほ混乱はなかったが、予想以上に時間を要した。バスを乗り換える三木総合防災公園(兵庫県三木市)に到着したころには、皆ぐったり。避難所として想定する伊丹市立南小学校に着いたのは、午後二時。出発から五時間たっていた。

小学校体育館では、ビニールシートの床や、熱中症対策の扇風機など、実際の避難生活に即したものが用意され、ようやく一息。地区の代表として参加した六十代男性は「自分でルートをしっかり把握していなければならないと身に染みた。経験を皆に広めたい」と語った。

(図)
福井県おおい町名田庄地区の住民が避難したルート

(写真)
スクリーニングを受ける自家用車=26日、京都府南丹市の美山長谷運動広場で(一部画像処理)

カテゴリー: 避難, 関西電力, 中日東京新聞・特報

【8/20中日新聞・一面】長寿命の放射性物質が残留 福島第一の浄化水【多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会】トリチウム汚染水「地層注入」(3976億円以上)vs「海洋放出」(34億円)

長寿命の放射性物質が残留 福島第一の浄化水

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018082002000064.html
2018年8月20日 朝刊【中日新聞・一面】

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東京電力福島第一原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水に、他の放射性物質が除去しきれないまま残留していることが分かった。一部の測定結果は排水の法令基準値を上回っており、放射性物質の量が半分になる半減期が約千五百七十万年の長寿命のものも含まれている。

第一原発でたまり続けるトリチウム水を巡っては、人体への影響は小さいなどとして、処分に向けた議論が政府の小委員会で本格化し、今月末には国民の意見を聞く公聴会が開かれるが、トリチウム以外の放射性物質の存在についてはほとんど議論されていない。

有力な処分方法の海洋放出の場合、トリチウム水を希釈して流すことが想定され、残留放射性物質も基準値以下に薄まるとみられるが風評被害を懸念する地元漁業者をはじめ、国民への丁寧な説明が必要になる。

東電によると、二〇一七年度に汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化した後に測定した結果、半減期が約千五百七十万年のヨウ素129が一リットル当たり最大六二・二ベクレル検出され、法令基準値の同九ベクレルを上回っていた。このほか、半減期約三百七十日のルテニウム106(基準値一〇〇ベクレル)が最大九二・五ベクレル、約二十一万一千年のテクネチウム99(同一〇〇〇ベクレル)が最大五九・〇ベクレル検出された。

過去には、ALPS導入当初に浄化性能が安定しないまま運転していた時期もあり、当時はさらに濃度が高かったとみられるが、東電は「詳細は集計していない」と説明。八月時点で保管中のトリチウム水は約九十二万トンに上るが、約六百八十基のタンクごとの放射性物質濃度も「調べていない」としている。

======= 記事 ここまで =====

何かで聞いたことがある。福島原子力発電所の汚染トリチウム水は年間55兆Bqにもなるという。それを希釈して放出しようとしているらしい。
デブリの置き場のため」と上牧行動主催者の旦那様が仰っていた。
今月8/30・31には富岡町と郡山市、東京で公聴会が開かれるという。

その公聴会資料を見てみたら、処理費用が一番安い「海洋放出」になるという。

((処理費用))
 地層注入    3976億円+地層調査1回につき110億円×タンクの個数増加
 海洋放出    34億円
 水蒸気放出    349億円
 水素放出    1000億円
 地下埋設    2533億円

公聴会の資料で見つけた図を貼り付けておこう。

地層注入


 海洋放出


 水蒸気放出


 水素放出


 地下埋設

 

多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会 説明・公聴会資料(pdf:5518KB)
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/HPup3rd/3siryo.pdf

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たしか6月末に東洋アルミニウムと近畿大学がトリチウムを分離できるフィルターを開発したという報道があったはずだが、その技術は無視しているらしい。ひどい話だ。

 

公聴会

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/setsumei-kochokai.html
多核種除去設備等処理水の取扱いに係る説明・公聴会の開催について

≪富岡会場≫
・日時:平成30年8月30日(木)10時00分~12時30分
・会場:富岡町文化交流センター学びの森(福島県双葉郡富岡町大字本岡字王塚622−1)

≪郡山会場≫
・日時:平成30年8月31日(金)9時30分~12時00分
・会場:郡山商工会議所(福島県郡山市清水台1-3-8)

≪東京会場≫
・日時:平成30年8月31日(金)15時30分~18時00分
・会場:イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1)

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あらあら!トリチウムって検索したらうちのブログ内だけでもこれだけ出てきたわ。
ふーん 東電が海洋放出するといったら叩かれたので、今度はエネ庁が言うてるのか。酷い話だ。

12/28 NHK 追跡!真相ファイル「低線量被ばく揺らぐ国際基準ICRP」

投稿日: 2011/12/29

3・11後のサイエンス:汚染水「浄化完了」の意味=青野由利

投稿日: 2013/09/27

(「トリチウムは2種類の除去装置を使って95%以上を回収」とあるが、これは5年前の記事)

12/19事故レベル 今後提示せず 福島汚染水 再び説明会 規制委 放出に躍起 トリチウム除去できず【東京新聞・特報

投稿日: 2014/12/19

12/13独占「小出先生に教えてもらっちゃおう!」小出裕章氏12/13(文字起こし&音声)【みんな楽しくHappyがいい】より.連載(その1・その2・その3まで)

投稿日: 2014/12/19

7/14東電会長、汚染処理水の放出言及 福島第一から海に/福島の漁業関係者ら反発/吉野復興相、汚染処理水の海洋放出に反対 「漁業に風評被害」【東京新聞】

投稿日: 2017/07/14

カテゴリー: トリチウム

高浜4号機で蒸気漏れ、福井 放射性物質含む、外部影響なし【8/21東京新聞・社会】高浜発電所4号機の定期検査状況について(原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れ)【8/20関電・プレスリリース】

これで、高浜4号機を再再稼働しようというのか?

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高浜4号機で蒸気漏れ、福井 放射性物質含む、外部影響なし

2018年8月21日 00時07分【東京新聞・社会】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018082001002264.html

関西電力は20日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で、原子炉内部に温度計を入れるための管と原子炉容器上ぶたの接合部から、放射性物質を含む微量の蒸気が漏れたと発表した。外部への影響はないとしている。

関電などによると、同日午後3時ごろ、職員が原子炉上部の巡視点検中に蒸気漏れを確認した。

4号機は昨年5月に再稼働し、今年5月に定検で停止。関電は今月中の原子炉起動、9月の営業運転開始を目指している。

(共同)

関西電力の高浜原発4号機=福井県高浜町

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【関西電力株式会社・プレスリリース】2 0 1 8 年8 月2 0 日
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2018/pdf/0820_1j_01.pdf

高浜発電所4号機の定期検査状況について

(原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れ)

2 0 1 8 年8 月2 0 日
関西電力株式会社

高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット)は、第21回定期検査中の本日15時頃、最終ヒートアップ(昇温・昇圧)後の現場点検中に、原子炉容器上蓋の温度計引出管*1接続部から、わずかな蒸気が漏えいしていることを当社社員が発見しました。今後、漏えいの原因について調査する予定です。なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。

 また、高浜発電所4号機については、7月17日に原子力規制庁に対して施設定期検査変更申請をしており、その中で高浜発電所4号機の並列予定日を8月24日としていますが、本件の発生に伴い、施設定期検査期間を延長する予定です。

当社は、高浜発電所4号機の運転再開にあたって、安全を最優先に慎重に作業をすすめていきます。

*1 原子炉容器の上蓋上部に設置されている筒状のもので、炉内の温度を計測する温度計を挿入するためのもの。

以 上
添付資料:高浜4号機原子炉容器上蓋の温度計引出管接続部からの蒸気漏れ

カテゴリー: 関西電力, 放射能汚染, 上牧行動 | タグ: ,

8/20「もんじゅ」の燃料取り出しどうなっているんだ?【共同通信・福井新聞】

もんじゅ燃料取り出し訓練で警報 作業中断、再開のめど立たず

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018081901001261.html
2018年8月19日 21時23分【東京新聞・社会】

日本原子力研究開発機構は19日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の使用済み核燃料取り出しに向け「燃料貯蔵設備」に保管してある制御棒を燃料に見立てて取り出す訓練を始めたが、訓練中に警報が鳴り、作業を中断した。再開のめどは立っていないという。

機構によると、警報は19日午後1時半すぎに鳴り、同2時20分に作業の中断を決めた。作業中に密着していなければならない燃料出入機と別の装置との間に隙間ができ、内部の空気が漏れた可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。

(共同)

高速増殖原型炉もんじゅの使用済み核燃料取り出しに向けた訓練を行う操作員=19日午前、福井県敦賀市(日本原子力研究開発機構提供)

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もんじゅ訓練初日に警報、作業中断 核燃料取り出し、再開めど立たず

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/680388
2018年8月19日 午後7時30分【福井新聞】
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高速増殖原型炉もんじゅの使用済み核燃料取り出しに向けた訓練を行う操作員=8月19日午前、福井県敦賀市(日本原子力研究開発機構提供)

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日本原子力研究開発機構は8月19日、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、燃料取り出し作業に向けた最終確認に当たる模擬訓練を開始したが、約4時間半後に設備の不具合を知らせる警報が鳴り、訓練を中断した。再開のめどは立っていないという。周辺環境に影響はないとしている。

機構によると、訓練は午前9時ごろに開始。使用済み燃料に見立てた制御棒を、冷却材のナトリウムで満たされた炉外燃料貯蔵槽から取り出し、洗浄後にステンレス製の長さ4・6メートルの缶に収納、水プールへ移す作業を始めた。

警報は午後1時半すぎ。制御棒の洗浄後、燃料出し入れ機で空の缶を装置に設置しようとしたところ、気密状態が必要な出し入れ機と装置の接合部分から漏れがあることを知らせる警報が鳴った。同2時20分に訓練の一時中断を決めた。原因は調査中としている。

もんじゅでは7月以降、機器を最終点検する「総合機能試験」などで設備に不具合が相次ぎ、燃料取り出しの開始時期を7月中から8月中に延期。さらに作業を監視するカメラのレンズが曇る不具合の対応も長引き、ようやく19日に訓練開始にこぎ着けたばかりだった。
訓練は操作チームの操作員ら計25人が3班態勢で実施。制御棒の移送作業は実際の燃料取り出しと同じ流れで、1本当たり約8時間かかり、1日に1本ずつ訓練する。各班の習熟度を上げるため10日間程度を想定していた。

機構は「現時点で8月中の燃料取り出し開始の工程に変更はない」としている。

カテゴリー: もんじゅ

8/10原爆3発目、急いでいた 長崎翌日の米軍公文書【中日新聞・一面】次は「新潟」のはずだった!

原爆3発目、急いでいた 長崎翌日の米軍公文書

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018081002000101.html
2018年8月10日【中日新聞・一面】朝刊

長崎に原爆を投下した翌日の8月10日時点で、米軍が次の原爆投下を計画していたことを示す文書

写真

一九四五(昭和二十)年八月九日に長崎市に二発目の原爆を投下した米軍が、三発目の原爆を日本に投下する具体的な計画を立てていたことが、米軍の公文書から裏付けられた。長崎と同型の爆弾をすぐに製造し、予定を早めて十七日以降に標的に投下するという内容。広島、長崎での惨状を知った当時のハリー・トルーマン大統領が中止命令を出したことで計画は止まったとみられるが、長崎の次の投下を性急に実行しようとする動きがあったことがうかがえる。

米国が原爆開発を進めた「マンハッタン計画」の公文書のうち、「グローブズ文書」と呼ばれるかつての最高機密史料を本紙が分析した。史料は現在、米国立公文書館が開示している。

文書は長崎への原爆投下翌日の八月十日付。マンハッタン計画を指揮した米陸軍のレスリー・グローブズ少将から、陸軍全体の作戦を立案していたジョージ・マーシャル参謀総長に宛てた報告とみられる。

「爆縮型(長崎と同型のプルトニウム型)の次の爆弾は」という書き出しで始まり、四日程度で製造し、最終部品を米ニューメキシコから船で発出。天候が良ければ、十七~十八日以降の最初の好天の日に投下できると記している。二十四日だった投下予定を早めるとした記述もある。

文書には投下の予定地を記していないが、米軍は七月時点で原爆による攻撃目標を広島、小倉、新潟と決めていた。小倉については八月九日、前日の空襲による視界不良で長崎に標的を切り替えた経緯がこれまでの研究で知られており、三発目は新潟を狙っていた可能性がある。

グローブズ少将の報告が軍上層部や政府関係者にどのように伝わったかは不明だが、投下への準備は十日のうちに止まった。当時の米閣僚が残した日記などによると、一発目の原爆投下で破壊された広島の惨状を写真で見たトルーマン大統領が衝撃を受け、閣僚会議を開き、これ以上の原爆投下を禁じる決定をしたという。

(中尾吟)

◆かなり現実的な計画

<原子力政策に詳しい名古屋大大学院の高橋博子研究員(米国史)の話> 核開発を巡る歴史の研究はさまざまな面で進められているが、今回の文書は米軍によって、日本への三回目の原爆投下がかなり現実的に練られていたことが分かる。

◆積極的姿勢よく表れ

<原爆投下に詳しい明治大の小倉康久講師(国際法)の話> 原爆使用について、米軍内には慎重な姿勢を取る勢力もあったが、マンハッタン計画の責任者として、グローブズ少将は原爆投下に積極的だった。今回の文書ではそうしたグローブズの姿勢がよく表れている。

◆文書の日本語訳

参謀総長へ

爆縮型(=長崎型)の次の爆弾は、1945年8月24日以降の最初の好天の日に投下される予定となっていました。われわれは製造に4日をいただき、最終部品を8月12か13日にニューメキシコから送る見込みです。製造や、戦地への輸送、もしくは戦地に到着後に予期できない困難がない限り、爆弾は8月17か18日以降の最初の好天の日に投下できる見込みです。

グローブズ少将

カテゴリー: 原爆, 放射能汚染, 中日東京新聞・特報

【8/8中日新聞・一面】原発の危険性「迷いなかった」 大飯差し止め判決で福井地裁元裁判長

4000ガルの住宅メーカーってどこだろう?
積水ハウス?ヘーベルハウス?「原発より安全な住宅です」と宣伝できそう。

朝日新聞デジタル:■再稼働認めぬ判決「書かせたのは愛国心」 元福井地裁裁判長・樋口英明さん(インタビュー)
http://news.asahi.com/c/anuohlaoe7fm4Nae

(全文)はこちら↓

元福井地裁裁判長・樋口英明さんへのロングインタビュー

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原発の危険性「迷いなかった」 大飯差し止め判決で福井地裁元裁判長

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018080802000078.html
【中日新聞・一面】2018年8月8日 朝刊

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関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止め訴訟で、二〇一四年の一審・福井地裁判決で運転差し止めを命じた裁判長の樋口英明氏(65)が七日、原発訴訟に対する思いを本紙に語った。訴訟は今年七月、名古屋高裁金沢支部で住民側の逆転敗訴が確定。樋口元裁判長は「国の問題だから黙っておくわけにはいかない」と述べ、原子力規制委員会の判断とは別に、司法が自ら原発の危険性を見極めて判断すべきだとの考えを強調した。

差し止め判決を書くのに迷いはなかった。勇気ある判決と言われるが、こんな危険なものを動かす方がものすごい勇気だ。判決理由の最初に書いたが、多数の人格権や生活基盤、命にかかわることには、危険や被害の大きさに見合った安全性は当たり前のことだ。

福井地裁で原発訴訟の審理に入る前は「あれだけの被害を及ぼすのだから、それなりに丈夫にできているだろう」と思っていた。だが、全く非常識なくらい、弱い。住宅メーカーは四〇〇〇ガル(ガルは揺れの強さを示す単位)に耐えられる家を建てている。大飯原発の想定は当時七〇〇ガルで、東京電力柏崎刈羽原発の三分の一ほど。根拠をただすと「ここでは強い地震はきませんから」とのことだった。

つまり、唯一の根拠は「今後何十年の間にここには何ガル以上の地震は来ません」という予知。だが、一〇〇〇ガルを超える地震は国内で頻発している。良識と理性があれば簡単に答えが出るはずだ。

福島第一原発事故前は、原子力行政への強い信頼があったが、事故後はゼロになった。事故を受けた新規制基準が合理的なのか、危険性に着目しないといけない。「合理的」という言葉を「つじつまが合っている」という意味で使っている人は多いが、専門家がやっているから合っているに決まっている。控訴審判決は「つじつまが合っている」というだけで判断しているが、そうした発想では、司法が規制委の判断を権威づけるだけの役割になる。

もう二度と事故を起こさない内容になっているのか。それを厳しい目で見極め、合理性や科学の意味を自ら考えないといけない。「3・11」は戦後最大の出来事だったのだから、その前後で同じ姿勢では済まされない。国民を守れるか。それを判断するのは裁判所の最も大きな役割だ。

◆「福島」後も行政に追随

大飯原発の運転差し止め訴訟では、行政判断に追随するか否かという点で、福井地裁と名古屋高裁金沢支部で対照的な判決が出た。

地裁判決で、樋口氏は「具体的危険性が万が一でもあるのかが判断の対象」と、独自に判断する姿勢を表明。国内四原発で電力会社が想定する揺れを上回る地震が起きたとして「自然の前における人間の能力の限界」と指摘。「大飯原発に到来しないというのは根拠のない楽観的見通し」と想定を一蹴した。

原発訴訟では事故前、行政の判断を尊重する最高裁判例を受けて住民側の敗訴が相次ぎ、大飯の控訴審判決もそれに沿った。原子力規制委員会は事故を踏まえて出発した組織だが、地震の揺れを想定する手法は、事故の前と後で大きくは変わっていない。「想定外」との言葉が繰り返された福島事故の反省をどう生かすか、司法も問われ続けている。

(中崎裕)

<ひぐち・ひであき> 1952年、津市生まれ。83年に判事補任官。名古屋地裁や大阪高裁の判事などを経て2012~15年に福井地裁判事。17年8月、名古屋家裁判事を最後に定年退官した。

カテゴリー: 裁判

【8/4朝日新聞デジタル】 (インタビュー)原発は危険、判決の信念 元福井地裁裁判長・樋口英明さん/樋口元裁判長宅は住友林業

(インタビュー)原発は危険、判決の信念 元福井地裁裁判長・樋口英明さん

https://www.asahi.com/articles/DA3S13620670.html
【朝日新聞デジタル】2018年8月4日05時00分

写真・図版
「大飯原発訴訟の控訴審判決が出て、確定したので、インタビューに応じました」=吉本美奈子撮影

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ちなみに、樋口家住宅は住友林業のようです。

http://www.sumai21.net/area/nagano/sumai21-matsumoto/company_detail.php?id=2294
住友林業の耐震実験では3400ガルの加速度でも躯体に損傷はありませんでした。

次に高い数字は積水化学らしいです。

セキスイハイム(ツーユーホーム)
2200ガル

http://www.sekisuiheim-owner.jp/support/keishou/toyou/
「ツーユーホーム-セキスイハイムのオーナーサポート|積水化学」

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朝日新聞デジタルの有料記事なんですよね。写真だけはそちらを見に行くべきですが、全文は「樋口裁判長 ありがとう」のノボリを作られた上牧行動主催者の奥様のブログに掲載されていました。

ーーあんまり新聞の記事をそのまま貼り付けるのは好きではありませんが、あの樋口裁判長のインタビューです。少しでも多くの人に読んでもらいたいと思って貼り付けました。ーーとのことです。

元福井地裁裁判長・樋口英明さんへのロングインタビュー

2018年08月04日

カテゴリー: 裁判, 地震, 上牧行動

死刑囚の息子、葛藤20年 和歌山 毒物カレー事件【7/25東京新聞・社会】/林眞須美の和歌山毒カレー事件も冤罪? (世界の真実の姿を求めて!)【阿修羅2010/7/28】

5年前の丁度今頃、上関原発予定地の浜辺へ命の行進に参加したことがある。
休憩の時に浜辺で上和歌山カレー事件の冤罪ということを聞いて、あっやっぱりそうなのねと納得したものだ。何かおかしい。仕組まれた事件のように思えていた。

あれから20年経った。犯人と言われているが、でっち上げだと誰しも思っているはずだ。

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死刑囚の息子、葛藤20年 和歌山 毒物カレー事件

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201807/CK2018072502000270.html
2018年7月25日 夕刊【東京新聞・社会】

林真須美死刑囚との面会後、ノートを見ながらやりとりを振り返る長男=大阪市都島区で
写真

一九九八年に和歌山市で起きた毒物カレー事件は、二十五日で二十年を迎えた。殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(57)の長男は現在三十歳。小学五年で両親が逮捕され、その後はいじめや婚約破棄を経験した。母を恨んだ時期もあったが、「無実を訴える母を信じたい」。一方で犠牲者への思いもあり、葛藤は消えない。 (渡辺泰之)

六月二十一日、長男は林死刑囚と大阪拘置所で向き合った。約一年ぶりの面会。間仕切りの向こうの母は、白髪交じりでやつれているように見えた。

長男は今まで聞けなかった問いを投げかけた。「子に申し訳ないという思いはないの?」。事件に翻弄(ほんろう)された自分と、三人の姉妹。母は表情を崩し、「そう思ってる。その質問が一番、怖かった」と答えたが、事件に話が及ぶと「やっていない」と言い切った。

長男が十歳のとき、地元の夏祭りでカレーにヒ素が混入され四人が死亡し、父(73)と母に疑惑の目が向けられた。家の周りを取り囲む報道陣に母がホースで水を掛ける姿が連日、メディアに取り上げられた。

両親は約二カ月半後の十月四日、保険金詐欺容疑で和歌山県警に逮捕された。楽しみにしていた運動会の日。母は前夜、「弁当を作ってあげる」と言ってくれたが、朝目覚めると、一緒に寝ていたはずの両親はいなかった。母はその後、殺人容疑で再逮捕された。

身寄りがなくなり、きょうだい四人が暮らした児童養護施設では、陰湿ないじめが続いた。あだ名は「ポイズン(毒)」。上級生からの暴力は日常でカレーに乾燥剤を入れられて吐いたこともあった。「なぜ僕だけが…」。母から誕生日やクリスマスに毎年届く手紙は読まず、施設の裏の川に捨てた。

大人になり、全ての事情を分かったうえで結婚を決めてくれた女性がいた。

「親は事故で死んだ」。家族には事実を隠して生きていこうと二人で決めた。ただ、相手の親に「将来、お墓はどうするの?」と聞かれたとき、うそを重ねることに限界を感じた。身の上を話すと「娘を死刑囚と同じ墓に入れるのか」。昨夏、婚約は破談になった。

死刑囚の子として生きてきた自分の境遇を恨んだ時期もある。でも、思い出すのは優しい母の姿ばかりだ。誕生日に弾いてくれたピアノ。連れて行ってくれた旅行。刑期を終えた父と話し、長男は自分でも判決文を読んだ。「本当にあの母がやったのか」。疑う気持ちはあったが、それでも「信じたい」と思うようになった。

一方で、犠牲者の家族の気持ちも分かる。「一歩間違えると、殺人犯の肩を持つことになってしまう。凶悪犯の味方をしているのか不安になった」。そして、「もし本当に母の犯行なら、『信じたい』と言った以上、私も一緒に許しを請いたい」と打ち明ける。

自分にとっての母は昔と変わらず優しい。死刑になることを考えると胸が詰まる。先月の面会時、林死刑囚は長男に「体に気を付けなさい」と声を掛けた。そして、子どものころと同じように「ぼくちゃーん」と呼び、手を振りながら部屋を出て行ったという。

◆被害者ら苦しみ今も

毒物カレー事件が起きた地元では、今も事件の影響が残る。

地元自治会が買い上げた林死刑囚の自宅跡地に今年、事件の風化を防ぐため植樹する計画が持ち上がったが、被害者から「思い出すのがつらい」と反対の声が上がり中止された。

「現場も林死刑囚の自宅も目の前。事件を思わない日は一日もない」。事件で二週間入院した女性(63)は今も、あの日のねっとりしたカレーの舌触りを覚えている。「おめでとうと言うのがつらい」ため、年賀状を出すのもやめた。地元の小学校ではずっと給食にカレーが出ない。自治会の夏祭りも事件以降は開かれていない。

和歌山市保健所は先月、被害者や当時被害者のおなかにいた子への健康調査を約十年ぶりに実施。アンケートに回答した三十四人のうち一割以上が手足にしびれや痛みなどの症状を訴えた。ヒ素による末梢(まっしょう)神経障害が残っている。

被害者の会の杉谷安生(やすき)副会長(71)は、当時高校二年の長女(36)がカレーを食べた。病院で胃の洗浄などの処置を受け、一命を取り留めた。二児の母となった今、「もう思い出したくない」と話しているという。

<和歌山毒物カレー事件> 1998年7月25日、和歌山市園部の自治会の夏祭りで、カレー鍋にヒ素が混入され、カレーを食べた4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒となった。近所に住んでいた林真須美死刑囚が殺人容疑などで逮捕、起訴された。林死刑囚は和歌山地裁の一審で黙秘。大阪高裁の二審から無罪を主張したが、2009年に最高裁で死刑判決が確定した。動機について検察は公判で「住民の冷たい仕打ちに激高した」と主張したが認められず、最高裁判決でも「(林死刑囚が)犯人であるとの認定を左右するものではない」として解明されなかった。林死刑囚は和歌山地裁に再審請求したが17年に棄却され、大阪高裁に即時抗告している。

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林眞須美の和歌山毒カレー事件も冤罪? (世界の真実の姿を求めて!)7/28

http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/581.html
投稿者 インビクタス 日時 2010 年 8 月 26 日 17:20:14: hgdWItVuGl3tY 【阿修羅】

http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1059.html
2010-07-28

林眞須美の和歌山毒カレー事件も冤罪?

高橋清隆氏が『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)でこう言っている。

「(マスコミが)うその事件報道を時折、大々的に行うのはなぜだろう。鈴木宗男氏は植草一秀氏のように、国策逮捕による見せしめもあるだろう。しかし、政治力もない一般人をさらし者にするのをどう考えたらいいのか。しかもやっていない人を。もちろん畠山被告や三浦一義元被告のように警察に抗して真犯人を突き止めようとした腹いせの要素もあると思われるが、それだけだろうか。
恐らく、体制維持のためにいけにえに違いない。極悪人が近所を徘徊しているのではないかと不安になれば、警察権力への依存心が強まる。」

「『悪魔が日本を嘲笑っている』有賀裕二(第一企画出版)によれば、支配者は警察予備隊として発足させた自衛隊の内部組織を使って数々の事件を起こしてきたという。いずれにしても、警察が手を出せない特権集団が暗躍していることは間違いなさそうだ。」 とも書かれている。

今ではこの「和歌山毒カレー事件」を冤罪だと私は確信し、こんな裁判がよくまかり通ってきたものだと呆れている

カレー事件のようなことが起こって大騒ぎになれば、眞須美被告人はむしろ困る立場だったのだ。一円の得にもならない上、過去の保険金詐欺が発覚するリスクを背負ってまで、眞須美被告人がカレーに亜ヒ酸を混入したくなる動機など、何かありえるだろうか? 事件発生当時から指摘されていたこの疑問について、裁判で答えは何も見つかっていない。

保険業界の内部事情に精通した眞須美被告人が保険金詐欺の主犯で、共犯者の夫にすらも保険金目的でヒ素を飲ませていたと捜査本部が目星をつけ、それにマスコミも一斉に追随したわけだ。あの保険金疑惑報道によって当時、眞須美被告人がカレー事件の犯人だという心証を固めた人は決して少なくなかったろう。
しかし、カレー事件と保険金詐欺はあくまで「別の事件」である。洪水のような犯人視報道と裏腹に、眞須美被告人を犯人とする証拠はきわめて貧しいのがカレー事件の実態だ。

健治氏は一審でこそ曖昧な証言に終始したが、二審では「保険金目的でヒ素は自分で飲んでいた」と、自分と妻が純粋な共犯関係だったと訴えている。詳細は割愛するが、その証言は、眞須美被告人の証言と細部までほとんど合致するものだった。

唯一物証とされた真須美被告宅から押収されたと言う(砒素が僅かに付着していた)プラスティックのコップは、警察の捏造としか考えれない、いわく付きのものだ。
警察は、80人以上の捜査官を無人の真須美被告宅に行かせ終日、物証を探させたが、二日たっても何も発見できなかった。それなのに3日目に、台所のありふれた場所から、このコップを発見、押収したという。問題は、このコップには指紋が全く付いて無かったという点だ。
えーっ!指紋が付いていない?そんな馬鹿な!
もし、それが真実なら、指紋を故意に消したとしか考えられないが、真須美被告が消す必要は無いはずだ。もし、仮に犯行に使ったコップなら、丹念に洗ったとしても、指紋を消す必要はない。自分の家に置いているものである以上、指紋など消さなくても真須美被告のものであることは、明々白々な事実だから。
指紋が全く付いていないのは、指紋を付けたくても、指紋をつけられ無かったからであって・・・・
二日間の大捜査で、物証が全くなくて焦った警察の何者かが、コッソリ置くことで、他の捜査員が発見するという 捏造の線しか考えられない。

いくつかある証拠の亜ヒ酸の中でも、何より不自然さが際立つのが、眞須美被告人の自宅の台所から発見された「プラスチック容器」に付着していた亜ヒ酸だ。
まず、このプラスチック容器は、事件発生から約2ヶ月以上経ち、眞須美被告人が逮捕された後の家宅捜索で発見されている。つまり、眞須美被告人が本当に犯人ならば、そんな重要証拠を2ヶ月以上も自宅に置きっぱなしにしたことになるわけだ。
この不自然さを二審判決は「被告人はマスコミの取材攻勢に遭い、同容器を投棄するなどして処分するのが困難な状況であった。その中で内容物を洗い流すなど、可能な限りの罪証隠滅をしていたと評価して差し支えない」などと一応、説明してはいる。
しかし、この裁判官の論理ではまったく説明がつかないのが、この容器の側面にマジックで大きく「白アリ薬剤」と書いてあることだ。事件発生当時、「亜ヒ酸は白アリ駆除などに使われている」「疑惑の夫婦は白アリ駆除業を営んでいた」などと連日、盛んに報じられていたことを思えば、この事件において「白アリ薬剤」とは「亜ヒ酸」と同じ意味の言葉である。これでは、「可能な限りの罪証隠滅をしていた」とは到底言えないだろう。

林一家の旧宅のガレージから発見・押収されたという缶入りの亜ヒ酸についても、不可解なことがある。この缶の発見経緯から説明しよう。
この家は善明寺という園部の隣町にあり、事件発生当時の住人は林夫婦の知人男性のT氏である。林夫婦は事件の約3年前、この家をT氏に売却したのだが、園部に引っ越し後もT氏に頼み、所有物の一部をこの家のガレージに置かせてもらっていた。そのことから警察はこの家のガレージを捜索し、亜ヒ酸入りの缶を見つけたという話になっている。
ところが、T氏は3年以上もこの家に住んでいたにも関わらず、公判で弁護人の尋問に対し、そのような缶の存在に「全然気づかなかった」と証言しているのだ。
このT氏とは、私は会うことができた。問題の缶入り亜ヒ酸が発見された家宅捜索をT氏は「ヒ素がガレージから出てきたと警察に言われたけど、俺はあんな缶、全然見覚えがない。あの時はビックリしたわ」と振り返り、こう言った。
「それから、俺はたしか居間におったと思うんやけど、警察にガレージに呼ばれ、棚にあった缶を『指させ』と言われたんや」
これは、非常に興味深い話だ。
というのも、この家宅捜索にあたった捜査員の証言によれば、T氏は缶入りの亜ヒ酸が発見された際、発見場所のガレージの捜索に「ずっと立ち会っていた」という話になっている。そして、そのことを裏づける証拠である捜査報告書には、ガレージの棚に置かれた亜ヒ酸の缶をT氏が指さしている写真が添付されている。
しかし、T氏が私に語ったことが事実なら、捜査員の証言は虚偽であり、捜査員が問題の缶を発見した際にT氏は、その場に立ち会っていなかったことになる。本当にそうならば、この亜ヒ酸の缶について、T氏が見覚えがなかったという事実はきわめて重い意味を持つ。

起訴状では、健治氏やI氏の他にも4人の人間がカレー事件以前、眞須美被告人に保険金目的で亜ヒ酸や睡眠薬を飲まされたことになっていた。被害者だと認定された健治氏やI氏ですら、かくも被害者だとは信じがたい事実が多いのだから、被害者だと認定されていないその他の人物たちについても、推して知るべしだろう。
たとえば、起訴状では、眞須美被告人に睡眠薬を飲まされ、交通事故を起こすなどしたとされていたD氏については、林夫婦が詐取した保険金の多くは、このD氏所有の休眠会社名義で契約されていた。また、起訴状では、眞須美被告人に保険金目的でヒ素入りのお好み焼きを提供され、ヒ素中毒に陥ったとされていたM氏については、退院後、独自に契約していた保険金を約2000万円受け取っていた事実が明らかになっている。

●「ヒ素は自分で呑んだ。真須美はやっていない」 YouTube動画

●20090421(夕) 「和歌山毒物カレー事件 林真須美被告 最高裁死刑判決」 1/2 YouTube動画

●20090421 (夕) 「和歌山毒物カレー事件 林真須美被告 最高裁死刑判決」 2/2 YouTube動画

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「和歌山毒カレー事件」の「冤罪疑惑」 (「本当のことを言えば、裁判はひっくり返る」)
http://www.asyura2.com/09/nihon29/msg/184.html
投稿者 児童小説 日時 2009 年 4 月 22 日 03:50:03: nh40l4DMIETCQ
(回答先: サイト紹介:「林眞須美さんを支援する会」 鈴木邦男さんの挨拶あり。 投稿者 児童小説 日時 2009 年 4 月 22 日 03:45:17)

『真日本タブー事件史』(宝島社・2008年5月20日発行) | 林眞須美さんを支援する会 / 林真須美

『「静かに広がる「和歌山毒カレー事件」の「冤罪疑惑」、
浮上する捜査と証拠の「不自然」』

日本中から「毒婦」と呼ばれた林眞須美被告人が一、二審で有罪・死刑判決を受け、現在は上告中の和歌山毒カレー事件。状況証拠のみ、動機も未解明であるこの事件の冤罪疑惑が発生から約10年になる今、静かに広がってる。この事件には、たしかに冤罪と不正捜査を疑わせる事実があまりにも多い──。

「和歌山毒カレー事件 囁かれ始めた冤罪説を追う」と題した拙稿が、別冊宝島1441号『日本タブー事件史2』に掲載されたのは、今から約1年前になる。本稿は、その原稿をほぼ全面的に書き改めたものだ。
原稿を全面的に改訂した理由は二点ある。
第一に、この事件の冤罪疑惑が「囁かれ始めた」という時期をもうとっくに過ぎている。かつて日本中から「毒婦」と呼ばれた林眞須美被告人の有罪判決に疑問を持ち、事件の再検証をする取材者がこの1年でずいぶん増えたため、前回の原稿が現在(2008年4月)の状況にそぐわなくなってしまったのだ。
第二に、前回の原稿を執筆後、公判記録などを元にこの1年間、事件の再検証を進めてきた私の考えがかなり変わっている。ありていに言うと、今ではこの事件を冤罪だと私は確信し、こんな裁判がよくまかり通ってきたものだと呆れているのだ。
「タブー事件史」と題された本書を手にされるような方なら、世間に広く流布していない論説を耳にしても、さほど驚くことはないはずだ。とはいえ、この事件が冤罪だと聞いても、ピンとこない方のほうが多いと予測する。私がそう予測するのは、この事件の公判の「本当のところ」がこれまでほとんど報じられていないに等しいからだ。
この事件の一、二審では、弁護人によって、眞須美被告人をカレー事件の犯人だと信じるには不合理な事実や、捜査の不正を伺わせる事実が数多く明らかにされている。私の調査結果も交えながら、今回はその一端を紹介させて頂こう。読者諸氏が、本稿の情報すらも客観的・批判的に見つめながら、この事件の真相を再考察してくれたなら幸いだ。

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直接証拠ゼロ、動機も未解明
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まず、和歌山毒カレー事件のあらましを一応、確認のために振り返っておく。
この事件が発生したのは、今から約10年前、1998年7月25日午後6時頃である。和歌山市郊外の園部という新興住宅地で催された夏祭りで、亜ヒ酸が混入されたカレーを食べた67人が急性ヒ素中毒に陥り、うち4人が死亡した。そんな被害の甚大さに加え、マスコミ総出の熾烈な取材合戦をご記憶の方も多いだろう。
メディアが眞須美被告人と、白アリ駆除業を営んでいた夫の健治氏を「疑惑の夫婦」と呼び、「保険金目的で周囲の人物たちにヒ素や睡眠薬を飲ませていたらしい」という夫婦の疑惑を洪水のように報じ始めたのは、事件発生から1ヶ月ほど経った頃からだった。それからほどなく、「疑惑の夫婦」のうち、元保険外交員の妻(眞須美被告人)こそがカレー事件の犯人だとほのめかす報道が増えていく。その根拠として当時、盛んに報じられていたのが、健治氏のほうは自分自身もヒ素中毒らしき症状で何度も入退院していたことだ。
要するに、保険業界の内部事情に精通した眞須美被告人が保険金詐欺の主犯で、共犯者の夫にすらも保険金目的でヒ素を飲ませていたと捜査本部が目星をつけ、それにマスコミも一斉に追随したわけだ。あの保険金疑惑報道によって当時、眞須美被告人がカレー事件の犯人だという心証を固めた人は決して少なくなかったろう。
しかし、カレー事件と保険金詐欺はあくまで「別の事件」である。洪水のような犯人視報道と裏腹に、眞須美被告人を犯人とする証拠はきわめて貧しいのがカレー事件の実態だ。
げんに、捜査機関はカレー事件の直接証拠を一切発見できないまま、事件発生から約2ヶ月後の同年10月4日、保険金詐欺などの容疑で眞須美被告人を別件逮捕せざるをえなかった。その後も眞須美被告人は本件のカレー事件で逮捕されるまでに、二度も別件で再逮捕されている。このように捜査機関が逮捕・勾留を繰り返したのは、めぼしい証拠が見つからなかったため、眞須美被告人から自白を引き出したかったからに他ならない。
それでも、眞須美被告人は黙秘したまま、2002年12月11日に一審の和歌山地裁で有罪・死刑判決を言い渡されている。さらに黙秘を撤回し、自分の言葉で無実を訴えた二審の大阪高裁で05年6月28日に下された判決も、再び有罪・死刑だった。テレビや新聞の言葉を借りれば、「検察が状況証拠の積み重ねで有罪の立証に成功した」わけだ。
ただし、動機は結局、未解明である。世の中に衝動的な殺人はいくらでもあるが、カレー事件のようなことが起こって大騒ぎになれば、眞須美被告人はむしろ困る立場だったのだ。一円の得にもならない上、過去の保険金詐欺が発覚するリスクを背負ってまで、眞須美被告人がカレーに亜ヒ酸を混入したくなる動機など、何かありえるだろうか? 事件発生当時から指摘されていたこの疑問について、裁判で答えは何も見つかっていないのだ。

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住民らの証言は激しく変遷
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では、裁判で眞須美被告人はどのような根拠で有罪とされているのか? 一、二審の判決文を検証すると、以下の4点に集約される。

①犯行に及ぶ機会があったのは、事件当日の午後0時20分頃から1時頃まで1人でカレー鍋の見張りをしていた被告人だけである。

②被告人はカレー鍋の見張りをしていた時、不自然な行動をしていた。

③被告人の周辺から発見された亜ヒ酸と、カレー鍋に混入されていた亜ヒ酸は、科学鑑定などから「同一」だと認められる。

④ヒ素を人を殺害する道具に使っていたのは、被告人以外の事件関係者には認められない特徴である。被告人は、人の命を奪うことに対する罪障感、抵抗感が鈍麻していた。

①~④はどれも詳細まで検証すると、きわめて胡散臭いのが実態だ。
まず、①についてだが、事件当日、自治会の主婦らが民家のガレージで午前8時30分頃にカレーをつくり始めてから、被害者らが午後6時頃にカレーを食べ始めるまで、9時間以上もあったのだ。しかもその間、交代でカレーの調理や見張りを務めた10人以上の主婦に加え、無数の人間がカレー鍋の周りを行き来していたことが証拠上明らかになっている。にも関わらず、9時間以上の間に40分間だけ、カレー鍋の周りに眞須美被告人しかいなかった時間帯があったと検察官や裁判官は言うのだが、いささか都合が良すぎよう。
げんに、検察がこのような立証をするため、公判で事件当日の行動をまさに「分刻み」で詳細に証言させた住民たちの記憶が、本当にオリジナルの記憶なのか、疑わざるをえない事実も明らかになっている。
たとえば、住民らは捜査段階で事件現場や警察学校に一同に集められ、事件当日の再現検証をやらされていた。しかも、住民らは法廷に立つ前に一様に4~5回の証人テストを受けさせられていた。これなら、捜査機関が住民らの記憶を都合良く塗り替えようと思えば、いくらでも塗り替えられたろう。
実際、住民らの供述は変遷が激しかった。事件発生まもない時期、警察官が録取した調書にはなかった供述が、事件発生から約4ヶ月とか、約1年3ヶ月経って検察官が録取した調書に現れている例もあったほどなのだ。

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証拠の貧しさを物語る目撃証言
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眞須美被告人がカレー鍋の見張りをしていた時、不自然な行動をしていたとされている認定(前記②)についても、眉唾物というしかない。
ここでは、眞須美被告人の「不自然な行動」を目撃したことになっている証人を仮にA子としよう。A子は、カレー鍋が置かれていた民家のガレージの向かい側の家の住人だ。A子証言の概要は次の通り。
「被告人は、カレー鍋の置かれていたガレージの中でクマみたいに行ったり来たりしながら、カレー鍋のフタをあけ、中をのぞきこんでいました」
この証言については事件発生当時から、あたかも決定的な目撃証言であるかのように報じられていた。そして実際、この事件の裁判において、この証言は有罪の有力な証拠として取り扱われている。
しかし、そのことは逆に、この事件がいかに証拠が貧しいかを如実に物語っている。というのも、A子証言における「カレー鍋」とは、正確に言うと、「事件現場に2つあったカレー鍋のうち、亜ヒ酸が混入されていなかったほうの鍋」に過ぎないのだ。亜ヒ酸が入っていなかった鍋のフタをあけたところで、一体どこが「不自然な行動」なのだろうか?
普通に考えれば、有罪の証拠になりうるか否かすら疑問であるこの証言は、その信用性に疑問符がつく点も数多くある。とくに際立つ点を3点ほど紹介しよう。
第一に、A子証言は捜査段階で不自然きわまりない変遷をしている。当初、「自宅1階のリビング」としていた目撃場所が途中から、「自宅2階の寝室」へと変わっていたのだ。捜査の過程で証人の供述が変遷すること自体は普通だが、それにしても、1階から2階とは、あまりにも大胆な変わり方である。
第二に、このように供述が不自然に変遷したことについて、A子が事情を説明した供述も不自然だった。
というのも、検察官調書では、A子は「目撃場所の勘違い」に気づいたキッカケとして、
「ガレージにあったコンロや赤いゴミ箱の見え方、被告人の目線や首、肩の見え方など、自宅1階のリビングからのガレージの見え方が記憶と違うことに疑問を持ちました」
などと説明したことになっていた。A子は法廷でも、同様の供述をしている。
しかし、先に述べたように事件当日、10人以上の主婦たちがカレーの調理や見張りのためにこのガレージを出入りしていたにも関わらず、「赤いゴミ箱を見た」と証言した者はA子以外に1人もいないのだ。
第三に、事件当日の眞須美被告人の服装に関しても、A子の証言はその他の住民たちの証言と食い違っていた。
具体的に言うと、事件当日に眞須美被告人を目撃した他の住民たちの誰もが、捜査段階では眞須美被告人の服装を「黒だった」「黒っぽかった」と証言していた。加えて、当の眞須美被告人も二審の公判で「事件当日は黒いTシャツを着ていた」と証言した。そんな中、A子だけが捜査段階から一貫して、眞須美被告人の服装を「白いTシャツ」だったと証言しているのだ。
こうなると、A子が目撃したと言っている「白いTシャツ姿の人物」は、眞須美被告人ではなく、他の誰かではないかと考えるのが通常の感覚であるはずだ。
実際、二審で眞須美被告人は「白いTシャツ姿だったのは、一緒にいた(自分の)次女。カレー鍋のフタをあけたのも次女で、味見をするためだった」と証言している。これは、次女の証言とも合致する内容だ。加えて、事件当時は中学2年生だった眞須美被告人の次女は、写真週刊誌『フライデー』に眞須美被告人と誤認され、その姿を撮影された写真を掲載されたほど、眞須美被告人と背格好が似てもいた。
これらをもって弁護側は一、二審共に、A子が目撃した人物を「次女」だと主張した。これは、A子証言の信用性だけでなく、「犯行に及ぶ機会があったのは、事件当日の午後0時20分頃から1時頃まで1人でカレー鍋の見張りをしていた被告人だけである」とする前記①の検察のストーリーも突き崩すための主張だった。
一、二審判決はこの主張を退けるにあたり、眞須美被告人の証言を「他の住民らの証言とことごとく矛盾する」(二審)、次女の証言を「関係住民の供述と大きく食い違う」(一審)、「母親をかばうための虚偽」(二審)などとしたのだが、これもいかがなものか。普通に考えれば、他の住民らの証言と矛盾するのは、A子証言のほうだろう。

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不自然な証拠にまつわる核心証言
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眞須美被告人の周辺から発見された亜ヒ酸と、カレー鍋に混入されていた亜ヒ酸が「同一」だとされている点(前記③)については、大型放射光施設「スプリング8」をはじめとする最先端の科学技術を用いた3回の鑑定の結果を元に認定されている。
しかし、公判では鑑定結果がどーこー以前の問題として、鑑定資料となった亜ヒ酸にまつわる不自然な事実が数多く明らかになっている。
いくつかある証拠の亜ヒ酸の中でも、何より不自然さが際立つのが、眞須美被告人の自宅の台所から発見された「プラスチック容器」に付着していた亜ヒ酸だ。
まず、このプラスチック容器は、事件発生から約2ヶ月以上経ち、眞須美被告人が逮捕された後の家宅捜索で発見されている。つまり、眞須美被告人が本当に犯人ならば、そんな重要証拠を2ヶ月以上も自宅に置きっぱなしにしたことになるわけだ。
この不自然さを二審判決は「被告人はマスコミの取材攻勢に遭い、同容器を投棄するなどして処分するのが困難な状況であった。その中で内容物を洗い流すなど、可能な限りの罪証隠滅をしていたと評価して差し支えない」などと一応、説明してはいる。
しかし、この裁判官の論理ではまったく説明がつかないのが、この容器の側面にマジックで大きく「白アリ薬剤」と書いてあることだ。事件発生当時、「亜ヒ酸は白アリ駆除などに使われている」「疑惑の夫婦は白アリ駆除業を営んでいた」などと連日、盛んに報じられていたことを思えば、この事件において「白アリ薬剤」とは「亜ヒ酸」と同じ意味の言葉である。これでは、「可能な限りの罪証隠滅をしていた」とは到底言えないだろう。
また、林一家の旧宅のガレージから発見・押収されたという缶入りの亜ヒ酸についても、不可解なことがある。この缶の発見経緯から説明しよう。
この家は善明寺という園部の隣町にあり、事件発生当時の住人は林夫婦の知人男性のT氏である。林夫婦は事件の約3年前、この家をT氏に売却したのだが、園部に引っ越し後もT氏に頼み、所有物の一部をこの家のガレージに置かせてもらっていた。そのことから警察はこの家のガレージを捜索し、亜ヒ酸入りの缶を見つけたという話になっている。
ところが、T氏は3年以上もこの家に住んでいたにも関わらず、公判で弁護人の尋問に対し、そのような缶の存在に「全然気づかなかった」と証言しているのだ。
このT氏とは、私は会うことができた。問題の缶入り亜ヒ酸が発見された家宅捜索をT氏は「ヒ素がガレージから出てきたと警察に言われたけど、俺はあんな缶、全然見覚えがない。あの時はビックリしたわ」と振り返り、こう言った。
「それから、俺はたしか居間におったと思うんやけど、警察にガレージに呼ばれ、棚にあった缶を『指させ』と言われたんや」
これは、非常に興味深い話だ。
というのも、この家宅捜索にあたった捜査員の証言によれば、T氏は缶入りの亜ヒ酸が発見された際、発見場所のガレージの捜索に「ずっと立ち会っていた」という話になっている。そして、そのことを裏づける証拠である捜査報告書には、ガレージの棚に置かれた亜ヒ酸の缶をT氏が指さしている写真が添付されている。
しかし、T氏が私に語ったことが事実なら、捜査員の証言は虚偽であり、捜査員が問題の缶を発見した際にT氏は、その場に立ち会っていなかったことになる。本当にそうならば、この亜ヒ酸の缶について、T氏が見覚えがなかったという事実はきわめて重い意味を持つ。

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強引に被害者にされた夫
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眞須美被告人がヒ素を人を殺害する道具に使っており、人の命を奪うことに対する罪障感、抵抗感が鈍麻していたとされている点(前記④)については、要するに「保険金目的で夫や周囲の人物たちにヒ素や睡眠薬を飲ませていたらしい」という別件の保険金詐欺疑惑が、本件のカレー事件の状況証拠として有罪の立証・認定に使われているわけだ。
結論から言うと、このような茶番がどうしてまかり通ってきたのか、不思議である。
はじめから説明すると、検察はカレー事件と同時に、眞須美被告人が保険金目的で夫の健治氏や知人男性らにヒ素を飲ませていたとする殺人未遂の疑惑4件と、保険金詐欺の疑惑4件の計8件を起訴している。それに加え、保険金目的のヒ素使用疑惑7件、保険金目的の睡眠薬使用疑惑12件の計19件を、検察は「類似事実」と称して立証を試みた。
そんな数多くの疑惑のうち、裁判で眞須美被告人の犯行、もしくは関与があったと認定されているのは、ヒ素使用疑惑4件、睡眠薬使用疑惑2件の計6件(※A)だ。まずは、この6件に話を絞ってみよう。
6件の疑惑のうち、1件の疑惑で被害者と認定されているのは、眞須美被告人の保険金詐欺の共犯者として懲役6年の実刑判決も受けた夫の健治氏(2005年6月まで服役)だ。ちなみに起訴状では健治氏は、約9年間に4回も眞須美被告人に死亡保険金目的でヒ素を飲まされ、うち2回で予後不明の急性ヒ素中毒に陥ったことになっていた。
賢明な読者諸氏なら、ここで早くも、検察が描いた事件の構図がそもそも不合理だったことに気づかれたろう。健治氏がそんなに何度も眞須美被告人に殺されかけながら、何も気づかずに一緒に暮らし続けたことを前提にする検察の主張はあまりにも無理がある。
実際、健治氏は一審でこそ曖昧な証言に終始したが、二審では「保険金目的でヒ素は自分で飲んでいた」と、自分と妻が純粋な共犯関係だったと訴えている。詳細は割愛するが、その証言は、眞須美被告人の証言と細部までほとんど合致するものだった。
それでも、二審判決は健治氏の証言を「妻をかばうための口裏合わせ」とみなして退け、健治氏を強引に被害者のイスに座らせたのだ。
しかし、夫婦など、元々はアカの他人である。たとえ妻とはえ、自分を殺そうとした人間を、自分を貶めてまでかばうほどにお人好しな人間など、この世に存在するだろうか? その点について、健治氏は私にこう言った。
「検察や裁判官は、『林健治は妻をかばっている』なんて簡単に言いますけど、よく考えてみてください。私はカレー事件が起こったせいで過去の保険金詐欺がバレ、6年の懲役を食らった。出所後も4人の子供たちと離れて暮らすことになりました。もしも眞須美がカレー事件の犯人なら、かばう理由なんか何もありませんよ」
これが、普通の感覚というものだろう。

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被害者らしからぬ被害者
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問題の6件の疑惑(前記※A)のうち、健治氏の件以外の5件はすべて、同一人物が被害者とされている。林家に使用人的な立場で居候していたI氏だ。
このI氏は公判では、検察側の最重要証人と言える存在でもあった。健治氏が眞須美被告人にヒ素を飲まされていたとする一、二審の認定も、I氏の証言が最大の拠り所にされている。それはたとえば、「被告人から提供されたくず湯を食べた健治が、激しい腹痛と嘔吐を発症するところを見た」とか、「健治が入院先の病院で意識障害に陥っていた時、病院にやってきた被告人は健治に『はよ死ね』と真剣な様子で言っていた」などである。
しかし、一方でI氏には、本当に被害者だとは信じがたい事実があまりにも多いのだ。
まず、I氏は起訴状では、約2年間で眞須美被告人にヒ素を4回、睡眠薬を10回飲まされ、そのたびに激しい腹痛や嘔吐を発症したり、意識不明状態になって入院したことになっていた。にも関わらず、I氏の病院のカルテには、I氏が自分の症状の原因を探ろうとした跡がまったく現れていなかったのだ。
また、健治氏が保険金詐欺目的で入院するたび、I氏は健治氏に付き添い、健治氏が病院側に症状を重く偽るための協力もしていた。そしてその都度、ちゃんと健治氏から金銭も受け取っていたのだ。
さらに、I氏は自らが体調が悪くなって入院した際も、いつも症状を実際より重く偽り、入院期間を引き延ばしていた。入院するたびに病院を無断外出し、パチンコをしたり、居候していた林家に戻って麻雀をするなど、入院生活をむしろ楽しんでいたとしか考えられない事実も明らかになっている。これで被害者だというのは、さすがにムシが良すぎよう。
実際、裁判でI氏は「不正な保険金収入によって維持された林ファミリーの一員」だったと認定されている。とはいえ、これは「林夫婦の共犯者」とまでは認められていないということだ。I氏が林夫婦の保険金詐欺に協力していた事実について、一、二審判決共にI氏が林夫婦に経済的に依存していたことなどを根拠に「林夫婦に利用されていただけ」として片づけたのだ。
さらにこの裁判では、I氏が「無口でおっとりしていて、要領の悪いタイプ」であるため、I氏が何度もヒ素や睡眠薬を飲まされながら、自分の症状の原因に気づかなかったとしても「不自然ではない」という話になっている。こうしてI氏は、被害者のイスに座らせてもらい、健治氏が眞須美被告人にヒ素を飲まされていたとする検察主張に沿うI氏の証言も、ことごとく信用性が認められているわけだ。
このI氏にまつわる一、二審の認定は、あまりにも無理があろう。事実関係をみる限り、I氏と捜査機関が「デキている」とみたほうがはるかに自然であるはずだ。
実際、そのことを伺わせる事実もある。カレー事件発生後まもない時期から、眞須美被告人と健治氏が起訴されるまで約4ヶ月に渡り、I氏は警察官官舎で捜査員と寝食を共にしながら取り調べを受けていたのだ。
このいかがわしさについて、一、二審判決は共に「(林夫婦の知人ということで)取材攻勢にあっていたI本人の要請により警察官官舎に保護しただけ」という検察の主張をそのまま認めているのだが、少なくともI氏には、保険金詐欺の共犯者として立件されてもおかしくない弱みがあったのだ。仮に「保護」の実態が「身柄拘束」だったなら、捜査機関にとって約4ヶ月は、I氏から望み通りの供述を引き出すのに充分過ぎる時間だったろう。

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直撃調査に重要証人は…
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私は実際、I氏の自宅を訪ね、自分が確信する「真相」を出勤前のI氏にぶつけてみた。
「ヒ素は、自分で飲んでいたんですよね?」
横に並んで歩きながらの質問だったが、I氏は「へっ?」と驚いたような声をあげて歩みを止め、やや間があった後に不機嫌そうな顔をこちらに向け、「飲んでへんって」とだけ言った。
その他にも、私はI氏と並んで歩きながら、I氏が本当に眞須美被告人にヒ素を飲まされた被害者ならば、失礼にあたる質問を次々にぶつけてみたのだが、I氏はほとんど私の顔を見ることなく、携帯電話をいじりながら押し黙ったまま歩き続けた。たまに返ってくる答えも、「ウソなんかついてへんって」などと短くつぶやくのみだった。
私はI氏が、本当に眞須美被告人にヒ素を飲まされていたとはまったく思っていないが、それでもやはり、I氏は被害者だと思っている。警察官官舎で「身柄拘束」された4ヶ月間、I氏は相当厳しく締め上げられたのだろう。自分の証言により、かつて親しくしていた人間に死刑判決が言い渡されている現実はI氏にとって、相当心苦しいはずである。
「Iさんが本当のことを言えば、裁判はひっくり返ると思いますよ」
私がそう言った時、終始むっつりしていたI氏が一瞬、戸惑ったような表情になったのが印象的だった。

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保険金詐欺疑惑の真相
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起訴状では、健治氏やI氏の他にも4人の人間がカレー事件以前、眞須美被告人に保険金目的で亜ヒ酸や睡眠薬を飲まされたことになっていた。被害者だと認定された健治氏やI氏ですら、かくも被害者だとは信じがたい事実が多いのだから、被害者だと認定されていないその他の人物たちについても、推して知るべしだろう。
たとえば、起訴状では、眞須美被告人に睡眠薬を飲まされ、交通事故を起こすなどしたとされていたD氏については、林夫婦が詐取した保険金の多くは、このD氏所有の休眠会社名義で契約されていた。また、起訴状では、眞須美被告人に保険金目的でヒ素入りのお好み焼きを提供され、ヒ素中毒に陥ったとされていたM氏については、退院後、独自に契約していた保険金を約2000万円受け取っていた事実が明らかになっている。
そして一、二審では、こうした人物たちがI氏同様、保険金詐欺の罪を捜査機関に一切追及されることなく、眞須美被告人がカレー事件以前から「毒婦」だったとする検察の主張に沿う証言をしているのだ。眞須美被告人がカレー事件の犯人に違いないという心証を世間の多くの人に固めさせた保険金詐欺疑惑ストーリーの真相がどういうことか、賢明な読者諸氏なら、もうおわかり頂けたはずである。
「いくら捜査や裁判に怪しい点が多くても、林眞須美が犯人じゃなければ、他に誰が…」という疑念を拭いきれない人も多いだろう。その点については、残念ながら現時点では何も述べることができないが、機が熟せば、どこかで何らの形で報告したい。(文責・片岡健)

カテゴリー: 中日東京新聞・特報 | タグ:

どうなってんだ?もんじゅの廃炉作業【最近の中日新聞より】

今朝は自転車の接触事故で転倒し背中一面にシップを貼っている。3時間経つけど段々痛くなってきた。
狭い所で追い抜こうなんて、あぁいう暴走自転車野郎はきっと電力会社の社員か何かに違いない(別に根拠ないけど嫌いだから)。

さて、もんじゅもそのうち大事故を起こすに違いないからと誰しも思っているに違いない。敦賀市長ですら苦言(一番最後の記事)岩根社長と八木会長はどう思う?

もんじゅがコケたらどうなる?安定ヨウ素剤は被ばく16時間以降では効果ないというし、イソジン30倍溶液飲むしかない。そんな事態にならないように、ちゃんと目を光らせていなくては、と最近の中日新聞から「もんじゅ」の話題を拾ってみた。

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もんじゅ職員落下、全治2週間のけが 機構が発表

http://archive.fo/XW6mP#selection-241.0-261.7
2018.6.6 05:00【中日新聞プラス】

日本原子力研究開発機構は五日、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の原子炉補助建物で、機器の点検準備をしていた男性職員(57)が段差から落ちて左膝の骨折など二週間のけがを負ったと発表した。被ばくはしていないという。
機構によると、事故は一日午後三時五分ごろに発生。建物の地下四階で空調設備を確認していた職員が、薄暗くて段差に気付かず、一・七メートル転落した。照明をつけておらず、安全基準以下の落差だったために転落防止の鎖などはなかった。機構はこの場所を含む落下の危険がある場所に防止策をとる。

(米田怜央)

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もんじゅ廃炉廃棄物、敷地内での埋設有効 規制委委員長

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180701/CK2018070102000035.html
2018年7月1日【中日新聞・福井】

 

原子炉から核燃料を取り出す機器を見学する規制委の更田委員長(右から3人目)=敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅで
写真

原子力規制委員会の更田豊志委員長が三十日、廃炉作業が進む高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)を視察し、周辺自治体の首長らと意見交換した。更田氏は原発の廃炉で生じるコンクリートなどの低レベル放射性廃棄物に関し「それぞれのところで処分するもの」と述べ、敷地内での埋設が有効との考えを示した。

廃炉の廃棄物の受け入れ先は未定で、県などは県外搬出を求めている。更田氏は記者団に「自治体の判断は尊重されるべきだ」としつつ「行き先のために廃止措置が滞ってしまう事態を迎えかねない」と述べ、「(敷地内に)すべきだと言ったわけではないが、コストや安全上の観点からは選択肢」との認識を示した。

更田氏はこの日、もんじゅの核燃料を取り出す作業が七月下旬に始まるのを前に、使用機器や職員訓練の状況を視察。視察は昨年九月の就任以来初めてで「一つ一つが難しい作業ではないと確認した。地道な作業が進むよう監視したい」と話した。

敦賀市内で行った意見交換には敦賀市、美浜、南越前町、滋賀、岐阜県や各議会の代表者が参加。規制委の現場態勢強化の要求や機構による廃炉作業への不安を訴える声が上がった。

機構の計画では二二年末までに原子炉を含めた計五百三十体の燃料取り出しを終える。

(米田怜央)

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「敷地に埋設 選択肢」 もんじゅ低レベル放射性廃棄物/ 規制委員長が視察し意向

http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2018070102000223.html
2018年7月1日【中日新聞・福井発】

 

原子炉から核燃料を取り出す機器を見学する規制委の更田豊志委員長(右から3人目)=30日、敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅで
写真

規制委員長が視察し意向

原子力規制委員会の更田豊志(ふけたとよし)委員長が三十日、廃炉作業が進む高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)を視察し、周辺自治体の首長らと意見交換した。更田氏は原発の廃炉で生じるコンクリートなどの低レベル放射性廃棄物に関し「それぞれのところで処分するもの」と述べ、敷地内での埋設が有効との考えを示した。 (米田怜央)

自治体関係者らと意見交換する更田豊志委員長(左)=30日、敦賀市で

写真

廃炉の廃棄物の受け入れ先は未定で、県などは県外搬出を求めている。更田氏は記者団に「自治体の判断は尊重されるべきだ」としつつ「行き先のために廃止措置が滞ってしまう事態を迎えかねない」と述べ、「(敷地内に)すべきだと言ったわけではないが、コストや安全上の観点からは選択肢」との認識を示した。

更田氏はこの日、もんじゅの核燃料を取り出す作業が七月下旬に始まるのを前に、使用機器や職員訓練の状況を視察。視察は昨年九月の就任以来初めてで「一つ一つが難しい作業ではないと確認した。地道な作業が進むよう監視したい」と話した。

敦賀市内で行った意見交換には敦賀市、美浜、南越前町、滋賀、岐阜県や各議会の代表者が参加。規制委の現場態勢強化の要求や機構による廃炉作業への不安を訴える声が上がった。

機構の計画では二二年末までに原子炉を含めた計五百三十体の燃料取り出しを終える。

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もんじゅ内部を報道陣に公開 燃料取り出しへ「訓練徹底」

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018070801001723.html
2018年7月8日 19時52分【中日新聞・社会】

日本原子力研究開発機構は8日、廃炉が決まった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の内部を報道陣に公開した。安部智之所長は、廃炉の第1段階となる使用済み核燃料取り出しに向け「訓練を徹底し、安全最優先で職員が一丸となって取り組む」などと説明した。

この日は、原子炉に近接する「燃料貯蔵設備」に保管してある使用済み核燃料を取り出すための「燃料出入機」と呼ばれる機器などを公開。

機構は近く、燃料貯蔵設備にある制御棒を燃料に見立てて取り出し、付着した冷却材の液体ナトリウムを洗浄した後、水で満たした「燃料池」に移す訓練を開始する。

(共同)

公開された、使用済み核燃料を取り出すための「燃料出入機」=8日午後、福井県敦賀市

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核燃料取り出し現場公開 もんじゅ 今月下旬にも開始

http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/local/CK2018071002000225.html
2018年7月10日【中日新聞・福井発】

報道陣に公開された「燃料出入機」。引き抜いた燃料を、レール移動してプールに運ぶ=敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅで
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原子力機構

日本原子力研究開発機構は八日、廃炉作業の第一工程として今月下旬にも核燃料取り出しを始める高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の現場と機器を、報道陣に公開した。

もんじゅでは今月から十二月末までに、原子炉容器に接した「炉外燃料貯蔵槽」に置かれている燃料百体を水プールに移す計画。この日は貯蔵槽から燃料を引き上げ、プールに搬出する移動式の「燃料出入機」などが公開された。

燃料出入機は高さ十八メートル、重さ三百七十トンの巨大な装置。長さ四・二メートルの燃料を一体ずつ引き抜き、プールまで約八十メートルのレールを移動する。その途中で、燃料の付着している冷却用の液体ナトリウムの洗浄、専用缶への封入を行う。

担当者は「プールへ運ぶのは一日一体。作業時間は八~九時間かかる。慎重に作業していくため、搬出は一日間隔などで行う」とした。

もんじゅでは二〇二二年末までに、五百三十体の燃料をプールに移す予定。貯蔵槽の百六十体の搬出を終えれば、来年七月からは燃料容器に入っている三百七十体の取り出しに着手する。最終的な廃炉には三十年を要する。 (尾嶋隆宏)

「所員一丸で進める」所長会見

もんじゅの安部智之所長は八日、報道陣への現場公開後に会見し、間もなく始まる燃料取り出しに向け「所員一丸になって仕事を進めている」と述べた。

使用済み燃料を炉外燃料貯蔵槽からプールに搬出するのは二〇一〇年以来。当時は二体を出した。今回の作業チーム約二十五人のうち、経験者は十人ほどしかいないが「繰り返し訓練している。彼らは十分に操作できるレベルにある」と説明した。

注意すべき課題は、空気や水に触れると激しく反応する「(液体)ナトリウムの扱い。(ナトリウムに漬かっている)燃料を取り扱う時に異常な取り扱いにならないようにする」と気を引き締めた。

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核燃料取り出し設備に不具合 もんじゅ、冷却材固まる

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018071401001410.html
2018年7月14日 10時56分【中日新聞・社会】

日本原子力研究開発機構が廃炉作業を進めている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で4日に核燃料の取り出し設備に、冷却材のナトリウムが付着して固まる不具合が発生していたことが14日、分かった。機構が原子力規制庁に報告した。ナトリウムは空気や水に触れると激しく燃えるため慎重な取り扱いが求められている。

機構は今月下旬から核燃料の取り出し作業を始める計画で、不具合の原因を調べている。

機構によると、燃料取り出し設備の調整作業中に警報が発生。ナトリウムが固まって、設備の燃料をつかむ部分に付着していた。

(共同)

高速増殖原型炉もんじゅ

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もんじゅ、燃料出入機で警報 取り出し工程に影響なし

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018071801002071.html
2018年7月18日 21時37分【中日新聞・社会】

日本原子力研究開発機構は18日、廃炉が決まった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、使用済み核燃料の取り出し作業に向け、試験中だった燃料出入機の異常を知らせる警報が鳴り、出入機の運転を停止するトラブルが16日にあったと発表した。今月下旬に開始を予定している燃料取り出しの工程に影響はないとしている。

機構によると、出入機や、取り出した燃料を収納するステンレス製の長さ約4・5メートルの缶などに不具合がないか調べる試験を13日から開始。16日午後1時40分ごろ、出入機が缶をつり上げた際に警報が鳴った。

(共同)

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もんじゅ 燃料取り出し延期へ 来月以降 試験中断が影響

http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2018072602000227.html
2018年7月26日【中日新聞・福井発】

日本原子力研究開発機構が高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)で、今月下旬に予定していた核燃料の取り出し作業を八月以降に延期することが、関係者への取材で分かった。燃料を取り出すための機器の不具合で動作試験を中断したことが影響した。

機構は当初定めたスケジュール通りに廃炉作業を実施できなくなった。機構を所管する文部科学省は、地元自治体と廃炉の進捗(しんちょく)状況について意見交換する協議会を二十七日にも開き、延期を伝える。福井県や敦賀市は今後の工程について説明を求める方針だ。

機構は今月下旬から水プールに核燃料を移す作業を始める予定だったが、今月十六日、作業開始前の動作試験で燃料出入機に不具合が発生して試験を中断。異常のあった部品を交換して八日後の二十四日に再開したが、取り出しのための訓練を十分にする時間がなくなった。機構は二〇二二年末までに原子炉内を含めた五百三十体の核燃料を水プールに移し、四七年度までに廃炉を完了させる計画。

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燃料取り出し来月に延期 もんじゅで機構が表明

http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/local/CK2018072802000236.html
2018年7月28日【中日新聞・福井発】

日本原子力研究開発機構は二十七日、今月下旬としていた高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の核燃料の取り出し時期を八月に延期すると明らかにした。機構を所管する文部科学省は「機構は八月中に計画しているが、国としては時期にとらわれず、安全かつ着実に作業を開始できるよう指導していく」としている。

機構によると、十六日に発生した機器の不具合で中断していた総合機能試験は二十四日に再開。二十六日に試験を終了したが、操作員による模擬訓練の十分な期間を確保するためとして延期を決めた。試験期間中に発覚した作業工程を確認するカメラの不具合を調整し、模擬訓練に入る。

もんじゅの廃炉計画について意見交換する連絡協議会が二十七日、文科省で開かれ、同省から説明を受けた藤田穣副知事や敦賀市の片山富士夫副市長が不信感をあらわにした。

藤田副知事は「出だしからこういうことでは機構が今後、安全に廃炉作業をできるのか県民が不安に感じる」と国の指導監督を求めた。片山副市長は「作業は機構が責任を持って行うが、政府は当事者意識を一層強く持ってほしい」と述べた。

機構は、二二年末までの燃料の取り出し作業や廃炉全体の工程には影響はないとしている。 (鈴木啓太、大串真理、三輪喜人)

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もんじゅ作業、遅れに苦言 敦賀市長「見通し甘いのでは」

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180731/CK2018073102000034.html
2018年7月31日【中日新聞・福井発】

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日本原子力研究開発機構が、高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の核燃料取り出し作業開始を予定していた七月下旬から八月以降に延期したことを巡り、渕上隆信敦賀市長は三十日の定例会見で「当初の工程の見通しが甘かったのでは」と苦言を呈した=写真。

渕上市長は「日程ありきで進めるのではなく、立ち止まって遅れてもやるのが皆さんの安全につながる」と理解を示した上で「もんじゅでは細かいトラブルが続いてきた。事前準備をしていることがあまり伝わってこない」と指摘。「(廃炉工程の中で)つまずくのが早いのでは。機構には安全に予定通り作業を進めてほしい」と注文をつけた。

原子力機構は、作業開始前に設備の動作を確認する総合機能試験を機器の不具合で一時中断。試験後に予定していた操作員の十分な訓練期間を確保するためとして、二十七日に延期を明らかにした。

(大串真理)

カテゴリー: もんじゅ, 中日東京新聞・特報

7/26これって本当? 復興庁冊子「放射線のホント」 【中日新聞・特報】

実際に何が起こっているかを聞くために今年も福島の生物環境の勉強会へ行く予定。
リスコミのスリコミがしたい復興庁の職員も来たらいいのよ。

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これって本当? 復興庁冊子「放射線のホント」

【中日新聞・特報】2018年7月26日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/tokuho/list/CK2018072602000064.html

 

東京電力福島第一原発事故後の食べ物の風評被害や偏見、差別を解消しようと、復興庁が一般向け冊子「放射線のホント」を発行した。 これに対し、将来にわたる危険に触れず、安全を強調し過ぎているとして、専門家らから批判が出ている。 (7月26日 朝刊)

[写真] 復興庁が作成した冊子「放射線のホント」

「放射線のホント」は三十ページの冊子で、政府の「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」の一環として今年三月、一般の人びと向けに制作された。福島を「知ってもらう」「食べてもらう」「来てもらう」という視点から、人びとに「分かりやすく、正しい知識を発信」することを狙いとしている。

放射線などに関する十の疑問に答える形で、イラストも交えて「身の回りからゼロにはできません」「遺伝しません」「うつりません」「事故で健康に影響が出たとは証明されていません」などと明記している。

国連の委員会の報告書を基に「亡くなったり、髪が抜けたりした人はおらず、今後のがん増加も予想されない」と断定。「知るという復興支援がある」とメッセージも打ち出した。

同庁担当者によると、五千部が発行され、行政機関などに配られたほか、同庁のホームぺージを通じ、電子書籍として無料配信している。吉野正芳復興相は記者会見で「コミュニケーションのプロにお願いし、ずばっと言っているところが特徴。わかりやすく、短い言葉で断言していく方が伝わりやすい」とこの冊子制作の狙いを強調した。

しかし「専門家の助言を得て制作した」(担当者)とはいうものの、将来にわたる健康や遺伝への影響を否定してしまってよいものだろうか。

NPO法人「原子力資料情報室」(東京)の伴英幸共同代表は「全体にわたり、極端な言い回しが目立つ。原発事故の影響はもう全くないかのような、誤ったメッセージを与えてしまう」と疑問を呈する。

例えば「放射線は人から人にうつりません」という表現だ。「放射線とすれば確かにそうだが、放射性物質が衣服に付いて運ばれることがあるのは、防護服の洗浄を思い出せば、簡単に分かること」と指摘する。

「福島の主要都市の放射線量は、国内外の主要都市と変わらないくらいになった」という小冊子の主張についても、伴氏は「除染されていない山林や、高線量のホットスポットの存在が無視されている」と否定する。放射線の遺伝的影響も、可能性は排除しきれないという。

「誰もが容易に分かるリスクを伝えず、ただ『安全』を繰り返すだけでは、かえって混乱を広げる。国民には事故の影響もきちんと伝え、考える材料としてもらうべきなのに」

日本大の糸長浩司特任教授授(農村計画)は冊子にある「多数の甲状腺がんの誕生を福島県では考える必要はないと評価されている」という表現に着目する。「今後十年、十五年と時間をかけて、検証すべき子どもの甲状腺がんの問題がないものとされ、無理やりに安心させようとしている」

糸長氏は「今も廃炉に当たっている作業員がいる。原発事故の将来にわたる影響と真正面から向き合わなければ、事故を起こした責任を放棄したのと同じことだ」と批判する。「風評被害の解消を表向きの理由として『福島はもう大丈夫』と開き直るような国なら、原発を扱う資格はない」

カテゴリー: 放射能汚染, 中日東京新聞・特報

原爆投下訓練 / 模擬爆弾 『パンプキン』 / その時歴史が動いた – 動画【15/2/27Dailymotion】 ・米軍の京都原爆投下計画の一環で【11/8/11滋賀報知新聞】・73年前の模擬原爆 犠牲者追悼の式典【7/26関西テレビ】

驚くことに滋賀県民でこの模擬原爆パンプキンの落ちた石山の空襲を知る人は少ないのかもしれない。
「なんでそんなこと知ってるんですか?」と昨日(7/26)の大阪市田辺のニュースを見て言われたからだ。

私が実際みたあのレプリカは、今年もどこかで巡回展示されていることだろう。
去年は新潟県長岡市だったらしい。

さっきDailymotionでこんな番組を見つけた。

原爆投下訓練 / 模擬爆弾 『パンプキン』 / その時歴史が動いた – 動画

【Dailymotion】 2015/02/27

以下は、7年前平成23年の記事

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米軍の京都原爆投下計画の一環で

■平成23年8月11日(木) 第16031号【滋賀報知新聞】
http://shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0008208

=大津市に落とされた模擬原爆=

長崎型の原爆「ファットマン」と同型の模擬爆弾。大津市歴史博物館が2年前に設計図をもとに再現した。(9月4日まで展示)◇大津

米軍は戦争末期の昭和二十年(一九四五)七月二十四日、京都への原爆投下計画の一環で、大津市内に一発の模擬原爆を落とした。この空襲は軍事機密のため長らくベールに包まれていたが、近年、少しずつ明らかになり、県内の空襲に詳しい県立長浜北星高校教諭、水谷孝信氏が二年前、全容解明する書籍を刊行した。広島原爆忌の八月六日、同氏が大津市歴史博物館の平和祈念展で解説した。

投下された模擬原爆「パンプキン」は、長崎型の原爆「ファットマン」と同じく直径一・五メートル、長さ三・二メートル、重さ五トンで、五十発製造された。

ウランを使った広島型でなく、プルトニウムを使った長崎型を摸したのは、戦後の核開発は、大量生産に適したプルトニウムが、主流になるとにらんでいたため。

模擬原爆を投下訓練で使ったのは、絶対機密で結成された原爆投下チーム「509混成群団」。練習の重点は、原爆の炸裂に巻き込まれぬよう、投下点からの一刻も早い離脱だった。

しかし、飛行スピードを上げるのに伴い、爆弾が落下時に描く放物線が大きくなって、投下目標からそれてしまう。このため、投下のタイミングの把握も、重点課題のひとつだった。

訓練は一九四五年七月二十日から始められ、四十九発(一発は失敗)の模擬爆弾が原爆投下予定都市に近い軍需工場などに投下され、大津市には七月二十四日朝に投下された。

この日、太平洋・テニアン島から西宮市へ向ったB―29は、曇天による視界不良で断念、攻撃目標を大津市へ変更した。乗組員は途上でおそらく、原爆投下予定地に入っていた京都市(梅小路)を確認しながら、東洋レーヨン石山工場上空に達し、模擬原爆を投下した。

模擬原爆といえども、充填した火薬の破壊力はすさまじく、爆心地には直径二十メートルの大穴があき、百二十人(死者十六人、負傷者百四人)もの人が亡くなったり、負傷した。瀬田川を挟んだ民家でも、爆風による被害があったという。

なお、最終的に京都は原爆投下都市から外れたが、大津市の模擬原爆投下の七月二十四日時点では、京都案がまだ生きていたことがうかがえる。

ちなみに県内の空襲犠牲者(死者)は、県の把握では昭和二十年五月十四日から八月六日までの五十人余りだが、国の記録の百一人と開きがあり、不十分な情報しかない。

これについて水谷氏は「空襲は当時、軍事機密が絡んで明らかにされなかった。また戦後補償でも一般の被災者は対象にされなかったので記録は残らなかったので、今後、少しでも風穴を開けていかないといけない」と調査の意義を語った。

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73年前の模擬原爆 犠牲者追悼の式典

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-12300503-kantelev-l27
7/26(木) 12:31配信【関西テレビ】

太平洋戦争の終戦間近、原子爆弾の投下訓練として大阪市内に落とされた「模擬原爆」の犠牲者を追悼する式典が行われました。

「黙とう・・・」

73年前の7月26日、「模擬原爆」が落とされた大阪市東住吉区田辺では、約200人が記念碑の前で黙とうを捧げました。

「模擬原爆」は、アメリカ軍が原子爆弾の投下訓練のために落とした大型爆弾です。

当時全国で49発の「模擬原爆」が落とされ400人以上が犠牲になり東住吉では7人が死亡しました。

【龍野繁子さん(93)】

「ただ今の平和が続くこと、それが一番望みですね」

参加した小中学生は「戦争の体験談を聞ける最後の世代の私たちが今度は語り伝えていきたい」と話していました。
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関西テレビ

カテゴリー: 原爆